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LIQUID -Star Chronicle- 月の民編
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【ストーリークエスト『月の民』(1)】
オサム(プレイヤー:
八神 修
)の放つ炎弾が甲冑を砕き、屈強なサムライを弾き飛ばす。彼を背後から狙う槍の一撃は、アオイ(プレイヤー:
七夜 あおい
)の見事な蹴りが阻む。炎弾の追撃を放ち、見張りは倒れ伏した。トドメを刺してはいない。あくまで昏倒させただけだ。
「やれやれ、これで完全に不法侵入だな。責任は取ってくれよ、マオメイ」
「念書までしたためさせて、まだ言うかね。なあに、バレねばよいのだろ?」
クエストの依頼者、マオメイを護衛し、パーティは竹藪の中へと踏み込んだ。豪族、武鳥家が所有する敷地は広く、にもかかわらずそこら中に見張りのサムライが巡回している。遺跡とやらはよほどに重要なものだと見える。そしてそこへ許可なく侵入しているのだから、見つかれば咎を受けるのは必然だ。オサムはマオメイにその責を引き受けることを確約させたが、だらしなく着物を着崩した彼女に果たして、どれほどの権威があるものか。
アオイがため息をこぼす。
「玉楼の都とか、センチャ村は平和でのんびりしてたのに。こうなっちゃうんだねぇ、私たちって」
「ま、定めってやつかな」
肩をすくめ、オサムは正面のやや盛り上がった丘陵のふもとを見据えた。
サムライたちが守っていたのは、どうやら遺跡の入り口らしい。
「いよいよね……!」
ソフィア(プレイヤー:
月原 想花
)は理知的な瞳にどこか子どものような輝きを宿している。サイディアのアカデミーで魔法学を教える教授であり、研究者でもある。未知なる古代遺跡だなんて、心躍らせずにいられない。
センチャ村での聞き込みにも熱心で、あれこれと情報を仕入れることができた。
「武鳥家は、何代もの昔からこの遺跡を守護してきたようね。古くて貴重な遺跡だから、あちこちから調査の要望が届くけれど、彼らが応じたことは一度も無いそうよ」
「いったい何があるんでしょう……?」
猫目石の杖を握りしめ、アヤカ(プレイヤー:
綾辻 綾花
)はパートナーを振り返る。彼女の場合、瞳に浮かぶのは不安半分、冒険へのわくわくが半分といったところだろうか。ケイ(プレイヤー:
早川 珪
)は周囲を警戒しつつ、
「分からないけれど、慎重に行こう。きっと、安全な道ではないだろうからね」
「そうですね。危ない時は、守ってくださいね……?」
にっこり、微笑み合う。
「さて、まずはこの扉を開かないとね。マオメイさん、手伝ってくれる?」
「よしきた」
ソフィアが遺跡の石扉を開かんと試行し始めた後ろで、殿を警戒するのはカーサ(プレイヤー:
恵御納 夏朝
)。
「がんばろうね。
おはぎ
」
声をかけた彼女を、二匹の黒猫が揃って見上げた。ペットシステムのおかげで、自宅で飼っている黒猫と、その姿を模ったぬいぐるみまでも活き活きと動き出し、一緒に冒険することができた。
おまけにバレットチェイサーであるカーサの装備は、<ダブル猫さんライフル>。大好きな猫づくしで、テンションも上がった。
「よし! 開いたぞ。ではゆこう諸君、解明の時だ♪」
マオメイが意気揚々と声を上げ、カーサへ笑いかける。
(マオメイさん……猫さんみたいな名前で、かわいいな)
「護衛をよろしく頼むよ。私は見ての通り、か弱いのでね」
「うん……まかせて」
重苦しい音を立て石扉が開くと、黒々とした暗闇をたたえる通路が顔を覗かせる。奥から埃臭い風が冷気をはらみ足元を吹き抜け、彼らは身震いしながらも足を踏み入れた。
ソフィアの<灯火>は実に万能だ。暗澹たる迷宮に光を灯すこともできれば、魔法の弾丸として撃ち貫くこともできる。今は先の見通せない長い通路を先導するのに大いに役立っている。
「基本的な作りは、ワインツで見た遺跡に似ているわね」
「帝都ソーヴィニオンの研究所の地下か。確かに、建築様式は共通している」
ソフィアの言葉に、オサムもうなずく。土壁が続いていたのは通路の始めくらいのもので、すぐに金属的な部品がまざり始めた。壁には細い管が縦横に張りめぐらされ、中からはかすかな水音が聞こえる。管はぼんやりと碧緑の輝きを帯びていた。以前に見たあの
地下遺跡
に近しいものなのだろう。
かしゃん、かしゃんと固く乾いた音が通路に反響する。
「……人形?」
アヤカが首を傾げ、<猫目石の杖>を掲げる。彼女の杖もまた猫模様の瞳が煌々と輝き、暗がりを照らすことができた。
眼前に楚々と歩むのは一見、玉楼の道を歩いていそうな和装の麗人だが、首元には回る歯車が覗いている。カラクリ人形だ。かたかたと鈍重に歩いてくるが、唐突に四つ足を突いたかと思えば高速で這い寄る。
「わわっ、きもちわるい!?」
「迎え撃つぞ、アオイ。<Pリンケージ!>」
パートナースキルで互いを強化し、アオイがパンチで人形を迎撃する。が、痛みなど感じないかのように勢い衰えず、突進を繰り出す。アオイが弾き飛ばされ、その身体を受け止めながらに放ったオサムの炎弾が人形の肩口を吹き飛ばすも、止まらない。
