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◆青空をハコに閉じ込めて
またコンで乗り放題となっている寝子電バス(通称:ねこバス)は、真っ青な空をそのまま貼り付けたような車体が目印だ。
その中でシーサイドタウン駅から海の方へ向かうものに、
澪乃 湊弥
は乗っていた。
空色バスの車窓から本物の空を眺めて、湊弥はすこしずつ気持ちが上向いていくのを実感する。
ちらりと自分の隣に座る女性を見た。きりりとした瞳と、それからサラサラの、こんな晴れた日には空色のように輝く銀髪を持った
氷華・クルバトフ
を。
今日、彼は一緒に回る約束をしていた友人が急遽教授に呼び出されてしまい、途方にくれていた。
そんなとき大学の講義で一緒になったことのある(といってもたまたま一緒になったことがある程度だが)彼女に声をかけることにしたのだ。
「やっぱり、先に食事、済ませたほうがよかったかな?」
彼女を気遣うように湊弥が尋ねると、「いえ、気にしなくていいですよ」と思いのほか明るい笑顔で返してくれた。
「澪乃さんの言う通り、この時間の飲食店は混んでそうですから」
氷華が目を細めると、銀のまつ毛に光の粒が集まった。
「次は寝子島シーサイドアウトレット前~」
「あ、降ります」
ぼんやりとしているうちに目的地に到着する。湊弥と氷華はねこバスを降りた。
ひとつの街のようになっているアウトレットパークをあてもなく歩く。
「どこか見たいところあるかな?」
「いえ、実は特に……」
湊弥が気を使ってくれているのがよく伝わってきて、氷華は湊弥の横顔をのぞき見た。
やはり意外だなという思いがこみ上げてくる。
真面目で、言ってしまえば地味な印象を抱いていた彼がまたコンに参加していたなんて。
(ま、私がいたのも意外だったかもしれないけどな)
考えてみるとすこしおかしくなってくる。けれど意外なもの同士、親交を深められればいいかと氷華は開き直った。
「んーじゃあ、本屋に寄ってもいいかな?」
「本屋、ですか?」
「俺の贔屓の作家さんがね、ちょうど新作を出したんだ」
「なるほど。私もちょうど小説の新刊が欲しいと思ってたんで構いませんよ」
意外と思っていたら想像していた湊弥らしい場所に行く提案をされて、氷華の口の端は自然と緩んだ。
いったい湊弥はどんな本を読むんだろうか。湊弥に対するちいさな好奇心が氷華の中に芽生えたのだった。
本屋に入ると、すぐに目的の品は見つかった。
「あ、あった、あった」
湊弥は目的の小説を手に取ると、軽く序文に目を通す。
「……この作家さんの非日常を少し織り交ぜた設定と、緩やかな文体が好みでね」
嬉しそうに話してから「買ってくるね」と湊弥はレジに向かった。
そのときの湊弥の表情を思い浮かべるうちに、氷華もその小説を手に取り、開いていた。
(なるほど……)
あまり手にしたことのない作家ではあったが、実際読んでみると興味が湧いてくる。
氷華はその本ともう一冊気になっていた本を持って、レジに向かうことにした。
「これでいいか……ん?」
そのとき、氷華の目に一冊の写真集が飛び込んでくる。
小猫がおなかを見せていて『にゃんくるにゃいさ』と大きく見出しだ出ている。それが本のタイトルらしい。
氷華は知らなかったが、可愛らしい猫の写真に元気が出る言葉が添えられたいま人気の一冊だ。
「こ、これは欲しい。ぜひ買っておこう!」
衝動のままに手にとって、さきほど選んだ二冊の間にはさむ。
(澪乃さんに見られるのは、ちょっと、な)という羞恥心ゆえだ。
しかしうまくいかないのが世の常。
「お待たせ。ところで君は何を……」
タイミング悪く戻ってきた湊弥に一部始終目撃されてしまったのだ。
「おや、猫の写真集かい?」
悪気のない笑顔を向けてくる湊弥。
どうしようどうしようどうしよう。
「こ、これは従姉妹にあげるものです! 猫好きで買って来てくれと頼まれたんです!」
焦る中、口から出たのは、苦しい言い訳。
湊弥の目が丸くなっているのを見て、氷華はますます恥ずかしさの中に埋もれた。
「なんも照れることはないべさ。理由はどうあれ、正直に買うといいよ」
やさしい湊弥の言葉は、完全に嘘だとばれていることの現れだったが、せめて深く突っ込んでくれないことに感謝をして、氷華はおずおずとレジに向かった。
「そろそろお昼にしようか。猫が好きなら、猫カフェに行かないか?」
湊弥の元に戻ると、からかいの色など微塵も含まない声色でそんなことを言われる。
そんな彼の優しさが、氷華にとってはむず痒い。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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