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【クリスマス☆red】哀歓の激情
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帰路につく親子連れと、今から待ち合わせている恋人達。
幸せそうな人に溢れた街を、ただ黙って
朝鳥 さゆる
は歩いていた。隣には
葉利沢 倫理子
が居たけれど、流石に談笑してという気分にはなれなかった。
ただ話があるなら聞く。特に無いなら今からでも帰る。
いつ
Malice
に変貌するかという緊張感を胸に、無駄に時間を浪費することも無い。
あまりに騒がしい街中だと落ち着いて話せないだろうと思いつつ、人気のなさ過ぎる所は避けたい――そう適当に人の流れに合わせて歩いていると、二人はクリスマスマーケットで盛り上がる洞窟に来ていた。
「明るい……わね」
「そうね」
「朝鳥さんは、ここで良かったの?」
良かったか悪かったかと聞かれたら、決して前向きな答えは出ないだろう。
どうせなら恋人と来たかったと言ったって、じゃあと入れ替わってくれるわけではない。
「もっと話がしやすいところが良かった?」
それなりに人がいて、込み入った話には不向きだろう。でも今は、腹を割って話すよりも大っぴらな場所である程度のわだかまりが取れれば良かった。
というのは、さゆるの一方的な考えであり、倫理子が真に何を求めていたのかはわからない。
けれども大切な恋人がいるという立場上、隠れてコソコソとしたこともしたくはないし、それほど思い詰めた何かを倫理子に感じて欲しくもない。
しでかしたのはMaliceであって、倫理子ではない。それは何かが起こったとき、文字通り『刺し違えても』終わらせねばならないとき、牙を向ける相手をさゆるは見誤っていないという意思を伝えたかった。
「いいえ……私なんかには勿体ないわ」
「なら、『なんか』になんてならないでくれる?」
いつもであれば、さゆるだって口にしてしまう卑下する言葉。楽しい時間を過ごそうと思うとき、恋人であればどんな言葉をくれるだろうかと思い巡らせ、小さく笑みを浮かべた。
「あたしは『倫理子なら』時間を取っても構わないって思ったの。裏切らないで」
「!! そう……そうよね。朝鳥さん、ごめんなさい……ありがとう」
この前のことも、すぐに後ろ向きになってしまうことも。
全てを含めるには軽すぎる言葉かもしれないけれど、さゆるは言葉を重ねて欲しいわけでもないだろう。態度で尽くして欲しいのでもなく、ただ今この時は『倫理子』として接しているのだと言うのなら、必要なのは言葉ではない。
戸惑いに満ちていた心が和らいでいくのを感じた倫理子は、この一時を楽しんでしまおうと微笑み返した。
頼もしい
七夜 あおい
に導かれて洞窟内を歩いていたはずの
鴻上 彰尋
は、ピンチだった。
頭上の高さや通路の幅を知らせる小さな蓄光テープと、手持ちの灯りを頼りに進まなければいけないことが、これほど心許ないと思ったことはあっただろうか。
「あっちに、他のグループの灯りがあるから、紛れてしまえば……っ!」
しかしそこは、行き止まりだった。他のグループと思っていた灯りは、水路があることを知らせていて、人の姿は誰も――そう考えると、ぞっとする。
(暗い、というより今は)
どうにかしなければ。なんとかこのピンチを切り抜けないと。
「『キスしてサンタさん』って、本当に今年は色んな場所でやってるんだね」
テレビカメラの前という公開処刑のような形でキスをするはめになってしまう!
一緒にいるのはあおいだ、嫌だなんてことはない。ただやっぱり恋人ではないから失礼だという気持ちが勝るし、そこに許しが得られて親愛のキスならってことでも、大勢の他人様に見せつけるだなんて大それたこと。
一度は撒けたようだけど、他にもスタッフがいるかもしれない。様々な緊張から高鳴る鼓動を落ち着けるように深呼吸していると、彰尋は耳を疑った。
「ねぇ彰尋くん。刺激と甘さなら、どっちを求める?」
「へっ!?」
キスのことばかり考えすぎて、声が裏返った。
しかしあおいが聞いたのは、この先の分かれ道のこと。今までだって、こういった謎かけのような文言の近くにはオーナメントがあったのに、すっかり頭から抜け落ちていた。
「え、あ……甘いオーナメントならキャンディケインじゃないかな」
「そっか。なら刺激ってなんだろ? そっちに行ってみようか」
迷い無く刺激があるという右の通路を選んだあおいは、びっくりする仕掛けでもあるのかと慎重に灯りを照らしている。
「だってさ、オーナメントが拾えなくても……工夫すれば代わりは用意できるでしょ。でも、彰尋くんとドキドキすることは、あとから取り戻せないから」
確実な物より、代わりのないものを。そう笑うあおいは、少し心境の変化があったのだろうか。
「あおいさ――」
そうして空気を読まずに流れる、『キスしてサンタさん』は本日二度目。
先ほどと違うスタッフがニコニコと待ち構えていた。
近くにはジンジャーマンクッキーのオーナメント。諦めて引き返しても再び取りに来られるかもしれないけど、その時はもうこの曲は流れないかもしれない。
彼女の言葉を振り返り、彰尋はそっとあおいの手を取る。
願いを込めた手のひらへの口づけは、僅かでも熱が届いていますように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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