「これは強敵だね……!」
「ケイさん、みんなと協力して追い詰めましょう!」
前衛のケイが前に出て、人形の攻撃を受け止める。事前に<Pプロテクト>を発動しておいたから、彼がピンチに陥ったとしてもある程度リカバリーが利くだろう……が、だからといってそんな姿は見たくない。アヤカは杖を掲げ、スペルブレイカーの強力な攻撃魔法をぶちかます。
「<フレアピラー>!」
ケイの盾が人形を弾いた先に、猛烈な勢いで火柱が噴出した。炎は人形を飲みこみ、瞬く間に燃やし尽くしてしまった。
「や、やりました……!」
「お見事だね、アヤカ」
「……油断しないで、新手が来る!」
ソフィアが叫ぶ。通路の先に開けた空間から、二体の大柄な影が迫る。表に見かけたサムライに似た甲冑を身につけているが、兜に覗く顔は骸骨めいて落ちくぼみ、背に負うのは身の丈よりも巨大に膨れ上がる怨霊だ。
<誘導魔弾>を撃ち込む。弧を描いて飛ぶホーミング弾が怨霊のサムライを貫くが、アンデッドらしいタフさを見せつけ、構わぬとばかり刀を振り上げ斬りかかる。
「ひゃああ!」
マオメイが追われ、尻餅をついた。戦いには期待しないでくれと何だか偉そうに言っていたがそのとおり、戦闘力は皆無らしい。
「仲間は……傷つけさせない……!」
飛び出したのは、カーサだった。
その時、彼女の脳裏へと鮮やかに浮かび上がったのは、
闇へと消えゆく彼女
の姿だった。眼前の怨霊にも、悪霊のような青がかった闇を想起させられた。誰も
黒白 滴
の完全なる死を目撃したわけではない。取り込まれ、闇と共存する形で長らえているかもしれないが、少なくともカーサ……夏朝にとってその光景は絶望的に映ったし、彼女の死を確信していた。
後悔を振り切れず、逃れるようにリキッド大陸へと飛び込んだが、折に触れて憂いと傷心は蘇る。
「だから……せめて、ここでは。目の前の仲間くらいは……守りたい。守らなきゃ……!」
ソフィアへ斬りかかる怨霊武士が唐突に動きを止めた。カーサの仕掛けた<猫の手トラップ>が発動し、毛並みもふさふさな猫の前足が敵を掴み上げたのだ。
手の中の双銃を握りしめ、気合とともにトリガーを引いた。
「猫さんっ、ビーーームっ!!」
甚大な隙をさらす代わりに絶大な火力を誇る<バレットランチャー>が、一筋の閃光となって怨霊を貫いた。
「よし、トドメを!」
「ええ!」
オサムの炎弾が乱舞し、ソフィアの誘導魔弾の連射がだめ押しに叩きこまれて、怨霊武士は魂を解くように霧散していった。
警戒を強めながら遺跡を進む。断続的にカラクリ人形や怨霊、それに頭に角を生やした鬼の類が襲い来るが、どうにか退けることができた。
「いやいや、強いな諸君は。私などはほら、少しばかり美しいだけで、剣も魔法もからきしでね」
「自分で言っていれば世話はないな」
マオメイへ苦笑いするオサムにつられて、アオイも微笑んだ。
「私だけでは到底、この場へたどりつくことはかなわなかった。見たまえ……これだ!」
長大な、そして広い通路だった。まだまだ先があるらしく、終端は見えない。壁には金属的なパイプに繋がれた透明なチューブが整然と這っており、その内部をごうと流れているのは、あの碧緑色に光を帯びる液体。<月の水>だった。
奇妙なのはマオメイが指示した、通路の両端にずらりと並ぶオブジェクト群だ。
「これは、まさか……月の杯、なの?」
ソフィアが驚きの声を上げる。アヤカもうなずくが、
「それにしては、大きいですね」
サイディア。ワインツ。各所で事件を引き起こした遺物、あの月の杯をそのまま巨大に引き延ばしたかのようなものが、いくつもいくつも連なっていた。
マオメイは興奮した様子でそれらを眺めて回り、着崩れた着物の端からまろび出てしまわないかと、カーサやソフィアなどは心配してしまう。
「ふーむ! これは素晴らしい。なるほど、話に聞く月の杯の大元はこれだろうか? <月の大杯>、とでも呼ぼうかな」
「これが月の杯だとすると、厄介だな」
オサムがあごを撫でさすり、眉をしかめる。
「月の杯は、他者を支配した。湧きだしたエメラルド色の水が……ちょうど壁に見える、あのような水が人やゴブリンに入り込み、何者かの意思に囚われてしまったかのように動き出した」
「じゃあ、これも……?」
とすればこの大きな杯は、何用をもって設えられたものだろうか?
この場は一体、何のための施設であったのだろうか?
「うむ、それをつまびらかとするためにも、さらに調査を深めなくては」
「……それはかなわぬな」
突然の声に、みなは一斉に振り返る。
「余所者に、我が武鳥家が秘匿してきた真実を明かすことはできぬのだ。お主ら、二度と外には流れ得ぬと知れ」
後ろだけではない、遺跡の奥からもだ。完全武装のサムライたちが、冒険者らを取り囲んでいた。
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月30日
参加申し込みの期限
2023年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月06日 11時00分
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