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ミラーボールな夜
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【ミラーボールな夜】
いよいよお泊り会のメインイベント。みんなで星を見るのです。幸いにして今夜は空も晴れ渡り、満天の星空です。
綾花がその光景を余すことなく堪能すべく選んだのは、いつもの図書室。窓を開ければ、手が届きそうな星たちを静かに眺めることができました。
もちろん、
「まさに特等席だね! こんなに星が間近に見えるなんて、気づかなかったよ」
「いつもお仕事で忙しいですし、あまり空は見ないかもしれませんね」
珪先生もいっしょです。
それに図書室での天体観測には、もうひとついいことがありまして。
「ええと。この図鑑によれば、あそこの星が三つ並んでるのが……オリオン座?」
「その左下に見えるのがこいぬ座のプロキオン、右下がおおいぬ座のシリウスだね」
すぐさま星座の図鑑など手に取って、目の前の星たちと見比べることができるという、なんたる便利。なんたる役得。司書教諭と図書委員の特権なのでした。
と。
「あれ……星空が」
「光ってる? 虹色だね」
月も星も七色に輝いて、きらきら。ぴかぴか……まるでネオンサイン。まるで壮大な星空をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピング。寝子島ならではの、神魂天体ショーでありました。
うっとり見つめた綾花。思わず、口走りました。
「月が綺麗ですね」
「そうだね。うん……?」
少しばかり文学をかじったことがあるなら、そしてこんなにもムードたっぷりに紡がれるならば、拾わずにいられないその言葉。
「それって、どういう……」
「見てると、呑みこまれてしまいそう。どうしても、惹かれてしまって……胸が、苦しくなるくらい」
ゆらり、綾花の身体が傾きます。ぽすん、と頭が収まったのは、珪先生の胸の中。
「少し……このままで、いいですか?」
返事のかわり、彼の手が綾花の肩へと優しく触れました。
「なにこれ、すごい! 虹色だ……!」
校庭は絶好の星見スポットです。柚春とウォルターに降り注ぐ星々のまたたき……というよりもはやぎらつきと言うべきでしょうか。まるでダンスホールみたい!
「妙なことが起こるよねぇ、寝子島は……」
「そうだね。さ、食後のデザートだよ」
レジャーシートをしいて、柚春お手製のケーキをいただきます。
「最近イギリスの食文化を勉強してて……っていうのは、言ったっけ? 今日はレモンドリズルケーキを作ってきたよ。紅茶もあるから、いっしょに食べよう!」
「おっ、美味そうじゃないか」
レモンのアイシングがかかった、英国庶民の定番スイーツ。一見ふつうのパウンドケーキのようですけれど、ひと口ぱくりっ。食べてみれば、
「このレモンの鮮烈な酸味、鼻に抜ける爽やかさ。稲積、ずいぶん勉強したんだねぇ」
「もちろん。ウォルター先生のために、頑張って作りましたよー」
「うん、この軽い食感はまさしくイギリス風」
『ウォルター先生』呼びは強調して、愛称で呼ばせてくれないツレない彼へのちょっぴり当てつけ。まあ学校だし、と自分を納得させつつも、これでわりかし幸せ~な柚春です。
「そういえば、夏も校庭で天体観測をしたっけ。ね、先生? あの時は……」
蘇ってくるのは、キスの思い出。いわゆる事故チューでしたけれど。
「次は……ふふっ。どうなるかな」
「う~ん、レモン風味の清涼感とダージリンのマスカットフレーバーが合うねぇ。これはなかなか。美味いよ、稲積」
少なくとも彼の胃袋はがっつり掌握しつつあるようで。柚春、心の中でガッツポーズ!
ののこはあくまで無邪気。天真爛漫、いつだって自然体です。
「うわぁ、綺麗だねぇこりゃ! ぴっかぴかだねー英二くん!」
「うん。また神魂かな……? でも、すごいね。まるで……」
「あれだよね。ゴアラとゴングがタッグを組んで、メカゴアラと最終決戦! の時の、びかびか光る空!」
「あはは。うん、そんな感じ」
英二の思い浮かべたところはもうちょっとロマンチックな感じでしたけれど、まあ彼女が楽しければそれで良し!
ののこは本当に、思ったことを素直に表現します。あけっぴろげで、裏表がなくて。英二だったらちょっとためらってしまうような照れくさいセリフだって、あっけらかんと口にしました。
(だから……フツウが壊れてしまわないよう、『本能的に』なのかな。接触を避けてるように見えるのは)
ちらりっ。ちらちら。英二の視界に映り込む、不審すぎる人影。びしり着込んだスーツに整えられた口髭の、ダンディストーカー。涙を流しつつなにやらぶつぶつつぶやいている言葉までは聞こえてきませんけれど、英二には容易に想像することができました。
「おお、ののこ~。ののこや~、パパよりそんな男がいいのかい~。パパはこんなにもお前のことを想っているのに、でもそれがお前の幸せなのなら、パパは大人しく身を引くよ。こうして見守っているよ、おおののこ~、お泊り会を楽しんでおくれ~」
(……居心地悪いなぁ……)
できることなら、和解してほしい。きっと彼は本当にののこの父親なのだろうと思うし、仲良くなってくれたらと願わずにいられません。英二の優しさでもあるし、気になる女の子の父親ならばその覚えも良くなりたい、と思ってのことでもありました。
「あれ、どしたの英二くん? あっちに誰かいるの?」
「い、いやいないよ! 誰もいない! む、虫かなにかじゃない?」
「そっかな~? あっ、また光ったよ! 月も星もぴっかぴかだー♪」
ともあれ。今はこうして、彼女の輝く横顔を近くで眺めていられたら、それが幸せ。
時に夜空へ見入り、時に笑い合って、星降る夜は深まりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月15日
参加申し込みの期限
2023年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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