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LIQUID -Star Chronicle- 月の民編
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【レイドダンジョン『タワー・オブ・ソーマ』】
マティニー村。スピリスタの風雪吹き荒ぶ険しい連峰、その山腹にひっそりと寝そべる寒村へと予期せぬ熱風が吹きこまれたのは、一年ほど前のことだという。
「おどれえただよ。雪ん中からずごごごごっちゅうて、突然だぁ。あんなもんが一分くれぇのもんで、ぶっ立っちまったんだからよう」
「なるほど。それは奇妙だね」
通りすがりの親切な村人の言葉に、凛風(プレイヤー:
鷹司 凜太郎
)は腕組みうなずいた。中身が少年ならではの仕草であろうが、VR上の表現においては可憐な女侍の双丘が持ち上げられて強調され、なにやら煽情的な絵面になっていたりする。もっとも本人はそこに無自覚らしいが。
凛風は振り返る。マティニー村を訪れたのは、パートナーたる彼女、ポラリス(プレイヤー:
スピカ・フォーツ
)のたっての要望だ。
「あそこに見えているのが、例の塔らしいよ」
「……『タワー・オブ・ソーマ』……」
雪深く覆われた山間に、不自然なまでに脈絡なくそびえたつ。周囲のひなびた民家や、スピリスタ首都トニクにひしめく壮麗な建築様式、サイディアやワインツあたりのそれと比較して、いずれとも異なる奇怪な白亜の塔がそこにはあった。
ポラリスは塔を見上げ、頼りない<ノービススタッフ>を握りしめると、きつく唇を結ぶ。彼女の手に、馴染んだ氷雪の杖はない。戦いを経て
砕けてしまった
のだ。
「ここでなら……新しい武器が、手に入る。はず」
「うん。その情報に賭けようか」
ポラリスとスピリスタの地は縁深いようだ。かつて失われし文明圏の一つ、極星を冠に抱いた者たちの末裔、七英雄の一人が彼女であったらしい。永久凍土の下へその身とともに封じられていた記憶を取り戻し、とうとうと過去を語ったうつむき顔を、凛風はまぶたの裏に思い浮かべる。
スピリスタの歴史や風土について調べた結果得られた情報によれば、極星の血族はこのマティニー村周辺にもその足跡を残している。あの塔が彼らの時代からこの地に在ったものであるなら、中にはポラリスに連なる何か……記録なり記憶なり、あるいは役立つ装具の類などが残されていたとしてもおかしくはないだろう。
「ここに何があろうと、無かろうと……僕は、君についていくよ。ポラリス」
「……うん……ありがとう。凛風」
塔の出現以来、一帯はその攻略へ挑む冒険者たちや、彼らを相手に消耗品や武具を売る商魂たくましい人々でごった返している。二人もその中へと紛れていった。
タワー・オブ・ソーマはいわゆるレイドダンジョンに類する。一人や二人では序盤の突破すら難しい、多人数パーティでの突入が想定されている高難度ダンジョンだ。
ポラリスと凛風も、この場で出会った即席パーティへ加わり攻略へ挑む。
「お二人さんは初めましてだな。私たちもまだ中盤の階層へたどりついたくらいでね。若輩者だが、力を貸してもらえると助かる」
総勢12名。リーダーとして陣頭指揮を取るのは、マルレーンというショートカットの金髪が勇ましい女騎士だ。いかめしい全身甲冑に、手持ちの武器は巨大なタワーシールドのみという徹底したタンク役である。
二人がうなずき、マルレーンの主導で仲間たちと作戦を確認し合ったところで、第一階層の扉が開いた。
「! 来た……」
「第一階層の敵は、神亀アクーパーラだったね」
塔の全貌は明かされていないが、今のところ第十階層までが確認されている。長い戦いが始まった。
各員が位置を確認し、布陣する。ポラリスは中央に、凛風は彼女を背にかばうような形で立つ。塔の階層は広大な円形の戦場となっており、その中心に、山と巨大な亀が現れた。タワーに出現するのは概ねがこのような神話・伝説上の獣たちだ。
甲羅の上に無数の大火灯す祭壇を持つアクーパーラはどっしりと構え、祭壇から溶岩弾のような爆炎をまき散らした。
「ポラリス、下がって」
「うん……今は、無理できない、から」
武器を失ったポラリスは本領を発揮できない。今は凛風のサポートに徹することにする。
「……<極光白夜の銀界>……!」
結界を拡げ、範囲内の敵のダメージを増幅するオーロラを展開する。巨大なアクーパーラの全体を覆うことはできないが、凛風の狙う弱点部には影響を及ぼすだろう。
凛風は神亀の足踏みが発する地震を飛び越え、瞬時に頭部へ肉薄し、
「いくよ。<真・隼刃>!」
