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◆和洋折衷、夏の萩。
ねこのてが一角を担うキャットロードには様々な店がある。
ねこのてが異国情緒溢れるというのなら
萩屋
は、古きよき日本の香りがすると言えるだろう。
店主の笑顔も、ねこのてとは対照的だった。
「いらっしゃい! 今月は水ようかんがおすすめ!」
うららかな春に対し、カラッと晴れた夏模様で出迎える店主・
矢萩 秋
。笑顔の際に覗く、真っ白な歯が美しい。
「美味しかったのだ~! あ、お持ち帰り用にいくつか包んで欲しいのだ!」
「ンゴーン!」
後木 真央
、と
シダ 美穂戸
はおすすめの水ようかんをはじめとして、猫の形を模した饅頭、たい焼き、それからモンブランを食べ終えると、再び目を輝かせて次の目的地へと走り去った。
そんなふたりに遅れること二十分ほど。
トーマス・ジャスティン
が萩屋の暖簾をくぐる。
「いらっしゃい! うちは美味しい甘い物がいっぱいだからね、沢山食べてってね!」
あ、英語で話さないとわかんないかな? 不安になって、秋は店員たちに目配せする。が、英語を話せるような店員がひとりもいないことに絶望する。
どうしたものかと考える前に「麦茶と水ようかんをください」と流暢な日本語で注文されたので、秋はホッとして「かしこまりましたー!」笑顔を取り戻した。
「それからスタンプもらってもいいですか?」
「ああ、もちろん」
「ありがとうございます」
トーマスの爽やかな笑顔を見て、秋は若いのにしっかりしてるもんだと感心する。このときもトーマスが日本生まれの日本育ちであることは伝わらなかった。
ねこのてから流れるように客がやってくる。次のお客は
椿 美咲紀
と
八神 修
。
「いらっしゃいませー」
入るや否や、ポニーテールの女性、美咲紀が声を上げた。
「わぁ、和菓子屋なのにケーキがあるね!」
「……また食べるのか?」
ねこのてでケーキを食べたのにまだ食べようとしている美咲紀に、修は驚きの視線を送った。
「せ、せっかくだから食べてみたいなって」
恥ずかしそうに弁明する美咲紀の背中を、秋はそっと押した。
「それは私の趣味でね。専門じゃないけど、味は保証するよ」
「じゃあ、苺のショートケーキもらってもいいですか?」
その言葉を聞いて美咲紀はおずおずと注文した。
修は苦笑しながら「俺は、水ようかんをもらおうかな」美咲紀に付き合うのだった。
青春だなと思いながら、秋はふたりを座敷に案内した。
席に案内されてすこしすると、美咲紀はなんとなく落ち着かない気持ちになる。
「ね、ねぇ、八神さん……」
「椿、どうかしたのか?」
修は美咲紀が感じている違和感にまったく気がつかないようで、すこしだけ言い出しにくくなる。
「……どうかしたのか」
その違和感を感じ取ってくれたらしく、修は真剣な面持ちで美咲紀に再度声をかけてくれた。
思い切って美咲紀は相談する。
「なんか、さっきから見られてるような気がするの。後ろ……」
振り返るのが怖い。そんな気持ちを告げると、修は小さく頷き何気ないふりをして美咲紀の背後を窺ってくれた。
「ひとり男性がいるが……」
後ろの席にいるのは爽やかな青年だったらしい。美咲紀もちらっと後ろを覗き見た。
わぁ外人さんだ!
という感想を持つ時点で見覚えはないのだろう。
彼自身には特に怪しげな雰囲気も、そわそわした様子も見て取れなかった。
「うーん、たぶん知らないと思う」
同じくらいの年。寝子高生だろうか?
見かけたことがあるような気はするが、全生徒の顔を覚えているわけでもない。
そのときその青年と目が合ってしまった。
にこりと涼しげな人好きする笑顔を美咲紀に向ける青年。
「あ、え、へへ」
美咲紀は愛想笑いをして、「やっぱり気のせいだったみたい」と修に告げる。
そのとき店内に電子音が鳴り響いた。誰かの携帯に着信があったようだ。
そしてその持ち主は隣のテーブルで画面をじっと見たまま、大きくため息をついた。
「……ひとりか。楽しめるかな」
聞こえてきたのはそんな言葉。しばらくしてその女性はスケッチブックを取り出して、机の上のお菓子を描き始めた。
(一緒に来る予定の人が来れなかったのかな……?)
その女性の横顔からは強い感情は読み取れなかった。既に絵を描くことに集中しているらしい。
「ん~。なかなか美味しいのですよ!」
ショートケーキに舌鼓を打って、「それは良かったな」というように修と会話を楽しんで、そろそろ店を出ようと思った時も、その女性はまだ絵を描いていた。
角度を変えて、タッチを変えて、何度も何度も繰り返し描いているようだった。
よほど退屈なのだろうか。それともよほど絵を描くのが好きなのだろうか。
なんとなく気になって、美咲紀と修はその絵を盗み見てみた。
「……綺麗」
思わず美咲紀が呟くと、
「ああ、いや、うん……。ありがとう、励みになるよ」
その人はパッと顔を上げて、曖昧な返事をした。
勝手に見てしまったのがバツが悪くて、美咲紀と修は顔を合わせてから……開き直って挨拶をすることに。
「俺は寝子高一年八神です」
「私は
椿 美咲紀
です」
ふたりが名乗りを上げると、相手の女性も釣られて自己紹介をはじめた。
「私は寝子高の三年、
風間 舞子
だ」
「先輩もまたコンですか?」と変に突っ込まれる前に、修がさりげなく話を振る。
(さすが八神さんなのです……!)
美咲紀が感心している間に、話はどんどん進んでいく。
「絵画を選考してて普段はこういった場所には来ないのだけどね」
「へぇ」
「食べ放題につら――こほん。友達に誘われたから参加してみたんだ」
しかし舞子が言う、友達はどこにも見当たらない。
美咲紀はさきほど携帯画面を見て舞子がため息をついていたことを思い出した。
「……もしかして、」
「そうなんだよ。そいつ、欠席してしまってね」
困ったように笑う舞子。
「えっと八神くんと椿ちゃんは?」
気まずくなったのか、今度は美咲紀たちが質問を受けた。
「俺たちは偶然会って、あ、俺たち新聞部なんですけど」
「へえ、新聞部といえばあいつの入ってる……。
と、そうだ!
ファッションショー
やったんだけど知ってるかな?」
「もしかして笠原先生の……」
「そう、それだよ」
「それだったら、俺も手伝わせてもらいました。司会をしていたんですが……」
「そうだったの? あの時お世話になったね。いい記念になったよ」
「そう言っていただけるとありがたいです」
「ファッションショー……」
美咲紀は言われてもピンと来なかったが、どうやら修にはなんのことかわかったらしい。
詳しいことはわからなかったが、ふたりの楽しそうに話しているのを見ているだけで、美咲紀もなんとなく楽しくなってくる。
「実は新聞部に腐れ縁が居てね。色々と話は聞いてるんだ。
椿ちゃんというと……占い好きの椿ちゃんだね? 花好きなのか。今度いい場所教えてくれないか?」
「え、わ、私のことを?」
聞き役に徹していたので驚く美咲紀。
知らないところで噂されることはなんだかいい気分ではないが、こうしてきっかけになってくれるのならば、悪くはないと思う美咲紀だった。
舞子の登場によって忘れさられた怪しい視線の主……トーマスはお茶をずずと飲んで立ち上がった。
(可愛い子が観察できたし、おすすめっていうだけあってようかんもおいしいし)
すっかり満足したようである。トーマスは店を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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