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怪人セブンの邂逅
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【怪人セブン・1】
どんっ、と二人の体がぶつかった。
小山内は勢いに負けて後ろへ転がっていく。
自分の胸元を確認する。
血が――、付いていない?
「喧嘩はいけないと思うよー?」
ほわほわした雰囲気を身に纏い、頭に猫を乗せた少年が微笑んでいた。
自主的にののこの様子を見守りに来た
藤原 春樹
だ。
右手で持っているソフトクリームを美味そうに食べている。
左手には、ナナオが持っていたハンターナイフが握られていた。
「……君はもれいびか」
急に表情を険しくするナナオ。
「加速系か? それとも時間跳躍系か? いずれにせよ、君のろっこんでぼくのナイフを奪ったのは確かだね」
「随分と詳しいねぇ。君ももれいびなのかな? 怪人セブンさん?」
「ああ、もれいびさ」
ナナオはキッと藤原を睨み付け、懐からもう一本のナイフを取り出すナナオ。
「そして、ぼく以外のもれいびは死ぬべきなんだ。ののこ様のために!」
と、そのまま藤原へ襲い掛かる!
「喧嘩はやめよ?」
ぺちん!
気が付けば、ナナオはナイフを奪われた挙句にデコピンを食らっていた。
「無駄だよー? ぼくのろっこんは便利だからねー」
藤原のろっこん『切取点閃(ショート・カット)』は、物事の過程を省略し、結果だけを残すろっこんだ。
つまり、藤原が「セブンからナイフをもぎ取ってデコピンする」という結果を願いながら『ショートカット』と唱えれば、次の瞬間には先程のような展開が起こるのだ。
「っち! のっけから嫌な能力に当たったもんだね!」
舌打ちしながら後ずさるナナオ。
相手の能力は無敵同然。殺すことは不可能!
だが藤原、急にがっくり膝を付く。
「っと、っと……。もう反動が来ちゃったか……。タイミング、わる、い……」
これを好機とばかりに、ナナオはナイフ2本を奪い取り、その場から逃走。
小山内、ろっこん『アクセラレイトライン』で手持ちの絵の具を射出、ナナオの背中にぶつけた!
カーキー色のスプリングコートが赤と黄色の絵の具で染まった。
これでかなり目立つはずだ。
「ああ、君、大丈夫ー……?」
眠気眼の藤原、よろよろとベンチへ。
「俺の能力、反動で省略した時間分だけ眠らないといけないんだ……。今朝、ここに来るまで道に迷ったから、ちょっと楽しようと使っちゃった……」
にゃー、と猫が「だから言わんこっちゃない」とばかりに鳴く。
「佐藤さん、デート中なのに、ごめん、ね……」
……ZZZZ……
藤原はそのまま寝付いてしまった。
(どうしよう、助けてくれた人をこのまま放っておけない……)
小山内がオロオロしていると、そこへ現れる灰色の少女。
「おや、おやおやおや。愛らしい少女が困っているのなら、助けないわけにはいかないね」
不敵な笑みを浮かべたまま、小山内に駆け寄る。
「助けてあげよう。何故かって? 私は魔女だからさ」
相楽 茉莉花
、自称魔女が手を差し伸べてきた。
時刻はそろそろ15時を回ろうとしていた。
「刀くーん、そっちの状況を教えたまえ、どーぞ」
『ののこは依然として霧切先輩とアクセサリーショップではしゃいでる。どーぞ』
「了解だよーっ。ところで話は変わるけど、今日のボクの服装を見て一言感想願えるかな?」
『……ゴスロリ、って、いつも桜庭は休日の私服はそんなのばっかだろ。変わり映えしないな、どーぞ』
「えーっ、もっと可愛いとか似合ってるよーとか言えないのー!?」
「あのー、そろそろ私たち、行動開始してもいいですか~?」
桜庭が御剣と連絡を取り合っている横で、加瀬と骨削がスタンバッていた。
囮デート作戦、決行の時である。
これも【対セブン】班の行動の一環である。
「礼二はん、あっし、やっぱりおかしくないかねぇ?」
もじもじと身を捩らせる骨削。
加瀬はにっこりドSに微笑みながら言い聞かせた。
「骨削さん、今更になってやめた、は無しですよ? もっと自信を持ってくださいねー」
「いや、礼二はん、違うのさね……」
骨削、頬を染めつつ加瀬を上目遣い。
「あっしと礼二はん、ちゃんとカップルに見えるかねぇ? セブンが釣れるくらいの、お似合いのカップルに……」
……加瀬と桜庭は顔を見合わし、同じことを思った。
(こいつ、順応してやがるッ!?)
