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◆ねこのても食べたい?
キャットロードの一角にある、落ち着いたネイビーブルーの看板を見たことがあるだろうか。猫の手モチーフのロゴと『メイド喫茶ねこのて』という文字が白字で書かれているシンプルな看板だ。
店の顔である看板が物語るように、内装も落ち着いた雰囲気をかもしだすそのお店
メイド喫茶 ねこのて
も、本日のまたコン会場のひとつだった。
「おかえりなさいませ、」
扉が開く音がした。穏やかな笑顔をたずさえ、店長代理を務める
桧垣 万里
は、『帰宅する主人』を出迎えた。
彼女の隣には毛艶のいい黒猫。キリリとした目がチャーミングな彼こそが、この店の店長・橘さんである。
主人の前にたどり着くと改めて万里は深々と頭を下げた。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
「橘さん万里ちゃんセンパイこんにちはなのだ!」
満面の笑顔を引っさげ、飛び込んできたのは
後木 真央
だった。
いつもはメイド側として奉仕を務める彼女も、今日はお客様ならぬお嬢様。ほんのすこしくすぐったさが混ざっていたものの、万里はいつもと変わらぬ笑顔で真央を迎え入れた。
真央はというと、万里の顔を見るとすかさずその笑顔を引っ込めて、ぺこんと頭を下げる。
「万里ちゃんセンパイごめんなさいなのだ~。真央ちゃんは喉元までご飯を食べるという魅惑の響きに勝てなかったのだっ」
「そんなこと気にしなくていいわよ」
一瞬だけ砕けた口調に戻ってみせると、真央も安心したようでまた元の笑みを浮かべてテーブルについた。
「ところでねこのては何を出すのだ?」
これでこそいつもの彼女。万里はくすりとしてから「どうぞお嬢様のお好みのものを。おススメはスコーンと紅茶です」とそっとメニューを差し出した。
そのしばらく後に息を切らした
シダ 美穂戸
がねこのての戸をくぐる。どうやら店と店の間を走って移動しているらしく、その額には玉の汗が浮かんでいる。
万里はそっと裏に回り、タオルを手に取る。シダのもとへ届けようとすると、またもや新たな主人が帰宅した。
万里はタオルをシダに手渡すと、すぐに出迎えるために玄関に向かう。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
初めてで少し緊張しているのだろうか? 新たにやってきたのは物言わぬ静かな青年だった。
「ふふ、緊張しなくていいですよー? 自分のお家だと思ってくつろいでくださいね」
彼女は忙しいことなど露ほども感じさせない仕草で、青年をテーブルに案内する。
彼女たちがひととおり食事を終えてそろそろ暇するだろう頃に、
ゼシカ・ホーエンハイム
はねこのてを訪ねた。
品のいいヨーロピアンな内装は、ゼシカの故郷・ドイツを思い出させるものがある。
懐かしさに浸っていると「おかえりなさいませお嬢様」と万里がゼシカを出迎えてくれた。
ゼシカはベールをひるがえして「ごきげんよう」と挨拶をする。
簡略化された修道服が多い中、ゼシカがまとうのは古典的なものに限りなく近いトゥニカ。
肌はほとんど見えないが夏用の薄手のもので、彼女と万里がねこのてに揃うと、日本であることが疑わしくなってくるほどだ。
「本日のおススメはスコーンと紅茶です。好きな紅茶の茶葉があったら、言ってくださいね?」
お嬢様と呼ばれることに気恥ずかしさを覚えながらも、せっかくなのでゼシカはこの空間に浸ることにする。
「ふふ、茶葉はなにがおすすめかしら?」
「茶葉、ですか? 私のおススメ茶葉はニルギリです。クセもないので、レモンティーやミルクティにしても美味しいですよ」
「ではそちらと、ラズベリーのスコーンをいただきますわ」
一礼をして背を向けた万里を見送ると、ゼシカは店内の細かい装飾に目を配る。
控えめなレースがあしらわれた真っ白なテーブルクロス。眩しすぎず暗くなりすぎないように配慮された間接照明。けれどそれが前に出すぎず、客の邪魔をしていない。それが彼女のこの店に対する印象だった。
(素敵なお店ですこと……)
そうしているうちに、スコーンと紅茶が運ばれてきた。「失礼致します」と万里がカップにお茶を注いでくれる。
ほんのわずかに漂ってきたニルギリの茶の香り。その香りは前に出すぎず、主張しすぎず。この店によく合っているとゼシカは思った。
なので目に付くのはスコーンの方。生地にはラズベリーがふんだんに練りこまれ、ほんのりと桃色がかった姿は目にも鮮やかだ。
紅茶をひとくち飲んで、ゼシカはうっとりとため息をつく。
こんなに素敵なものをひとりで食べるのはもったいない。
ちらりと視線をずらすと、青年と視線がかち合った。これまたこの店によく溶け込んだ――穏やかな笑みを浮かべた金髪の青年だ。
(せっかく地域交流のイベントですものね……)
ゼシカはそっと立ち上がり、彼に声をかけた。
「ごきげんよう」
トーマス・ジャスティン
は突然声をかけられてすこしだけ焦った。
そう焦ったのだ。
というのは、トーマスとゼシカが目があったのは偶然でもなんでもないからだ。
彼がまたコンに参加した理由は、スタンプペタン、
宇佐見 満月
が本部に問い合わせた企画に参加して、タダ飯をするためだ。
記載してある店でスタンプを押してもらうと千円引きになるというそれは、ルームシェアとはいえ自活をしている学生であれば無視するわけにはいかなかった。
そしてもうひとつ理由がある。
それは可愛い女の子を視姦――もとい観察すること!
