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狂気の笑顔が悪意をばらまく
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ティオレ・ユリウェイス
が攪乱して
レグルス・シェルタン
が斬撃を加える。見えない敵は多くの傷を負い、完全な透明ではなくなっていた。青黒いカラスの頭部が怒りの声を上げた。
矢継ぎ早に影を伸ばし、槍で突き刺そうとした。その都度、
夢宮 瑠奈
のろっこん、『風のいたずら』の風を受けて狙いが逸れた。
その戦いにサキリが加わった。咥えたハルパーで空間を切り裂くイメージをした。ろっこん『斬空赤刃』が発動。直後、進化能力1の力で冷ややかな刃は赤光を放つ。
身の危険を感じたカラス獣人は羽ばたいて上昇を始める。その頭部が落ちて地面に点々と転がった。
制御を失った身体が傾ぐと背後からサキリが現れた。瞬間移動とハルパーの一閃がカラス獣人の命を易々と刈り取った。
「やったですにゃ!」
癒し手の
ミーツェ・M・フェリス
は猫の手を模した杖を振って喜んだ。
空中ではラッセルが活躍した。青黒い蝶を嘴で次々と仕留めていった。
戦闘の中心から外れたところで
鴻上 彰尋
は台本を読み終えた。間を空けず、心の中で演技開始と念じた。
『Actor of Other Mind』のろっこんが発動。カラス獣人が倒されたこともあって、彰尋は目立つように歩いた。
「サニーにゃ」
「あれが黒猫のサニーなのね」
上空を飛んでいたラッセルの目も引き付けた。
その場にいた全員が灰白猫の彰尋をサニーと認識した。
ラッセルは見守りながら蝶を蹴散らす。弱体化して靄になったものは例外なく森の中へ逃げ込んだ。
その方向から足音が聞こえる。徐々に音が大きくなり、闇が産み落としたような姿を現した。
青黒いどろでろろに囲まれた
黒白 滴
は真っ先にサニーへ顔を向ける。目の奥で揺らぐ感情は瞬く間に消し去り、一同に蔑むような目を向けた。
「余計なおまけがたくさんいるみたいだねー」
三体のどろでろろは大口を開けて威嚇した。猛悪な爪を振るい、近寄れば切り刻むという行動を見せた。
サキリはハルパーを咥えて一歩を踏み出す。
ティオレとレグルスが揃って構えた。
ミーツェは後方に待機。癒し手を全うする気概を見せる。
野外ステージでは
アイオ・キャンドライト
と
喜矢武 あいお
がろっこんを駆使して、戦いの邪魔となる人々を引き付けていた。
「そんな猫の姿で私に勝てるつもりでいるなんて~、可愛そうよね~。脳みそまで小さくなったみたいだね~」
「やってみないとわからないよ」
ティオレは足音を立てないで近づく。
「その身に刻んでやろうか?」
レグルスはイフラーンの切っ先を滴に向けた。
「待ってくれ!」
八神 修
が走り込む。
七夜 あおい
は託すように少し後ろで足を止めた。
「こんなことをして君は本当に楽しいのか? 俺には楽しさを装っているだけで苦しんでいるようにしか見えない。だから、君が暴れれば俺は何度でも止めるつもりだ」
「そうだよ」
肩を上下させた
光村 千恵
が飛び込んできた。
「ほっとけないよ。私は何も知らないけど、悲しいことがあったって、なんとなくわかるよ。だから、もうこんなことはやめて、みんなと仲良くなろうよ。優しくしたら伝わるから」
突然、横手から
宮祀 智瑜
が現れた。足元には黒猫のサニーがいた。
――主役の登場だ。
彰尋はろっこんを解除した。
「……あれが本物なのね」
間延びした声ではなく、悲しみを孕んだ声で言った。
心の揺らぎを感じ取った千恵は滴の目を見て、あなたを知りたい、と笑い掛けた。
ろっこん『ほしいモノな~~に?』を発動させて相手の欲するものを探る。
断片的な映像が浮かんでは即座に消えた。サニーがいた。小さな女の子が泣いていた。手を泥だらけにして何かを埋める。最後に青黒い闇が現れ、大口を開けて項垂れる滴を呑み込んだ。
「こ、怖いよ」
千恵は震え出す。
逆に滴は嘲るように笑った。
「なんだろうね~。こんなにたくさんの猫に~、にゃあにゃあ言われても全く意味がわからないんだけど。もう面倒だから食い殺しちゃうね~」
「説得は意味がないのか。俺達はずっと猫語で話していたんだ」
修は事実を受け入れた。
戦闘屋としてサキリが先陣を切った。ろっこん『斬空赤刃』を使った瞬間移動は苛烈を極めた。どろでろろを斬り裂き、瞬く間に切断した。落ちたものは靄となって取り込まれ、新しい大口となって生えてきた。
「そんな程度で止められると思わないでね~」
滴は新たなどろでろろを生み出す。無限に生える触手は他の猫達にも牙を剥く。
迎え撃つレグルスはイフラーンで薙ぎ払う。深手を負っても怯まず、どろでろろは食い付こうとした。
瞬間移動で現れたサキリが斬り落とした。靄となって再び吸収されて蘇る。
上空で見ていたラッセルはサニーの姿を探す。滴の背後の位置にいて、怖々とした足取りで近づいていく。
危険と思ったのか。蝶を倒しながら降下を始める。
どろでろろは荒々しさを増した。滴は恍惚の表情で、いいわ~、と何度も口にした。サキリとレグルスは全力で刃を振るい、次々と斬り落とす。復活を阻止しようとティオレは切り口を爪で引っ掻いた。