一方、双葉はアクセサリーショップではしゃぐ霧切とののこに接触。
「おや、ののこじゃないか」
「仄ちゃんだ! 今日はよく友達に会う日なんだよ!」
「それはなによりだ。買い物中か?」
「それもあるよ。実は手紙をくれた人を待ってるんだけど、まだ来ないんだよ」
ののこは午前中にあったことを双葉に教えた。
すると、双葉はにやりと笑いだす。
「私にいい方法がある。『私はお前を知っているぞー!』って叫んでみるといい」
双葉の提案に「えー?」と恥ずかしがるののこ。
「やってからのお楽しみだ」
「うーん、恥ずかしいなぁ……」
と、いいつつ双葉に煽られて息を吸い込んだ。
「私はお前を知ってるぞぉぉぉっ!」
ののこの大声がアウトレット中に響き渡る。
「もっと、腹から声出すんだ!」
「私はっ! お前をっ! 知ってるぞぉぉぉっ!」
何度か繰り返させるうちに、 周囲の人は怪訝な顔でののこを眺め出す。
頃合か、とふたばは判断。仕上げに入る。
「最後はこの紙に書いてある通りに読み上げるんだ」
ののこはもはや吹っ切れながら大声で読み上げる!
「お前を知っているぞ、出てこい、怪人セブン!」
怪人セブンの名が出たことで、面白半分で見ていた人がざわめき出す。
急に「あいつと関わるな」という空気が流れ、どんどんと人々は散っていった。
「……これ、意味あるの?」
ののこが尋ねると、双葉が笑いを堪えつつ答える。
「いや、すまない。ちょっとからかってみたくなっただけだ」
「えー? ひどーいよー!」
膨れっ面で不機嫌になるののこ。
「すまないな。でも、こういうのも青春っぽかろう?」
双葉の笑みに、釣られて笑うののこと霧切だった。
「……今、明らかに挙動がおかしい人がいました」
「いたね。しかも2人」
清秋院と【ミステリ研】メンバーたちは、上のフロアから先程の流れを観察していた。
新井はちくわを咥えながら不敵に微笑む。
「赤毛の巨乳ちゃんと、キャスケットを被った少年だ。どちらかが手紙の差出人、どちらかがセブンだ!」
「大変、鈴木さんに連絡しないと……!」
清秋院は急いでこの情報を鈴木に流すことにした。
「少年がうちの生徒で、巨乳ちゃんがセブンかな?」
瞬城が双眼鏡でその人物を覗き見る。手に抱えている箱が気になる。
「でも、断定はいけないわ。セブンが女性だって情報がないもの」
神野が瞬城の推理に待ったをかけた。
今はまだ、判断の時ではないのだ。
アウトレットに舞う1匹の蝶。
極彩色の羽は、目にした来場客がふと見蕩れてしまうくらいの美麗さだ。
この蝶、実はろっこん『胡蝶の夢』で変化した屋敷野の姿である。
彼女もまた、空を飛ぶことによって不審人物を特定しようといているのだ。
(怪しい人物、2名発見でーす。如月君、気付いて!)
