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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ミラーボールな夜
【ネココーで夕食を】
星降る夜のお泊り会。なんたるロマンチック！ 恋人たちも盛り上がろうというものです。
というわけで参加者にはカップルも多いわけです。そこらじゅうでイチャイチャ、ラブラブ、ピンク色がてんこもりなわけです。
コイバナ大好き有沢 茉奈にとっては、眺めているだけでも楽しくなってくる……のですけれど、
「茉奈、今日は誘ってくれてありがとう。嬉しいよ」
「ううん、あたしがカノンと来たかったの！」
今日は茉奈にも、閑野 カノンという素敵な素敵な彼氏がおりまして。コイバナを聞くのも楽しいけれど、当事者になれるのはもっと楽しい！
これまでに蓄えてきた恋愛話のたまものでしょうか。学校というシチュエーションがそうさせたのでしょうか。彼とふたりきりに浮かれる茉奈はほわほわほわん、妄想が広がります。
（カノンったら体育準備室に呼び出すなんて、あそこっていつも人がいないからふたりっきりになれるって知ってるんだからね。やだ、いきなりキス！？ そんなふうに迫られたらあたし拒めない。ああっダメ、それ以上はダメよ！ カノンってばなんてイケメン、そんなきらきらした瞳で見つめないで、ああもうたまらない。このまま彼と身も心も一つに結ばれて、朝までもにゅもにゅきゅんきゅん……）
「茉奈？ どうかした？」
「へえっ！？」
現実に引き戻されるも、はかない夢と覚めるでもなく、相変わらず彼は目の前にいてくれました。
「ううん、なんでもなーい！ へっへー♪」
カノンの腕をむぎゅっと抱いて、茉奈はご機嫌。幸せいっぱい！
そんなふたりを遠巻きに眺めていたのは、茉奈の友人、水上 桜です。
（へー。あっちは茉奈がリードしてるんだ。彼氏もまんざらでもなさそう）
恋に恋する……なんて言われていた茉奈にも無事恋人ができて、かしましい彼女も少し落ち着いたかな？ なんて、そんなことも無さそうです。桜はくすりと笑いました。
「ま、邪魔したら悪いよね」
今日はそもそも、友人にばかり構ってはいられません。なんたって桜もまた、彼氏連れですもので。
「ねえ、あっちのあれは？ 立派な建物だね」
「ああ。あれは講堂、大きな時計塔がシンボルなの」
へええ、と無垢な顔で感心してみせる滝沢 匠が、桜の恋のお相手。これまた整ったお顔のイケメン君で、性格は素直かつ生真面目、けれど女の子を喜ばせるユーモアも持ち合わせる、なんとも好青年です。桜と同じ水泳部で鍛えているため、細身ながらもがっちりとして頼りがいアリ。まさしく申し分なし！ といったところでしょうか。
彼は木天蓼工業高校の生徒で、寝子高の敷地に入るのは初めて。校内を案内するかたわら、ちょっとしたデート気分を味わっておりました。
「私は見慣れてるし、あんまり見て楽しいとは思わないけど……」
「そんなことないよ。彼女の通ってる学校にこうして足を踏み入れて、あちこち見て回れるなんて。なんだかイケナイことしてるって感じ。わくわくするよ」
「もう、なにそれ」
ふたりで散策しているだけで、桜もにんまり、幸せです。友人のラブっぷりをとても笑えません。
「あ、そろそろ夕食の時間みたいだよ。食堂にいこうか」
「うん。メニューはサンマさんカレーだって」
「寝子島っぽい」
「だね」
桜もやっぱり彼の腕を、むぎゅっ。
本日の夕食メニューは、『特製サンマさんカレー』！ サンマの蒲焼きがででんと乗っかった、ゴージャス？ 庶民的？ ともかく寝子高のカフェテリアを飾るにふさわしい一品と言えましょう。
綾辻 綾花は早川 珪を誘って、そのお手伝いをすることにしました。食堂のキッチンにて、栄養士さんのサポートに回ります。
「ええと。具材を切る……んだよね」
「はい、そっちのニンジンをお願いします」
いつになく、ちょっぴり緊張した面持ちの先生。いつか見た光景です。なんでもソツなくこなしそうな彼、家事は苦手なのでした。教員を巻き込んで行われた家庭科の補習を経て、いくらかマシにはなったかと思いきや、
「……あっ」
「ちょっと大きすぎかな？ もう少し小さくしたほうがいいですね。切るときは斜めに包丁を入れて、乱切りに」
「こう、かな。あっ」
「大丈夫です！ こっちのは角切りにしましょう。いろんな形があるのも楽しいですよ」
いまいち覚束ない手さばき。けれどまあ、綾花としてはフォローのしがいがあって、これはこれで楽しいですけれど。
作業の合間に、会話も弾みました。
「珪先生の好きな食べ物、教えてください。前にパスタとか、スイーツはいっしょにいただきましたよね。それ以外で！」
「そうだなぁ。あ、この前見かけたレシピ本に載っていたんだけど、スペアリブのハニーマスタード焼きっていうのが美味しそうだったな。ワインと合いそうでね」
「いいですね！ 私も食べたいです」
なんておしゃべりに花を咲かせているうち、カレーのイ～イ香りが漂ってきます。ふたりの切り分けたお野菜たちも、嬉しそうにお鍋へ飛び込んでいきました。きっと美味しいカレーになってくれることでしょう。
星降る夜のお泊り会。なんたるロマンチック！ 恋人たちも盛り上がろうというものです。
