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怪人セブンの邂逅
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【画策】
「屋敷野も、もれいびだったのか……」
思わせぶりな行動に身構えてしまった如月だが、なんてことはない、屋敷野のろっこんの暴露だった。
しかし、屋敷野は今ままで誰にも自分のろっこんを明かしていない。
今回の件、如月との連携を取るためにも、彼女のろっこんを明かす必要があったのだ。
「如月君が初めてなんですー……。責任とって下さいねー?」
上目遣いで黒い笑みを浮かべる屋敷野に、如月の顔がひきつる。
ついでに周囲の目が一斉に2人に注がれる。
「馬鹿……! 誤解を生むような事言うな……っ!」
「くすくす……、冗談ですよー。私、こういったシリアスな場面ではホワイトプランですよー?」
「それって、いつもは真っ黒ってことだよな……?」
茶目っ気たっぷりに言う屋敷野に、如月はやれやれ、と肩をすくめた。
「……それに、命を粗末にする人は、嫌いですからねー」
屋敷野の表情が曇る。握られた拳は、彼女の怒りの表れだろうか。
「私は昆虫標本を作りますがー、例え失敗してもその標本を大切にしますー。生命を尊重し、奪う命は最小限に……」
標本作成は、見方を変えれば昆虫の死体を並べて鑑賞していることになる。
屋敷野はそのあたりを充分熟知していた。
「でもー……、セブンは違いますねー。あの人は自分の目的の為に死体に暗号を書いていますー。まるで掲示板のように。生命に、そして死者に全く敬意を払っていません……」
握られる拳は、より一層強くなっていく。
「だから怪人セブンは、気持ち悪いです。理解できません。絶対に止めないといけません……!」
すっ、と彼女は頭を下げる。
「如月君、協力して下さい……! ミステリ研の推理通りなら取り越し苦労で済みますがー、もし、そうじゃなかったら……!」
大切な家族や、片想いのあの人も、危険に巻き込まれてしまうだろうから。
みんなのフツウが壊されてしまわないように。
「……分かった、俺も用心するに越したことはねぇとは思っていたところだ。協力するぜ」
「……ありがとう、如月君!」
屋敷野の目から一筋の涙が零れ落ちた。
がっちりと2人は握手。
ここに、屋敷野の「キノ」と如月の名前を冠した『キノコウ同盟』が成立した。
「そういやこの手の事件に首突っ込んでそうな奴に心当たりがあったな……。ついでに連絡取るか」
如月はスマホを操り、アイツに連絡を入れてみるのだった。
「えぇ、その話なら既に≪Inferno≫は把握していますよ~。日曜日も自主的に付近を警戒するつもりです」
「だったら話が早ぇな……。ミステリ研が動いてる。他にも5組の鈴木が『シュガーラスク』で作戦会議を行っているらしい。俺たちは別働隊として動くんだが、加瀬、お前のところとも連携が取りてぇんだ……。ちょっと力貸せ」
「おやおや、随分と不躾ですねぇ? まぁ、こちらもそろそろ、どこかと連携を取りたいと思っていました。こういうの、渡りに船、っていうんでしたっけ?」
「お前はまどろっこしいんだよ……。やるのか? やらねぇのか?」
「……ふん、愚問ですねぇ。勿論やりますよ。是非とも俺たちに有益な情報を流して下さいね~?」
「ハッ、言うと思ったぜ。……そっちこそ、足引っ張んなよ? で、そっちは何か目新しい情報は入ってきているのか……?」
「確かな情報は俺も持っていないんですよ~……。しかしあんなパフォーマンスをする以上、怪人セブンが裏社会の人間である可能性は低いでしょうねぇ?」
「……お前の見立てが聞けただけでも充分だ。感謝するぜ。じゃ、当日は頼む……」
――ッツー、ツー、ツー――
ピッ!