蝶になった屋敷野、危険人物を見付けた際は、その人物野付近で高度を上げる手筈になっている。
しかし、対象は2人。どちらに行くべきか。
(……あのキャスケットの子、氷みたいに冷たい雰囲気ですねー)
屋敷野のろっこんは、危険察知能力が備わっている。
より危険な雰囲気を持つナナオの方へ向けて飛んでいくことにした。
それを後方から眺めるは如月。
「……マジでいやがったか。ののこも含めて、俺たちのフツウは死守させてもらう」
額の傷に触れ、ろっこん『蒼穹』を発動。
いつもより反応が強い。これはつまり、フツウが壊されそうになっている前兆。
「……加瀬とミステリ研にも報告、だな」
蝶を追いながら、如月はスマホに手を伸ばした。
「よーぉ、野々後輩じゃないか。何やってんだぁ?」
「おっす! また会ったな」
屍と橘がののこ達と合流。
時刻は16時を回った。
「野々後輩、さっきこんなの見付けたんだが?」
屍が紙袋から取り出したのは、金髪のロングウィッグ。
「俺が被ったら腐れやべぇだろ?」
「ぷぷっ! 想像しただけで笑っちゃった!」
思わずののこが吹き出す。
「そうだ、先程の詫びと言っちゃなんだが、ゲームをしないか?」
双葉も紙袋を持参していた。
「ののこ。私と入れ替わって、どちらがより長く気付かれないか、勝負しないか? 手紙の主を驚かしてやれ」
「わわっ、それ面白そう!」
ののこ、ノリノリで賛成。
「そうと決まったら、そこのトイレで着替えよう。服も全部交換だ」
「本格的だね! 負けないよ!」
こうしてののこと双葉、そして着替え手伝いとして霧切が女子トイレへ。
「お前たちはそこで待ってろ」
男子2名に厳しい口調で言い付ける双葉だった。
十数分後。
「ふむ、完璧だな」
「こんな服、初めて着るかも……?」
トイレから出てきた双葉は、ののこの髪型のようなウィッグを着用しており、骨削同様、ののこにそっくりだった。
身長差はブーツでカバーし、背格好も一緒だ。
一方、ののこはガーリーな甘めのコーデ。
春らしいピンクのワンピにカーディガンを合わせ、金髪のウィッグを被っている。
完全にののこの面影はゼロである。
「では、明日この服は返すから。ではな?」
双葉がののこから遠ざかると同時に、がっちりと霧切の手を掴んで引っ張る。
「ほら、“ののこ”を一人にさせないんだろう? ここで別れたら、セブンに怪しまれるぞ」
「そ、そうね……」
偽ののこの双葉の言うことはもっともだ。
遠ざかる金髪ののこを何度か振り返りながら、2人は人気のない所へ向かっていった。
「俺たちも行くか。そろそろ飯食おうぜぇ? 俺は食わねぇけど」
屍がフラフラと先頭を歩きつつ、ののこと橘はそのあとを付いていく。
そのままウィンドウショッピングを楽しんだ。
だが、偽ののこの後ろを赤毛の少女が、ののこの後ろをナナオが追いかけていることに、2組は気が付いていない。
「にゃー」
「あら? どうしたのかしら?」
1匹の猫が【ミステリ研】の神野に擦り寄ってきた。
神野のろっこん『猫との語らい』を使用しようとすると、突然目の前の猫が人間へ変身した!
「ふぅ……。こんなに長い間、猫になったのは初めてだよ」
それはろっこんで猫になった猫村だった。
驚くミステリ研一同。清秋院は事前に知っていたので「あら、こんにちわ」と呑気に挨拶。
しかし、猫村は慌てて言葉を捲し立てる。
「大変だよ。仲間の猫が、セブンを見たって! 奴は刃物を持ってるらしいよ! 午前中、誰かが襲われたみたい! 早く知らせないと!」
その場にいた全員の表情が、凍り付いた。
「……付けられているな」
双葉が振り向く。赤毛の少女がニコニコしながら、箱を小脇に抱えて近付いてくる。
「……どうしよう?」
霧切が困惑する。殺人鬼には見えない。でも、手紙の主は女性かもしれないのだ。
双葉が応援を呼ぶべきかどうか、悩んでいたその時だった。
「すいませーん! 彼氏さんからでーす! これどうぞー!」
赤毛の少女――不破がにっこり笑って、霧切に箱を手渡した。
そこにはメッセージカードが添えられている。
「へ? 彼氏?」
私に彼氏はいないよ、と首を傾げる霧切。
そして、不破はそのまま立ち去っていく。
「おい、待て!」
双葉が叫ぶと、驚いたのか急に逃げ出す不破。
(しまったでーすねぇ! うっかり彼氏さんのこと、口にしちゃいましたー!)
焦ってその場を立ちさる不破の様子を見て、双葉は確信する。
「奴がセブンだ! 霧切、鈴木に応援を要請しろ! 私は奴を追う!」
「あ、待って! 1人じゃ危ないわ!」
駆け出す双葉の後ろ姿を追いながら、霧切は鈴木に電話を入れた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月27日
参加申し込みの期限
2013年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!