this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
またコン、DO!
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
20
つぎへ >>
◆にくきゅうに刺さる爪
落ち着いた内装の299COFEEで心も体もお腹も落ち着けている人たちがいた。
「ふぅ、腹6分目なのだ。刀ちゃんバイトおつかれさまなのだ!」
「次、なに出る? とても、楽しみ、シダ!」
いつの間にかすっかり打ち解けている
後木 真央
と
シダ 美穂戸
。合わせているわけではないのだが、全部回るという共通点がふたりの距離を近づけたらしい。
食を極めるライバルとして。
「好きなものをどうぞ、だそうだ」
絶対こいつら出会う気ないだろと判断したのだろう。
御剣 刀
の表情は珈琲並に苦い。
「じゃあ軽めに、珈琲とケーキと下さいなのだ!」
「同じのくれ、シダ!」
ますます刀の表情が曇ったのだが、二人は気にせず食べ物を待った。
(……それで軽く、か。最近の女子はよく食べるな)
彼らのやり取りを見ていた
本田 宗次
まで苦い思いを抱く。
(いや、あいつらが特殊なのか)
珈琲をすすりながら、そっと目の前にいる少女を盗み見る。彼女は驚く程なにも食べなかった。もしかすると昼食はべつのところでと思ってるのかもしれないが。
「っと、だな。どこまで話したっけ?」
彼女の名前が
哀坂 子夜
だということ。自分が探偵をしているということ。詳しいことは機密事項だから話せないが、依頼のために今回参加したということ。
ああ、つまり、これ以上は話せないということまで話し終えて、宗次は子夜の反応を待っていたところだった。
「あーっと、」
しかしそのことを忘れてしまうほど子夜は無口で、忘れてしまうほど宗次はほかの客を見ていたのだ。
(がっついてない女が好みだが……ここまで静かな女だとやりにくいな)
しかも年下。宗次は話題に欠いて珈琲に砂糖を足した。
「俺、珈琲には砂糖入れないと駄目なんだよな。でも、本場じゃこれが普通らしいぜ?」
ずずとすすった珈琲は、いつもより砂糖がいっぱい多い分甘い。
「あんたは砂糖を入れないのか?」
甘さに顔をしかめながら、宗次は子夜に尋ねてみた。
「よくわからない……入れても入れなくても変わらないと思う」
なんとも曖昧な答えが返ってきて、ますます宗次は気まずい。ならば離れてしまえばとも思うのだが、このまま離れるのはもっと気まずさを覚えるのが目に見えていたのでじっと堪えていた。
「……入れたことはあるか?」
苦肉の策で話題を振ってみると「たぶん……ない」意外にも試したことはないという。
「じゃあ一回入れてみたらいい」
返事も待たずに、子夜の珈琲に砂糖を一杯入れてみた。
「ん」
飲んでみればいいと促す。静かに、本当に静かに、彼女は珈琲を飲んだ。
「……べつに」
これといった反応は得られなかったので「じゃあもう少し」と二杯、三杯砂糖を足していった。
何度か試したところで「……甘い」と子夜は言って、わずかに子夜の目の奥が丸くなった。
(味がわからないわけではないのか)
宗次は驚きにも似たなにかを覚えた。
「そうか」
だからといって会話が弾むわけではなかったが、ほんのすこし気まずさが消えた。
(それに隣のあいつよりは、マシだろ……)
宗次が呆れた視線を向けた先にいたのは蠱惑的な笑みをたたえる女性。
テーブルいっぱいに珈琲とケーキが注文され、まだひとくちも手をつけていない。
(不気味な女だ……)
なにか起こる前にこの店を出たほうがいいかもしれないな。
宗次は子夜が珈琲を飲み終えるのを見届けると、「飯でも食わないか?」と告げ、記念にと渡されたミニブーケを持ってから299COFEEを後にした。
カランと人が出ていく音をBGMにしても、
エレノア・エインズワース
は笑顔を貼り付けたままだった。