ということで、彼は若く美しいシスター・ゼシカを穴が開くほど見ていたのだ。彼女が入ってきてからずっと。
可愛いメイドさん万里こと「ばんりさん」のことをこれでもかと堪能した後にやってきたシスター美女は、彼に言い表せぬほどの衝撃を与え、彼はそのシスター服の下に隠れているだろう肢体をじっと妄想していた。とても涼しい顔をして。
「ああ、どうもはじめまして」
表面上はいたって静かな彼だったが、中身はだいたいそんな感じ。
ゼシカがにっこりと微笑んで、相席を提案しても「ええ、構いませんよ。光栄です」と爽やかに受け入れた。
「私はジャスティンといいます、お名前を伺ってもいいですか?」
「ええ、もちろんですわ。わたくし星ヶ丘教会のシスター・ゼシカと申します」
可愛い笑顔だ。ふわふわとしたブロンドも魅力的。より近くで観察するゼシカは申し分ない美女であった。
お茶を飲みながら「わたくしもお菓子作りが趣味なんですの」というようなゼシカの話に耳を傾け、トーマスは適度に相槌をうつ。
「是非、ホーエンハイムさんの手料理は食べてみたいものですね」
「まぁ今度星ヶ丘教会や蔦薔薇の館にお越しくださいませ、歓迎いたしますわ」
「ええ喜んで」
ゼシカの嬉しそうな顔を見ているとトーマスもなんだか楽しくなってきた。
しかし転機はいつでも突然やってくる。
穏やかな会話の中にゼシカがなんでもないように石を放り込んできたのだ。
「ときに宗教に興味はございますか?」
ささと、ゼシカは懐から聖書を取り出した。
あ、これ、ちょっとやばい。
「ああ、それとももう主をお定めになってるのかしら?
トーマスくんは……あら、そういえばイギリスの方ですの? それともアメリカの方?」
トーマスがそう思ったときにはもう遅い。ゼシカの宗教トークは止まる気配を見せない。
穏やかに相槌を打ち続けるが、まさかこんなことになろうとは。
違うともそうだとも、そもそも日本生まれの日本育ちだということもトーマスは言えなくなってしまう。
「たとえ宗派が違ったとしても、同じキリストの教えに従い生きる者同士。是非お話をお聞かせ願えますか?」
トーマスは乾いた笑いを浮かべながら、シスター可愛いとか考えてた自分が憎らしく思えてきて、すこしだけ、ほんのすこしだけ反省した。
「いってらっしゃいませ、お嬢様方」
そんなふたりを知ってか知らずか真央とシダは、紙にスタンプだけ押すと、新たな『食』を求めて旅立った。
そして彼らと入れ違うように
椿 美咲紀
と
八神 修
が扉をくぐる。
彼らのそばに黒猫の姿はない。
「苺ショートケーキ食べたいな!
生クリームとスポンジの味が決め手で、お店の実力が測れる優秀なケーキなのですよこれは!」
それをまったく美咲紀は気にしていないようで、なにやら力説している。
それに頷きながら、八神は紅茶でも飲もうかなと思うのだった。
「おかえりなさいませ、ご主人様、お嬢様」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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