this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス☆red】哀歓の激情
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
18
つぎへ >>
笑顔であれと願うのは、家族にしても友人にしても愛しく思っているからだ。
たまたま偶然居合わせた見知らぬ相手に、その場のノリで挨拶程度の声をかけることもあれば、街中で知り合いを見付けたってわざわざ声をかけないことだってある。
いくらか言葉を交わすだけの、逢瀬とは到底言えないような時間でも、今にして思えば特別な時間。
去年のクリスマスも、今年の正月も。過去の
森篠 琳子
にとっては取るに足らない偶然だった――と言えば、隣を歩く
秋沢 覚
は抗議の声を上げるだろうか。
「神社でクリスマスなんて、よう考えたわ。違う神さんなんて、けったいや思う人もおるやろうに」
「妙な取り合わせだなとは思いますけど、確かに祝っちゃいけないことはないですもんね」
寝子祭での出会いから、同じ職場での再会を経て、今夜は恋人としてデートをしている。去年とは違うのだという緊張が、絡ませている指から伝わってやしないかと琳子は彼と目線を合わせられないでいた。
意識をしているから、だとは思う。でもこれが初デートでもないのに、未だ慣れずにいることが恥ずかしい。
(ううん、恥ずかしいのは)
手を繋いでいる事がではなく、『恋をしている』と意識をすることが照れくさく、鼓動が収まらない。
軽口の絶えない彼が手慣れているのかもわからないほど、琳子は恋愛に関しては初心者だ。だからって、ペースを合わせて欲しいと願うほど子供でいたくない。むしろ勢い余って飛び込んでも、彼なら受け止めてくれると信じている。
「おー、えらい盛り上がってる感じやな!」
神社が近づき、賑やかな様子に少年ぽさの残る笑みを見せる覚は、どう思うだろうか。
期待と不安が入り交じる中で、琳子は同じように笑って見せた。
なんでもそっくりそのまま取り入れたのではつまらない。
そう言いたげな神社は、どこもかしこもクリスマスが和風になっていて、
御巫 時子
と
五十嵐 尚輝
は和素材でのオーナメント作りに挑戦していた。
「水引きで作れるなんて……楽しいですね」
和服に触れる機会の多い時子にとって、水引きは髪飾りなど身近な物に使われている。
そうでない人には、やはり慶事や弔事で使う封筒などの印象が強く、華やかな物だと梅や蝶といったデザインが定番だろうか。
「簡単に結び目を強く締められますが、一度締めると戻らないのは、少し実験とも似ていますね」
入れすぎた薬剤は手元に戻せない。そういった意味では慎重に進めることは尚輝の性分に合っているようで、黙々と手先を動かす様子は見ていて飽きない。
集中しているようだし、あまり声をかけるものでも無いだろうか。元々、尚輝は多弁なほうでもない。こうして静かに隣り合って座っているのも、悪くはないのだけれど。
ちらり。……ちらり。
作業が一区切りするたびに隣を盗み見ては顔を綻ばせる時子の耳に、あるBGMが静かに聞こえてきた。
先ほどから和楽器による演奏は聞こえていたが、どうにも雰囲気が違う。
どこから、と顔を上げた先。目が合ったのは、サンタ帽を被って満面の笑みを浮かべる男性だった。何やら長い棒を持っているなと先端を追い、テレビの撮影で使うようなマイクだなと思って視線をおろせば、小型のビデオカメラが目に入った。
(イベントの様子を中継しているのでしょうか?)
カメラに映るだなんて少し恥ずかしい……そこまで考えて、徐々に音量を上げる曲が何であるか気付いた。
「逃げましょう!」
突然立ち上がった時子に引っ張られるように尚輝も立ち上がり、状況を掴めぬまま走り出す。
「御巫さ……っ!?」
けれども、しっかりと尚輝の耳にも『キスしてサンタさん』は届いたらしい。もつれる脚を叱咤している彼の心臓が跳ねていたのは、どうやら運動不足だけが理由ではなかった。
撮影班を撒いて、時子と尚輝は耳福池へやってきた。
少しイルミネーションは遠目だが、ベンチに座って落ち着いて眺められるなら良い席ではないだろうか。
神社ほどの賑わいもなく、静かな時間が二人を包む。けれど、時子の鼓動は穏やかではいられない。
「尚輝先生……クリスマスプレゼント、受け取ってもらえますか?」
答えを聞く前に、時子は尚輝との距離を詰めた。
さっきは逃げ出してしまったけれど、それは決して尚輝とのキスが嫌だったからではない。
恥ずかしさはもちろんある。でも何より、囃し立てられて『イベントだから』と強制されたキスなんて思われるのは嫌だと思った。
目を伏せて唇を――重ねる直前、尚輝にぐっと抱き寄せられた時子はバランスを崩した。
触れたのは、頬と呼ぶには唇寄りだけれど、唇ではない。失敗したようにも思うけれど、時子の唇が彼に触れたというのは間違いなくて、妙な羞恥が時子を襲う。
そろりと顔を離して、尚輝の様子を伺った。けれど彼は、それを許さぬと言うかのように強く時子の頭を首元に押しつけてくる。
「すみません、もう少しだけ待ってください」
息を整える彼は、どんな顔をしているのだろう。
困っている? それとも照れている? 気まずくなってしまったらどうしようかと、不安が過る。
なんてことをしてしまったのかと逃げ出したいようで、この腕が解かれるまではここに居たい気もした。
「……もう少しだけ、待ってください」
二度目の同じ言葉に、動揺はなかった。真摯で落ち着き払った声音に、時子は恐る恐ると顔を上げる。
「今の僕は……高価な物を、御巫さんから頂くわけにはいきませんから」
「それって」
「もう結構遅い時間ですね。この辺りを一周して送っていきましょうか」
そそくさと立ち上がってしまった尚輝はもう一呼吸を置いてから、照れくさそうに笑って時子に手を差し出した。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
18
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス☆red】哀歓の激情
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!