「エレノアちゃんはどうしてまたコンに参加したんだい?」
向かい合って座る男はヘラヘラと笑いながら、エレノアが珈琲を飲み始めるのをいまかいまかと待っている。
レディーファースト、紳士気取りの男かとエレノアは内心毒づいた。
「私も『相手』を探しての参加ですね」
しかしエレノアは笑っていた。
「あれ、そうなんだ~! キミってば可愛いからてっきり冷やかしだと思ってた」
喜ぶような困ったような相手の反応を見てエレノアの笑みはますます深まる。
(そうでしょうね。あなたは手軽に遊べる女を求めてるんでしょうから)
「ところで、どうして私に声をかけてくださったんですか?」
エレノアがそんな風に自分を見ているとはまったく気がついてない男は、エレノアの挑発的な言葉を好意的に捉えて口元を緩める。
「いや、エレノアちゃんって、すごく綺麗だからさ……」
「綺麗だから?」」
「話せるだけでもラッキーかなって」
「……おやおや」
エレノアはポケットからそっとなにかを取り出して、男に絡みつくようにこう告げた。
「ご存知ですか?」
「なにをかな?」
「美しさは作るものですよ――こんな風に!」
エレノアは取り出したもので、『剃刀』で自分の左頬を切り裂いてみせたのだ。透き通る肌にぷっくりと血の玉がにじみ出る。
「ひぃっ!」
男は目を丸くして、悲鳴を上げた。
「あら、不快ですか? じゃ手品はどうです?」
そう言うとすぐにエレノアは鞄から真っ白なテーブルクロスを取り出して机の上を覆った。
「あ、あの、」
戸惑う男を無視して、エレノアは続ける。
「今から料理を消して見せます」
とびっきりの笑顔を見せてから、
「ダダーンッ! はい、消ーえーまーしーたー!」
エレノアは両手で机の上のものをなぎ払った。
「ああ、あああ」
店中に響く男の悲鳴と食器が割れる甲高い音。
「あ、あの……」
急いで駆けつけた店長の森崎。
「床にコーヒー飲ませるなんて贅沢な楽しみも無料とは笑いが止まりません!
……おや食器を弁償しないといけませんか? はい、どうぞ」
財布からお札をつかみとり、エレノアは店長に差し出した。
それからつかつかと腰を抜かしている男に歩み寄り、
「ズボンが汚れました? ハンカチ使います? いやティッシュの方がいいですね、そちらの方が下半身拭う時に使い慣れてるでしょうからねあはははっ!」
ティッシュを投げつけ、エレノアは店から出ていった。
あまりの出来事に男はどうしていいのかわからないようだった。すっきりした。エレノアは今度こそ心からの笑みを浮かべた。
「よう、エレノア」
刀は彼女を追って店を出る。手伝いをしなければと思ったが……気がつくと外に出ていた。
エレノアが振り返ろうとしないので刀は再度呼びかける。
「『傲慢』と呼んだほうがいいか」
ぴたりと動きを止めて、ゆっくりとエレノアは振り向いた。
「あら、『憤怒』の方ではありませんか」
さもいまきがついたと言わんばかりのエレノア。
「街コンに参加していたのは意外だと思ってた」
「そうですか」
「あれを見て、納得したよ」
エレノアはつまらなさそうに御剣の話に耳を傾ける。
「……余り派手にやるなよ」
「お説教は聞き飽きました」
「いや好きにやればいいんじゃないか? ただ、派手にやりすぎるな、って話だ」
「矛盾してますわ」
「かもしれないな。でも『皮肉な結末』が拝みたいという興味や好奇心は、世間の良識や常識よりも通したい自分の我なんだろう?
だったら俺がお前を止める事はないよ」
「……へぇ」
意外そうな顔をすると、それ以上何も言わずにエレノアは去っていった。
「……店長と東雲はショック受けてるだろうな」
御剣はため息をついて店に戻った。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
またコン、DO!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!