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xoxo
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クリアポケットのついたボディバッグから外を眺めるのは、緑を基調とした盗賊風のカプセルギア。揺られて向かう先は、玩具屋でも広場でもなく高級住宅街の星ヶ丘にあるお屋敷だ。
バトルをした数よりも、季節の美味しい物や綺麗な風景と共に写真へ納められることのほうがきっと多く、こうしてマスターとお散歩に出かけることは珍しいことではない。それがカプギアの正しい使い方であるかはさておいて、
вор
にとってはこれが日常。マスターと共に過ごせることを感謝こそしても、不満などあるわけがなかった。
大半の人は『当たり前だ』と思うだろう。カプギアはスマホで操作ができる玩具であり、意思を持った人形ではない。……けれど、物への愛着とは言い切れない『ナニカ』のせいで、ごく稀に意思疎通が出来るようになるケースもあるらしい。
それはворも例外ではなく――いや、ある意味では例外なのだろうか。カプギアの姿でこそ意思疎通は出来ないが、彼は時折人の姿を取ることがあった。
人の夢に、時に現世へ。付喪神のように実体を持つこともある不思議な存在は、
緑林 透破
としての人格を持っており、昼夜を問わずマスターの傍から離れない。
これは、マスターである
稲積 柚春
ですら知らない話。彼女にとって、ворはただのカプギアだ。大切な友だち以上の存在ではあっても、玩具であることは間違いなく、不思議なことが起きているだなんて思ってもいないのだ。
彼女はなんでもかんでもворに話しかける。嬉しいことも、辛いことも、選択に迷ったときも。特に最近多いのは、想い慕う
ウォルター・B
のこと。
ворからの返事を期待しているわけでもなく、ただ話しかける。何となく、光の加減でворの表情が変わっている気がするなぁとは感じてくれてはいるようだが、何度夢で逢瀬を重ねても正体に全く気づきはしない。
(別に、ヒトとして意識されたいワケじゃないから、いーんだけど)
柚春のことは大好きだ。ヒトと同じ感情で言うならば『愛している』のだろう。けれど透破は、自分がヒトにはなれないことも知っているし、これが『作られた』感情であることも知っている。
課せられたのは、彼女を守護すること。それ以上でも以下でもないし、望んでいないのだ。
(それなのに、ロクに守れもしないなんて)
こうして連れ出してくれなければ、傍にいることさえままならない。カプギアの姿では自由に動くことも叶わず、せいぜい柚春がちょっかいをかけられている時に不自然に倒れて止めに入るか、光の加減で相手が睨まれたように思って怯ませられたら良い方だ。
今日だって、キケンな狼の据え膳になろうとしている柚春を止められはしなかった。
(本当にヤる気なの?)
恋に夢中で、周りが見えていない危なっかしさは、とても可愛い。夢で逢うことが叶えば揶揄ってやるのも楽しいし、彼女が幸せにならないなんてことは、この世が滅んだってあってはならないことだ。
悪いのは、柚春の気持ちを弄んでいるようなセンセーと、過去の自分。
(よりによって……どうして、あんなタイミングで)
柚春に問いかけられ、体勢を崩してしまった。それだけなら、まだいい。この手が11月11日なんて、とんでもない日さえ指し示してなければ、こんなことにはならなかったのに。
おかげで、柚春は色々画策してしまったではないか。そりゃあもう色々と!
目当ての菓子を買いそろえ、手作り出来ないだろうかと奮闘し。可愛い盛り付けだとか、遊び方まで調べるに調べて夜更かしするものだから、こちとら夢での逢瀬も最近は叶わなかったんですけど!!
あのいけ好かない男に、今日も振り回されるのだとしたら、今度こそセンセーには物申してやらなければ。
鞄の上から、柚春がポンポンと頭を撫でる。どうやら、こちらの心の叫びは届かぬまま目的地についてしまったようだ。
(……大丈夫なのかなァ)
呼び鈴を聞きながら、今日の始まりに透破は内心溜息を吐く。
柚春が突き進む道なら、いつだってどんな物だって揶揄ってきたのに……何故かそれを、前ほど楽しむことができずにいた。
とても僅かな、小さな異変。柚春の変化を見逃さないように、透破は今日も動かぬ身体で聞き耳を立てることにした。
「あら柚春さま。今日は随分と大荷物ですね?」
身近なところからの心配も露知らず。ブラックウッド邸を訪れた柚春は、出迎えてくれた
メアリ・エヴァンズ
の驚く顔に苦笑する。
いつもであれば、もっと身軽だ。精々荷物があっても、メアリに指導を賜るために作ってきたお菓子か、メアリが参加出来そうな学校行事のお知らせのプリントか。あとは、メアリにも見て欲しいウォルターの写真が撮れたときにプリントアウトしてくるくらいだから、今日のように紙袋を両手に提げて訪ねることは珍しい。
「ええと……パッキー&ニャリッツの日なので! 色んな味を探してたら、こんなことに」
沢山買っても食べきれないし、ウォルターやメアリがスナック菓子などに馴染みがなければ、楽しんで食べてくれるかと思って。そう言いながら紙袋の中身を見せれば、メアリは興味深そうに覗き込んだ。
普段であれば、この程度の理由であっても十分メアリは納得してくれる。けれど、柚春には本命の理由が別にあるからか、通用しないのではないかと心配になってしまって、少し早口に事情を付け足した。
「パーティにも定番なシェア向けのお菓子でっ! ゲームもできたりしてっ!」
ゲーム。そう言って頬が熱くなる。今日の主目的はそれではないけれど、どうせならと意気込んだのは、それもあるからに違いない。
「まあ、それは楽しみです。では、人数が多い方がよろしいですね」
すぐに主を呼んでこようとするメアリは、どうやらそのゲームについて知らないようだ。でも、彼は? もし知っていたら、さすがに嫌悪しないだろうか。
何度も考えた不安が一切残らないほど吹っ切れたわけでもない。けれど柚春は覚悟を決めたから、こうしてパッキーの山を抱えてやってきた。
「さ、先にお茶の準備しませんか? オシャレに盛り付けて、ウォルターさんを驚かせましょう!」
逃げ帰るなんて選択肢はないけれど、もう少し心を落ち着ける時間が欲しい。柚春が妙に緊張している理由など、メアリは知るよしも無かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年02月13日
参加申し込みの期限
2023年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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