弱体化した靄は再び滴の元へと戻り始める。そこに強い風が吹いて吸収を妨げた。
夢宮 瑠奈
のろっこん『風のいたずら』の効果であった。
短期決戦とばかりにサキリは大いに刃を振るった。ハルパーはそれに応え、どろでろろを次々と弱体化させていく。
「させない、まだ、終わらせない。この温かい闇を手放すなんて、あり得ないんだよー!」
激昂を機にどろでろろは滴の周囲を固めるように七体も生えた。その内の一体が近づこうとしたサニーを突き飛ばした。
軽い身体は放物線を描き、地面に落ちて転がる。背中を向けた形で動かなくなった。
目にした滴は発狂したように叫んだ。髪を振り乱し、両手で目を覆った。
「なんで、死んだのよ……」
「大丈夫だ。サニーはもう死なない。だから気をしっかり持つんだ」
修は声の限りに叫んだ。
滴を取り囲むどろでろろは巨大な一体となって大口を開けた。その中に取り込まれる直前に、安らぎに似た声を誰もが聞いた。
「この闇は優しくて、とても温かいんだよ」
滴は完全に取り込まれ、儚く消えていった。
程なくしてサニーが弱々しい姿で起き上がる。何かを探すような動作のあと、悲しそうに鳴いた。
周りにいた猫達は労わるように集まり、励ましの声を掛けた。その中にはあやかしの猫がいた。仮の住まいとして霊界を勧められ、サニーは納得したように頷いた。
サニーの身柄を確保した。一同は素直に喜んだ。ただし無念は残る。怒りと悲しみが入り混じった表情で滴の消えた空間を見つめた。
結末を目にした
恵御納 夏朝
や
恵御納 夏夜
はやるせない気持ちで一杯になった。
間もなくして脅威を退けた者達は元の姿へと戻った。何事にも例外はあり、ミーツェは二足歩行の三毛猫の姿のままだった。
「これが本当の姿ですにゃ」
人の目が気になったのか。おどけた調子で言った。
正常化した野外ステージでは人々による劇が催された。
貢献した者達による歌や踊りも披露されて、和やかな雰囲気を取り戻す。
修とあおいは横に並んで見ていた。
「俺は諦めない。次こそ、滴を救って見せる」
「その時は私も一緒だからね」
あおいの言葉に修は黙って頷いた。
皆とは少し離れたところに
月原 想花
がポツンと座る。
ステージをぼんやりと見つめていると独り言が口から漏れた。
「……ぼくは彼女の魂を救えたのかな」
眼鏡の奥の目が僅かに潤んだ。涙になる前に急いで人差し指で擦って、ふぅー、と長い息を吐いた。
サキリは深い森の中をゆく。手には新たな武器、ハルパーを握っていた。
その横には闇を纏った十三歳くらいの少女、
イツトリ
が太々しい顔で笑っていた。
「今回はしてやられたのう」
「次は仕留めるつもりだ」
「そのハルパーとやら、尋常ならざる力を感じるのじゃが、果たしておぬしに使いこなせるかのう」
「わかっているはずだ」
サキリは血のような赤い眼を向けた。イツトリは降参とばかりに軽く両手を上げた。
各々が次なる戦いを胸に秘め、日常へと戻っていった。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
皆さんの奮闘で脅威を退けることができました。
どろでろろは生き延び、黒白滴と共に消えて分離は叶いませんでした。
サニーは戦いに巻き込まれましたが、消滅は免れたようです。
今回のホワイトシナリオは分離でろろの撃退と、黒白滴の居場所を探り出すことがテーマとなっていました。
鍵となるサニーは警戒心が強く、運よく見つけられたとしても普通の接触では逃げられてしまいます。
同族の猫が多く、魚好きという部分が幸いして出会った人物がいました。使われたろっこんが有効で警戒心を薄れさせました。
滴はどろでろろと共に移動をしていて、なかなか発見に繋がりません。その中、戦いの渦中で活路を見出した人達がいました。
しっかりとした情報をろっこんで探り出し、情報拡散の要になった人達の力添えがあったことも非常に良い結果をもたらしました。
そして滴の場所を確定させたのは某ろっこんでした。逆転の発想に私も感心しました。探し出すのではなくて、誘き出す方法を選んでいました。
最終決戦の地に多くの者を導き、今回の騒動を無事に鎮めることができました。皆さんの知恵と努力があってこその結果です。
ただ一つ、滴の説得は上手くいきませんでした。手順の問題ではありません。言語の壁は高かったという部分でした。詳しい内容はリアクションで確認してください。
本当におめでとうございます。今回で得た力はきっと役立つ時がきます。再び訪れる脅威に備え、
今は寝子島のフツウに癒されてください。
最後に本シナリオへのご参加、誠にありがとうございました。
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黒羽カラス
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
53人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月23日
参加申し込みの期限
2023年04月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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