加瀬 礼二
はスマホの通話を切ると、ウキウキしながら闇組織≪Inferno≫のアジトである巨大クルーザーの船室でご満悦。
ロリポップキャンディを思わず頬張り出すくらいご満悦。
その様子を
骨削 瓢
がニヤニヤしながら尋ねてくる。
「礼二はん、電話の内容は一体何なんだい?」
「んー、新しいゲームのお誘い、ですねぇ♪」
その答えだけで、骨削は全てを理解した。
「例の殺人犯の件ですねぇい? これはいい暇潰しになりそうで!」
しっしっし……とこちらも心躍るのか笑みが溢れる。
「怪人セブンが黒のキング、ののこさんが白のキング。では俺は白のナイトを気取りましょうか」
「あっしはポーンで充分さね。ま、ポーンはクイーンにプロモーションできるけども? しっしっし!」
2人はさも愉快げに声を上げて笑い合った。
「さて、明日なんですが……、骨削さん、デートをしましょう♪」
「……はい?」
唐突な加瀬の提案に、骨削、体が硬直する。
「ののこさんを尾行するついでです。一緒にデートしましょう、そうしましょう!」
「れ、礼二はん!? あっしはそっちの気はないさね!! 気ィ触れたのかいっ?」
慌てふためく骨削。
しかし、加瀬は全く聞く耳を持たない。
「そのためには……、まず骨削さん、女装しましょうか~★ ほら、ポーンはクイーンにプロモーション出来るんですよねぇ?」
「……」
ことばにできない。
骨削は両手で顔を覆って絶望した。
土曜日。
再びケーキショップ『シュガーラスク』にて顔を合わせた鈴木たち。
そこでも屋敷野の考えと似た意見が飛び交っていた。
「変死体に書かれた数字の7は、『全身が七罪に塗れている』という暗示で、セブンは断罪の意味で殺害したのかもしれないわ。ゴシップ雑誌を見た限りでは、それが一番自然な考えかも」
黒依が仮説を唱えれば、
「リア充爆発しろーって、本当に爆発させちゃったとか?」
と、奈良橋が続く。黒依もその意見にこくこくと頷いた。
「あたし、色々調べてみたんだけど、もしかしたら……」
頭を振り、とても言い辛そうに話す。
「……考えすぎかもだけど、犯人の狙いはもれいびかもしれない」
「それは、どういうことだ?」
唯一、この中でもれいびではない双葉が眉をひそめる。
「狙いはののこではないのか?」
「ののこ“も”狙いだ。黒依が断罪の可能性があるって言ったよな……? 都内で殺された男女は売春と買春という悪事を働いていた。そして、ただ殺すだけではなく、奇妙奇天烈な殺害で、全国へ報道するような真似を取った。しかも、暗号を解読すれば、寝子島を指し示している」
笠原、一気にお冷を飲み干しひと呼吸を入れる。
「っはぁ……! 続けるぜ。手紙の主……恐らく十中八九セブンだろうが……。セブンはののこへ強烈な執着心を抱いている。そして同時にもれいびを憎んでいるのではないだろうか?」
「何故、そう言えるんだ?」
橘の問いに笠原は首を横に振る。
「そればかりは分からない。あくまでも仮説だ……。頭のおかしい奴の考えなど、あたしの知ったことか。でも、ののこの周りにいるもれいびを排除すれば、彼女を独り占めできるのは、セブンだけになる」
その仮説に、一同の身の毛がよだつ。
「シーサイドアウトレットで虐殺でも行うつもりなのか? マジだとしたら性根が腐ってやがるぜ。ガチ腐れやべぇ」
屍がチーズケーキを頬張りながら顔をしかめた。
「そんなことは、させません……!」
御巫は思わず声を上げる。普段、大声を上げない柔和な彼女が怒りに震える。
「警察に知らせましょう……!」
「それは無駄だったよ。私がここに来る前に行ってみた」
双葉が落胆しながら首を振った。
「一応、暗号のことがあるので、重点的に巡回を行うらしい。でも、警察は“事件が起こらないと動けない”と、突っぱねられてしまったよ」
双葉、静かに憤る。この世全て自分の所有物だと豪語する彼女。物分りの悪い所有物に不満を抱いているようだ。
「まるで探偵のようだね……。耳が痛いんだよ……」
シャルロット、双葉の言葉に苦笑いするしかない。
「うーん、あたしたちにできることって、やっぱり尾行ぐらいじゃないかなぁ? あたしはろっこんで、猫たちにも協力を呼び掛けてみるけどもさぁ……、限界あると思うんだよねぇ……」
猫村は仏頂面でそう述べた。そして持参の煎餅バリバリ。
と、いきなり奈良橋がガバッと立ち上がり、拳を天高く突き上げる!
