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xoxo
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素敵なパーティのお礼だと夕食に招かれ、少し片付けも手伝った後。
星空が輝く星ヶ丘から、シーサイドタウンに向けてロイヤルブルーのスポーツカーが走り出した。
「やっぱりメアリさんには敵わないな……僕ももっと練習しないと」
「でも、付け合わせは柚春がアレンジしたんでしょ? あれは結構好きだなぁ」
「本当? ふふっ、それなら嬉しいな。今日のワットを見て思いついたことだから」
歯ごたえがあって、味付けの濃いもの。そうなるように、メアリから貰ったレシピを元に手を加えた。これは忘れずに、高評価であったと書き加えておかないと。
なにせ今日は色々あったから、ворとのお喋りも弾むだろう。近くで見ていてくれたと思うけど、やっぱり相談に乗ってくれた彼にはきちんと報告をしておきたい。
(ворが今日を指してくれて大正解だったな!)
おかげで、いいこともたくさんあった。ウォルターとメアリの好みもわかったし、もしなんて期待していたことも起こってしまって、とても充実した1日だった。
この勢いで、このまま告白も上手くいってしまえばいいのに――。
(……って、今日の目的!)
終始ドキドキされっぱなしで、結局言うタイミングを逃してしまっていることに気付いた。今日は大事な約束をするために遊びに行ったのに、その話を出してすらいない。
それとなく、文化祭が終わった後にデートがしたいということは伝えてある。が、確約はしていないのだ。
車が大通りから住宅街へ入ってしまう。寄り道をしなければ、速度を落としたって家へ向かう時間はそう引き延ばせるわけもない。
「あの、ね」
柚春は
右耳のピアス
に触れる。彼がくれた、彼の瞳の色と同じ石のそれは、ずっとそこにあったかのように、勇気が必要なときに触る癖がついた。
「……考えてくれるって言った、デートの話」
あの日
、夕陽を見ながらそれとなく告げた。
ただ秋を満喫するつもりのウォルターに、ちゃんと考えて欲しくて柚春は口を開く。
「大事な話があるって言っても、来てくれる?」
聞きたくないと言われるかもしれない。
そんな煩わしい事と思われても仕方ない、彼は一度線引きをしたのだから。
(それでも、ワットは確かに)
撃ち落とされたならやり返していいと、
『撃ち落としに来てよ』
と笑ったのだ。
それは、惚れさせて見ろということだろう。堪らず追いかけたくなるような女になれと言ったのだろう。そうとはわかっていても、飄々とした彼がどこまで意識をしてくれているのかわからない。
どこまで近づいていいのか、柚春にはわからないのだ。
「大事な話、ねぇ……」
運転に集中するウォルターは、顔色ひとつ変えない。恋慕なんてあしらい慣れているのだろうけれど、もしも……まったく興味がないと言われたら。
今だって、十分に仲良くしてもらっている。こうして車の助手席に乗せてくれるし、パッキーゲームだってそうだ。それ以上を望むなら、壊れてしまうこともあると覚悟しなければいけない。
(それでも、待っているだけなのは嫌なんだ)
逃げないって決めたから、変わりたい。
例え空回ってしまったとしても、彼に意識をされて一緒に思い出を重ねていかなければ――自分一人がのぼせて、共有していると勘違いなんてしたくなかった。
信号で止まり、ウォルターは横目に柚春の様子を窺う。彼女が何を言わんとしているか、わからないとおどけられる時間はとっくに過ぎ去った。
「大事なんだったら、僕は聞かなきゃいけないんじゃない?」
拒絶では、なかった。柚春は胸元のシートベルトを握りしめて、夢をみているのかと耳を疑う。
(ほんとうに?)
さも当然に言ってのける彼には、いくらでも逃げ道があったはずだ。面倒事になるのがわかっていて、巻き込まれる必要なんて無いし、なんなら今ここで一刀両断だってできるだろう。
「僕にとっては大切で、ワットに聞いて欲しい話だけど……」
「それでいいんだよ、理由なんて」
再び車が走り出して、ウォルターは運転に戻る。その顔を見ている限りだと、この話を早く切り上げるための適当な返事、という風でもない。
(……うれしい)
不安が解けていく。彼がどう答えるかは、わからないけれど……少なくとも、それと匂わした上で向き合ってくれると言ったのだと受け取って構わないだろう。
彼は、ちゃんと聞いてくれる。きっと最後まで聞き届けた上で、答えをだしてくれる。
「文化祭が、終わったらね」
「うん」
「僕にとって大切な日があるんだ」
「……うん」
学校に通う勇気が持てずに、公園で立ち往生していたあの日に。
寝子島での素敵な出逢いに
『運命はあるよ』
と、あっけらかんと言った、あなたに。
「伝えたいことがあるから……聞いてほしい」
マンションの入口の手前。車が停まってチカチカとランプが点滅している音がする。
レバーを入れたウォルターは、ぎしりと助手席の肩元へ肘を乗せた。
「それは、いつ?」
約束を取り付ければ、本当にカウントダウンが始まってしまう。それは柚春にとって、パッキーの距離に顔を置くより緊張することだった。
あのゲームよりも、開始の合図はドキドキする。成功するかはわからない、失敗してもやり直せるかわからない。それでも、柚春は前だけ見る。
大切な日の約束――それを、ворは不安そうにボディバッグの中で聞いていた。
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あとがき
担当マスター:
浅野 悠希
ファンレターはマスターページから!
この度はリクエスト頂きありがとうございました、浅野です。
リアルタイムと、らっかみ!タイムを上手く融合させられたでしょうか。
出来る限りご希望に添いつつ、いつもご参加頂く稲積さんの様子を加味してみました。
チョコレートだって苦いものから甘い物まで様々なのだから、お2人に起こることもきっとそれぞれ。
苦くて痛いことから、どっきり甘いことまでお楽しみ頂けたら嬉しいです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年02月13日
参加申し込みの期限
2023年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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