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◆うさぎの中の満月
旧市街の少し入り込んだところに
うさぎ屋
はある。
紺色の暖簾に白字でうさぎ屋と書いてあるのが目印だ。
『安い・でかい・腹一杯』が信条のこの店。お昼時はいつも賑わっている。
「いらっしゃい!」
ガラガラと引き戸を開ける音がすると店主の
宇佐見 満月
は振り返った。
「お邪魔しますわ~」
真っ白なワンピースをひるがえして、
マリベル・ロイス
が入ってくる。
「お好きな席にどうぞ」
「おおきに」
ワンピースにお上品なカーディガン、金髪碧眼のお嬢さん。彼女はその見た目に馴染まぬ西の方の方言を使って、満月に会釈をした。
カウンター席に腰掛けた彼女の様子を窺っていると、メニューを見てうんうん悩んでいる。文字は読めないのだろうか? それとも『お好み焼き』というものがわからないのだろうか?
満月はさりげなく声をかけた。
「どうだい、メニューは決まったかい?」
「あ、まだ決まってへんのやわ。どれもこれも気になってなぁ」
「失礼だけど、お好み焼き自体は知ってるのかい?」
「へ?」一瞬間の抜けたような顔をしてから、彼女はさもおかしそうに笑い声を上げた。
「そりゃ、よぉ知ってるわ。うちスペイン人やけど、関西育ちやからな」
ああそういうことか。と納得した後に、満月にもふつふつと笑いがこみ上げてくる。
「あ、あははは! それは、本当に失礼したね~!」
満月がひとしきり笑い終えても、まだメニューが決まらないマリベルに「そんなに悩むんなら、満月焼きはどうだい? 全部入りだよ」とまだ喜色の滲む声で尋ねてみた。
「あ、うちそれがええわ!」
「あいよ、すぐに準備するね」
ニッと笑って、支度を始めた。といっても、あらかじめ用意してあるキャベツを特性の粉と混ぜて、その上にトッピングを盛ってしまえばそれで終わりなのだけれど。
「お客さんは自分で焼く派かい?」
「そやね、そうさせてもらうわ」
慣れた手つきで焼いていく様子を見ていると、「注文いいですか?」と呼ばれ、ほかのお客のもとへと急いだ。
うさぎ屋の端のテーブルに座り、
日向 透
は小さくため息をついた。
(まったくめんどくさいですね……)
同僚に誘われて付き合いで合コンに参加したのはいいものの、その同僚はすぐにお気に入りを見つけてしまったらしく、その子にべったりだ。
そんな男に付き合うだけ馬鹿らしい。同僚を捨て置いて、ひとり、うさぎ屋にやってきたのだった。
(どうせなら美味しいものをいただきたいですからね)
「注文いいですか?」
店員を呼ぶと「あいよぉ、ただいま!」威勢のいい返事とともにすぐに女性がやってきた。
「シーフードをひとついただけますか?」
「あいよ、飲み物はカウンターの脇にある冷蔵庫から取って欲しいさね」
示された冷蔵庫を確認してから「ありがとうございます」と会釈をした。
女性が去っていくのを確認してから、透は小さく微笑んだ。
合コンにはまるで興味はないが、美味しいものが食べられるは悪くない。
店中に漂うソースと鰹節の香りを楽しんでいると、すぐにお好み焼きは届いた。
「ほいよ、お待ち。自分で焼くかい? それとも、」
「せっかくなのでお願いしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、任せてくれさね」
満月が手首をひねると、ジューっと音を立てて生地が鉄板の上に流れ落ちていった。その瞬間、鼻いっぱいにお好み焼き独特の香りが広がっていく。
生地にだし粉を入れているせいなのだろうか。ほんのりと甘い香りは空っぽの腹を、強く意識させた。
鉄板の空いたスペースでエビやイカを焼いており、それらはすこしずつ色と形を変えていく。
なんて酷な時間でしょうと透は思う。
「あとはタイマーが鳴ったらひっくり返すからそれまで待ってくれるかい?」
透はそんなに物欲しそうな顔をしていたのだろうか? 満月は苦笑しながら、透に声をかけた。
「ありがとうございます」
透は何でもない風を装って、辛い時間をグッと耐え忍んだ。
そうして待った時間は出来上がりの感動をより大きなものへと変えてくれた。
「これで出来上がりだよ」
大きな――直径四十センチはあるだろうお好み焼きにソースを塗って、青のりと鰹節が乗せられる。
ゆらゆらと踊る鰹節が、透の胃をくすぐっているような錯覚を覚える。
手を合わせるのもそこそこに、唾をごくりと飲んでから「……いただきます」ゆっくり箸を伸ばした。
「……これは美味しいですね」
ひとことそう呟くと、あとは食べることに集中した。
(この魚介の新鮮さ、キャベツの美味しさ。さすがです)
表情は穏やかなままであったが、内心興奮していた。
「美味しかったですよ」
店主に告げたこの言葉にも、そんな気持ちが透けて見えるのだから、よほど美味しかったのだろう。
すべてを食べ終えると透は満足げに微笑んで、しばらく余韻に浸っていた。
「むむ、このふっくら感……!」
粉ものに対してはひそかなこだわりがあるマリベル。
(悔しいけど、おいしい!)
かなりの量があったが、マリベルもぺろりと食べてしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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