「みんな、諦めんなよ! もっと熱くなれよ! 有名な炎の妖精も『お米食えよ!』って励ましてたぜ!」
「なんで、人を励ますのにお米なんですか……?」
奈良橋の激励に、清秋院の頭にハテナマークが浮かぶ。
それに奈良橋、首を傾げながら一言。
「……腹が減っては戦ができぬ、ってことじゃないか?」
「絶対に違うな、それ……」
芹沢がぼそっと呟いた。
「そういえば、桜庭と御剣はどうした? 笠原、何か聞いていないか?」
鈴木の指摘通り、2人は今この場にいない。
鈴木の問いに、ああ、と思い出したように答える笠原。
「二人は今頃、シーサイドアウトレットの観覧車だ。高いところに登るーって部長がはしゃいでたからな。当日も定期的に乗り込んで、上から動きがないか観察するそうだ」
「なるほど! 名案だな! しかし、何度も乗り込むとなると、費用がかさむのではないか?」
その疑問に心配無用、と言ってのける笠原。
「問題ない、部長は一銭も出さないからな。出すのは連れの御剣だ」
「「不憫な子……」」
一同、御剣の財布に黙祷。
と、そこへ。
「こんにちわ、皆さん~、作戦会議中、失礼しますねぇ?」
加瀬、『シュガーラスク』に入店するなり、鈴木たちへ歩み寄る。
そして、その後ろには、
「の、のーちゃんっ?」
霧切が目を向いた。
加瀬の後ろに、俯いたののこらしき女の子がいるからだ。
「おい、加瀬。なんで連れてきた?」
橘が突っかかると、「まぁまぁ」と加瀬になだめられる。
「こちらをご覧あれ。さあ、顔上げてください♪」
加瀬が声掛けると、女の子は顔を上げた。
その人物に、皆目を見張った。
「な、なんだってんだぃ、この仕打ち……! 笑うなら笑っとくれ!」
「お似合いですよ、骨削さん!」
ののこもどきは、女装した骨削だったのだ。
しかも、加瀬の読者モデルで培ったメイクテク、更にはウィッグや骨削の小柄な体型も相まって、接近しない限りののこにしか見えない。
「これは驚いたな。そっくりじゃないか。私も当日は、ののことすり変わろうかと考えていたのだが」
双葉が感嘆の声を上げる。
「おや、同じ考えの方がいらっしゃったんですねぇ~。ならば、一層の霍乱を狙って、ダブル偽ののこ作戦と参りませんか? あ、連絡先、交換しましょうね♪」
加瀬の誘いにポン、と手を打つ双葉。
「ふむ、それはいいアイデアだな! 加瀬、といったか? お前のアイデア、採用してやろう」
「ありがとうございます~。これも“素材”がいいからですねぇ~」
「厄日だねぇ、今日は……」
虚ろな目の骨削の前に、霧切が手鏡を見せる。
「……男の娘、グッとくるわ!」
腐ってました。
恐る恐る鏡を覗く骨削。
「これが……あっし……?」
自分の顔を見て衝撃が走る!
「……加瀬さんの腕が良いせいかねぇ、なかなかいい女だねぇ? ウケ狙いとしては上等じゃないかぃ?」
ハロー、新しい自分!
ののこが危ない。
そんな噂が徐々に静かに広まっていく。
小山内 海
は自主的に、
相楽 茉莉花
は忠告のために、
天馬 ひびき
は守るために、
藤原 春樹
は気掛かりで。
それぞれがシーサイドアウトレットへ向かう腹積もりでいる。
――さぁ、やっとここからが本番だ。
惨劇を、はじめよう。
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ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月27日
参加申し込みの期限
2013年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月03日 11時00分
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