というわけで参加者にはカップルも多いわけです。そこらじゅうでイチャイチャ、ラブラブ、ピンク色がてんこもりなわけです。
コイバナ大好き有沢 茉奈にとっては、眺めているだけでも楽しくなってくる……のですけれど、
「茉奈、今日は誘ってくれてありがとう。嬉しいよ」
「ううん、あたしがカノンと来たかったの！」
今日は茉奈にも、閑野 カノンという素敵な素敵な彼氏がおりまして。コイバナを聞くのも楽しいけれど、当事者になれるのはもっと楽しい！
これまでに蓄えてきた恋愛話のたまものでしょうか。学校というシチュエーションがそうさせたのでしょうか。彼とふたりきりに浮かれる茉奈はほわほわほわん、妄想が広がります。
（カノンったら体育準備室に呼び出すなんて、あそこっていつも人がいないからふたりっきりになれるって知ってるんだからね。やだ、いきなりキス！？ そんなふうに迫られたらあたし拒めない。ああっダメ、それ以上はダメよ！ カノンってばなんてイケメン、そんなきらきらした瞳で見つめないで、ああもうたまらない。このまま彼と身も心も一つに結ばれて、朝までもにゅもにゅきゅんきゅん……）
「茉奈？ どうかした？」
「へえっ！？」
現実に引き戻されるも、はかない夢と覚めるでもなく、相変わらず彼は目の前にいてくれました。
「ううん、なんでもなーい！ へっへー♪」
カノンの腕をむぎゅっと抱いて、茉奈はご機嫌。幸せいっぱい！
そんなふたりを遠巻きに眺めていたのは、茉奈の友人、水上 桜です。
（へー。あっちは茉奈がリードしてるんだ。彼氏もまんざらでもなさそう）
恋に恋する……なんて言われていた茉奈にも無事恋人ができて、かしましい彼女も少し落ち着いたかな？ なんて、そんなことも無さそうです。桜はくすりと笑いました。
「ま、邪魔したら悪いよね」
今日はそもそも、友人にばかり構ってはいられません。なんたって桜もまた、彼氏連れですもので。
「ねえ、あっちのあれは？ 立派な建物だね」
「ああ。あれは講堂、大きな時計塔がシンボルなの」
へええ、と無垢な顔で感心してみせる滝沢 匠が、桜の恋のお相手。これまた整ったお顔のイケメン君で、性格は素直かつ生真面目、けれど女の子を喜ばせるユーモアも持ち合わせる、なんとも好青年です。桜と同じ水泳部で鍛えているため、細身ながらもがっちりとして頼りがいアリ。まさしく申し分なし！ といったところでしょうか。
彼は木天蓼工業高校の生徒で、寝子高の敷地に入るのは初めて。校内を案内するかたわら、ちょっとしたデート気分を味わっておりました。
「私は見慣れてるし、あんまり見て楽しいとは思わないけど……」
「そんなことないよ。彼女の通ってる学校にこうして足を踏み入れて、あちこち見て回れるなんて。なんだかイケナイことしてるって感じ。わくわくするよ」
「もう、なにそれ」
ふたりで散策しているだけで、桜もにんまり、幸せです。友人のラブっぷりをとても笑えません。
「あ、そろそろ夕食の時間みたいだよ。食堂にいこうか」
「うん。メニューはサンマさんカレーだって」
「寝子島っぽい」
「だね」
桜もやっぱり彼の腕を、むぎゅっ。
本日の夕食メニューは、『特製サンマさんカレー』！ サンマの蒲焼きがででんと乗っかった、ゴージャス？ 庶民的？ ともかく寝子高のカフェテリアを飾るにふさわしい一品と言えましょう。
綾辻 綾花は早川 珪を誘って、そのお手伝いをすることにしました。食堂のキッチンにて、栄養士さんのサポートに回ります。
「ええと。具材を切る……んだよね」
「はい、そっちのニンジンをお願いします」
いつになく、ちょっぴり緊張した面持ちの先生。いつか見た光景です。なんでもソツなくこなしそうな彼、家事は苦手なのでした。教員を巻き込んで行われた家庭科の補習を経て、いくらかマシにはなったかと思いきや、
「……あっ」
「ちょっと大きすぎかな？ もう少し小さくしたほうがいいですね。切るときは斜めに包丁を入れて、乱切りに」
「こう、かな。あっ」
「大丈夫です！ こっちのは角切りにしましょう。いろんな形があるのも楽しいですよ」
いまいち覚束ない手さばき。けれどまあ、綾花としてはフォローのしがいがあって、これはこれで楽しいですけれど。
作業の合間に、会話も弾みました。
「珪先生の好きな食べ物、教えてください。前にパスタとか、スイーツはいっしょにいただきましたよね。それ以外で！」
「そうだなぁ。あ、この前見かけたレシピ本に載っていたんだけど、スペアリブのハニーマスタード焼きっていうのが美味しそうだったな。ワインと合いそうでね」
「いいですね！ 私も食べたいです」
なんておしゃべりに花を咲かせているうち、カレーのイ～イ香りが漂ってきます。ふたりの切り分けたお野菜たちも、嬉しそうにお鍋へ飛び込んでいきました。きっと美味しいカレーになってくれることでしょう。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2023年05月15日
- 参加申し込みの期限
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- 2023年05月22日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2023年05月22日 11時00分
