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ミラーボールな夜
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【星と月のかけはし】
「なんだか……異世界に迷い込んだみたい」
ふるると肩を揺らすあおい。
「虹色の月、虹色の星か。神魂も粋なのやら、節操がないのやら……」
「あはは。でも、素敵かも」
確かにこんな夜、彼女とともに過ごすことができるのは、修にとっても願ってもない機会です。プリズムを透かしたような星空に、あおいの横顔は実に映えました。
天体ショーの観客席に屋上を選んだ参加者は多く、中にはカップルの姿も多く見られました。シートをしいて場所を確保、修とあおいもそんなムードへ混ざります。
「ひざ掛けはいるか、あおい?」
「うん、ありがとう。修君、準備完璧だね。高そうな望遠鏡……にくっついてるこれ、なに?」
「自動追跡装置だよ。見たい星を探してくれるんだ。肉眼で追うのは大変だから」
「へええ、そんなのがあるんだ!」
用意しておいたあたたかいお茶を片手にふたり、星々の威容に見入ります。
冬の大三角形を見つけてあおいは喜び、ふたご座やおうし座の由来を修が語ると、そのひとつひとつへ興味深そうに聞き入ってくれました。
「
この前
に見た星空も綺麗だったけど、今夜もまた格別だな」
「うん。本当に綺麗……あ! 流れ星!」
天を横切るほうき星。神魂が気を利かせてくれたのでしょうか? いくつも、いくつも……流星雨です!
「わあ、お願いしないと!」
無垢な顔でそう言って、手を組むあおい。
「何をお願いしたんだ?」
尋ねてみると、彼女はぱちり片目を閉じていたずらっぽく、
「ナーイショ。だよ♪」
そう言って肩を寄せ、浮かべた微笑みは星々にも演出されて……その愛らしさときたら、もう! 修の胸は冷え込む12月にもぽかぽかと、あたたかく灯りました。
星座に詳しい彼氏。なんて、素敵ですよね。
「冬の大三角は見える? ほらあそこ、三つ並んだオリオンのベルトがあるでしょ。その上にあるベテルギウスと、プロキオン、シリウスをつなぐと……」
「ん~っと、あれかな? ちょっと明るめの星を繋いだら……ホントだ、三角になった!」
星に夢中のカノンを、茉奈はじっくり堪能します。もちろん茉奈も星座やらきらきらぴかぴかの虹色を楽しんではおりますけれど、だってそれ以上に、彼の整ったお顔がまぶしすぎるのです。これが見入らずにいられますか!
「この三角形は、冬の星座のガイド役とも言われてるんだ。これにふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランを加えると、六角形になるよ。いわゆる、冬のダイヤモンドだね」
「ダイヤモンド! ロマンチックね」
ふたり揃って、ほうと白い息を吐きました。離れていると冷え込みが気になるので、自然、ぴたりとくっついて。ひとつの望遠鏡をかわるがわるに覗き込んで、ほらあそこ、あっちの星が、ええどれどれ? なんてやりとりの楽しいこと。幸せなこと。
茉奈は夢見るように彼を眺めて、
「星、好きなんだ?」
「うん、そうだね。けっこう好き。ずうっと昔の人が夜空の星を見て、イメージをふくらませて、これはこいぬ座! これははと座! って決めたわけでしょ? 想像力の豊かさに感心しちゃうし、星の並びをなにかの形に結び付けられるのって、その人の人生とか物の見方とか、どんな人と出会ってどんな生き方をしてきたかとか、そういう積み重ねの集大成だと思うんだよね。だから……」
彼はふと、はっとして茉奈を見つめます。瞳は空のまたたきを照り返し、虹色に染まります。
「ひとりで語りすぎ? ちょっとキモかったかな……」
「ううん。そんなことない」
彼の腕を抱き込んで、身を寄せて、虹の瞳を覗き込んで。
「素敵だよ♪」
ぼうっと頬っぺたを赤く染めた彼の照れ顔が、思い出のワンシーンとなりました。
星のきらめきはまぶしいほど、七色の矢となって莉鳥の瞳を射抜きます。
結局、保健委員としての出番はほとんどなく、莉鳥のいわく、
「世はなべてこともなし。ってね」
後輩たちとの打ち合わせもほどほどに、各自敷地内のあちこちへ散っていきました。きっと今夜はこのまま、なにごともなく過ごせそうです。
「……まぶしい、な」
あんなにも星が。月が。自ら存在を主張するように輝いて、暗夜を彩ります。
夜。思い出すのは16歳の夜。元カレと身体を重ねた、二度目の夜。
全ての歯車が狂いだした、あの夜。
月が出ていました。煌々と白く輝いて。月影は人をおかしくさせると言うけれど、確かにあの日から莉鳥は人生にズレを抱いて生きてきました。きっと、月のせいよね。莉鳥もそうつぶやきました。
きっと、月のせい。だってあんなにも、落ち着かないほど、私を照らしているものだから。
「やっと忘れかけてたのに、な……」
傷はいまだ深く刻まれて、折に触れてうずくのです。そう、こんな月の夜は特に。
今頃彼も遠く、この星のぎらつきを眺めているでしょうか。月に照らされ、どうしようもない息苦しさにあえいでいるでしょうか。
そうであればいい。すっかり忘れ去られて、平坦な日々に埋没するよりは。
そうでなければいい。自分のことなど忘れて、彼のための、彼だけの新しい道を歩んでいるならそれでいい。
莉鳥はしばし葛藤に暮れ、大いに自分を嗤いました。
きっと……月のせい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月15日
参加申し込みの期限
2023年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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