一閃が六刀にもなり、堅牢なアクーパーラの表皮を斬り刻む。
マルレーンが叫んだ。
「よし、いけるぞ! たたみかける!」
塔への挑戦は事のほか順調に進んだ。第三階層の魔狼フェンリルを倒し、第五階層の蛇竜アジ・ダハーカを下し、いざ第六階層へ……というところで、異変が訪れた。
「……これ、は?」
ポラリスが声を発し、凛風はその肩を抱き寄せる。
空間が歪む。星が舞い散り、光に包まれる。時空を越えて夜空が広がり、七つの星が天へと瞬く。
光が晴れた時、そこには一人の女性が立っていた。
『拙は大火。汝ら、かの者らの支配を打ち滅ぼさんと欲するか……?』
「これは、噂に聞く特別階層か!」
マルレーンが目を輝かせ、ポラリスを見つめた。
「あの七つの星。きっと君がパーティにいるから開かれたのだろう。これはラッキーだぞ」
「私、が……?」
英雄キャラクター、ポラリスがメンバーに含まれていることがこの階層へ侵入する条件であったらしい。
「となれば……ポラリス。このボスを倒せば」
「うん。きっと、私に必要なものが、手に入る……はずっ」
<英傑の残滓・大火>。それが女の名であるようだ。忍、あるいは侍だろうか、玉楼の意匠を感じる装いに身を包み、携えるは銘刀<斬影>。その柄には、七つ星の紋様が刻まれていた。
『我は託そう。月より降りしかの侵害の徒らを払う力を……我は英傑の残滓なり。我を討ち果たすことができたならば、な!』
壮絶な攻めが展開された。巨大な幻獣の圧倒的ながら大雑把な攻撃に比べれば、大火の剣は素早く緻密だ。
「うわ!」
マルレーンがあっという間に突破され、凛風へ一刀が迫る。刀身で切り結び、払い反撃の一撃を振るうが、
「く、速いな」
一足飛びに後退し芯を外される。大火は回避に成功するたび、自身に攻撃力アップのバフを帯びるようだ。長期戦は不利となるだろう。
「凛風、援護する……!」
パートナーである二人は<Pリンケージ>で攻防にバフをかけると、ポラリスが銀界を広げ、さらには<氷瀑の寒獄>での拘束と凍結を狙う。が、俊敏な大火を氷の牢へ収めるのは至難を極めた。
「みな、二人を支援するぞ!」
レイドボス級の力を持つ大火に、二人のみで抗するは無謀だ。マルレーンは主役の彼女らをバックアップする作戦へと転換し、鋭く指示を飛ばす。
包囲網が大火を追い詰めるが、反撃も苛烈だ。刀を一振りするごとに巨大な剣閃が飛び、避ける間もなく斬り裂かれる。一人が倒れ、二人が落ち、とパーティの脱落者も目立ってきた。凛風の受けるダメージも積み重なり、<魂吸>のスキルで剣閃を斬り払い攻防力にバフを得つつ体力も回復し、隙を伺う。
「私が……貴女を、送るべきところへ……送る」
相手はポラリスと同じ、かつての極星の七英傑が一人。こうして相対することにいささかの迷いはあった。が、過去は過去。本人ではなく英傑の残滓なのだ。全力でぶつかり、打ち倒すのが手向けとなろう。
杖を振りかざし、訪れた機を逃さずスキルを放つ。
「氷瀑の寒獄。凍れ……!」
一瞬の隙を、ポラリスの氷結牢が覆った。広げた銀界の効力も重なり、またたく間に大火へ凍結をもたらす。
「凛風! 今……!」
「これで、決める!」
動きを止めたところへ、全員であらん限りの一撃を叩き込む。凛風の渾身の一刀が、その締めくくりとなった。
『よくぞ、我を退けた。我が力、汝らに託そう。いつか我らが宿願の果たされんことを……』
味方の被害は大きく、この先には進めまいと判断し、今回の挑戦はここまでとなった。
「いや君たちのおかげで、実り多き挑戦となったよ。ありがとう!」
朗らかに笑うマルレーンやパーティメンバーたちも相応の報酬を得たが、ことに大きいのはポラリスの手にある杖だ。
「……<六華の鍵>。極星の七英傑、白銀のポラリスのかつて携えた神器……」
「新たな力を得たね」
微笑む凛風も、玉楼出身であった大火との縁で、新たなスキルを習得するに至った。
「機会があればまたよろしく頼むよ。それじゃあ」
マルレーンと別れ、二人は新たな道を歩む。再びメインストーリーを進めようか? サブクエストを網羅するもいいし、タワーの踏破やそこに秘されたさらなる真実を探求するもいいだろう。
「次は、どこへいこうか」
「ん……」
二人なら、どこへでも。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月30日
参加申し込みの期限
2023年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月06日 11時00分
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