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◆満月には鬼が住む?
焦げたソースの香りに誘われて、食を極めし乙女たちが青い暖簾に吸い込まれていく。
シダ 美穂戸
が扉に手をかけると同時に
後木 真央
も手を出した――結果ふたりの手は重なる。
どちらからともなく顔を合わせるシダと真央。
口を開いたのは、シダだった。
「シンチャオ。おまえよく食べるな」
ここにきて初めての会話らしい会話だ。
「名前、シダ。おまえは?」
「真央ちゃんなのだ」
ぐっとにらみ合う中の自己紹介だったが、
「マオ、猫(meo)みたいだな」
「おお、お猫様なのだ~!」
猫パワーのおかげですこし穏やかな空気に変わる。
しかしそんなものはまやかしだ。
「マオ、競争するか 競争」
シダの脂の乗った艶やかな唇がくいと持ち上げられる。真央の小さな唇はより小さく結ばれた。
「競争なのだ?」
「ヴァン。いっぱい、はやく、うつくしく、おいしく、が勝ちだ!」
「乗ったのだ!」
そしてふたりは戦場に赴いた。
店の中に入ると、香りはより濃厚なものになる。
「満月ちゃん、満月焼き二人前なのだ!」
入るとすぐに、真央はふたりぶんの注文をする。
「やきそばも、食べる、シダ!」
「なら、真央ちゃんも食べるのだ!」
「……あいよ!」
宇佐見 満月
は一瞬放心状態になるものの、すぐにいつものように張りのある声で返事をした。
「そういえば満月ちゃん、差し入れなのだ! 頑張ってなのだ!」
さきほど和菓子屋で購入したものを真央は満月に差し出した。
「おお、気を使ってもらって悪いねぇ」
満月が嬉しそうに受け取ってからすぐに、ふたり分のお好み焼きが音を立てた。
「モッ・ハイ・バー・ボン。スタート」
小気味の良いリズムで始まった戦い。
「お好み焼き、やきそば、ンゴーン」
「あつあつ、うまうまなのだ~!」
ふたりはあっという間に大きめサイズを平らげてしまった。
それでも貪欲女子はまだまだ満たされないらしい。
「おかわり、おかわり、いっぱい、焼いて、まんげつ!」
おいしいお好み焼きを出してくれる満月のことをシダはすっかり気に入ったらしい。『まんげつ』と気さくに呼んで、全部入りの満月焼きを焼いてもらうのだった。
「紅しょうがいっぱいのせて」
このままだと店が潰れちまうんじゃないか。満月がすこし不安になってくる頃、シダはすっくと立ち上がって鼻をくんくんと動かした。
「お好み屋の柱は、鰹節で出来てる、聞いた」
なんだか嫌な予感がする。満月が「アンタ、危ないからあんまり動き回らないでくれさ」と声をかけたが、シダの動きは早かった。
シダは大きな口を開けて柱にかじりついた。
「がぶがぶ、がぶ……コンンゴーン」
すぐにシダは柱から離れていったが、柱にはくっきりと歯型がついている。
「おいしくない。だまされたな、シダ。
これ、木だ・木」
「ア、アンタなんてことを……」
「歯形残った! かっこいいな!」
満月の目がぎらりと光ったことに、シダは気がつかない。
「いい勝負だった。おなかたまった!
どうだ。次の店まで、競争!」
「……シダちゃん、ちょっと、それ、無理そうなのだ」
「無理? わからない、シダ」
首をかしげてシダが振り返ると、そこにはいつの間にか棒らしきものを握った満月が。
「さて、しっかり落とし前付けてもらおうかねぇ」
あてもなく旧市街をうろついていると、腹を揺さぶる匂いが漂ってきた。
その店はすこし入り込んだところにあったが、匂いのおかげで迷うことなくたどり着くことができた。
引き戸はガラガラと音を立てて開き、一気に香りは爆発する。
(久々に、食べるか)
トーマス・ジャスティン
は手前のカウンター席についた。
「いらっしゃい!」
明るい声。その声の主・満月をじっと見つめた。鉄板の熱に当てられたのか頬がほの朱くなっていて、なかなかいい眺めだとトーマスは思った。
「スタンプお願いします」
「あいよ」
ひとつ目的を果たしてからトーマスはのんびりとメニューを眺めていた。すると「Ah……Do You Know the『Okonomiyaki』?」という質問が投げかけられる。
あれ、それなんていう意味だっけ。現役高校生は頭をひねった。
そして、また外国人に間違えられたのだということに気がつき、トーマスは笑顔でこう言うのだ。
「ワタシエイゴワカリマセーン!」
「Oh.I’m Sorry.」
声をかけてきたのは……金髪碧眼の少女。トーマスとは違い、育ちも含めた生粋の外国人というやつだ。
やりとりを見ていて気を使った店主が「あー……May I?」声をかけてくれた。
「Thank You.でも、日本語だいたいOKよ」
英語の方が楽だけど、ネ~と笑う少女はなかなかの美人だ。
「おっと。それは失礼したね」
「シツレイ? うーん?」
彼女は失礼という意味を測り兼ねていたが、スマートに説明することもできないのでトーマスは静かに見守った。
「で注文は決まったかい?」
しばらくして店主がそう言うので、トーマスは「じゃあ……満月焼きひとつ」と注文する。
「アンタは?」
ところが隣にやってきた彼女はまだ決まっていないらしい。
「あー、」と言って首をかしげている。
「お好み焼きってわかるかい?」
「よく……わからないデスよ」
(ああ、お好み焼きがわからなかったのか)
言われて納得するトーマス。発音が流暢すぎて気がつかなかった。
「お好み焼きは、ステーキみたいに鉄板で焼く料理さね」
「ステーキ……」
「試しに焼いてみるかい? 量は半分にしておくからさ」
「ハイ!」
「あいよ」
店主は自慢なのだろう笑顔で受け答えをして準備をするためにトーマスたちに背を向けた。
女の子は初めてのお好み焼きが楽しみでならないようだった。
「はじめまして。ジャスティンです。君は?」
「Marina Micaela Madisonというデス。最近、ステイツから留学して来ました、よろしくデスね!」
その際に彼女はぺこりと頭を下げた。
最近留学してきたというのに、日本の文化をよく理解しているんだなと、こっそりトーマスは舌を巻いた。
「よろしく」
手を差し出すと、これまた愛想よく彼女は握り返してくれた。やわらかな女性の手。トーマスはヘラっと笑う。
(……せっかく可愛いのに、すこしもったいないな)
というのは、マリナは夏なのに肌をいっさい肌を見せていないのだ。
黒いキャップ。ジャケット。タイツ。
夏は合法に生足を拝める季節だと思っているトーマスにしてみれば、不服に思うのは仕方がない。
しかしそれを口に出すほど野暮な男でもなく。
「お好み焼きはこのヘラを使ってひっくり返したりするんだよ。
お願いしたら焼いてくれると思うから、よく見てるといいよ」
「それは楽しみデス! ありがとうございます!」
「どういたしまして」
ごく自然に女の子と話せるいまを、楽しんだ。
「待たせたな、ハイ」
お好み焼きを運んできたのはぴったりと体のラインが見えるアオザイを着た女性だ。
(水着の方が好きだけど、アオザイもいいかもしれないな)
そんな新たな発見をしたトーマス。
お好み焼きも大きめサイズでなかなかの味。
トーマスはトーマスなりにお好み焼き屋を堪能した。
「むむ、腹減った、シダ」
「なんで真央ちゃんまで……」
食乙女たちの嘆きは昼食時間が終わるまで聞こえてきたという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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