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怪人セブンの邂逅
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【怪人セブン・2】
『怪人セブン、偽ののこの前に現る』
芹沢からの一報が【ガード】班と【対セブン】班に伝達されると、一斉に慌ただしくなった。
時刻はまもなく19時。
黒依、シャルロット、御巫、奈良橋、清秋院が応援に向かい、橘と屍は、さり気なくアウトレットの出口へののこの誘導を試みる。
その後ろを護衛するように加瀬、骨削、桜庭、御剣、笠原が追尾。
(刃物を持ってるとか、いよいよ物騒になってきたな……)
橘、周囲を警戒しつつ、世間話をしながらののこに悟られないように気を配る。
夜空に月が出る時刻になっていた。
と、そこへ。
「探したよ、ののこ様」
オレンジのキャスケット帽を被ったナナオが、出入り口に佇んでいた。
ナナオには変装したののこでも、一目で見破ってしまうほどの観察眼があるようだ。
「ぼくが手紙を出したんだ。ようやく会えたね」
「あなたが、手紙を?」
ののこがナナオに近付こうとすると、橘が間に割って入る。
「おっと、悪いが、そろそろ時間切れだ。寮の門限もあるからな?」
「え、私は……」
戸惑うののこ。だが橘と屍は無理矢理ののこを引き離そうとする。
「ちょっと、そこのおふたりさん。せっかちな男は女子に嫌われるよ?」
そこへにやにやと笑みを張り付かせ、やってきたのは魔女、
相楽 茉莉花
。
後ろには小山内と藤原、そして心配で結局尾行していた天馬も合流していた。
『あのひとが7』
素早く小山内がスケッチブックに書く。
それを見た相楽、心底楽しげに、歌うように告げる。
「いいかい、おふたりさん。最も重要なこと、忘れてなかろうな? 彼女、ののこの願いは『普通でいること』だったよな? えぇ、えぇ。当然、留意しなければなるまいさ。つまり、私はこう言いたいのさ」
相楽がナナオを指差す。
「ののこをつつがなく、手紙の送り主と出会い交流させるべきだ、と」
「おい、正気か?」
橘が相楽に詰め寄った。
「おやおや、そんな怖い顔しないでほしいな。『フツウ』を死守するんだろ?」
「……分かった」
橘が道を譲る。するとののこの前にいきなり跪くナナオ。
「やっと会えました……。ぼくはナナオ。あなたのこと、ずっと見てました」
「あなたは恥ずかしがり屋さんなのかな? でもようやく会えたね!」
ののこの笑顔に、思わず感涙するナナオ。
「ぼくに直に声掛けて下さるなんて! 身に余る光栄だ……!」
「やだなぁ、オーバーだよー」
だが、ナナオの言動はどんどんエスカレートしていく。
「ぼくはあなたの忠実な下僕です。入学式の時、転校手続きをとっていたぼくに、偉大なる力を与えて下さった時から! ずっと!」
ののこ以外のもれいびが驚く。目の前の人物はもれいびだった。
「あなたの願い、ぼくが実現してみせます! 『フツウを死守する』、つまり、『この世界の悪人を根絶して、平和な日々を送る』! ぼくはそのためなら何でもします!」
ののこ、首を傾げる。幸い、話の内容は理解できていないようだ。
「ぼくは既に、悪いもれいびを都内にて断罪しました! 転校手続きを終えて、実家のある都内へ戻る際に繁華街を徘徊して偶然見付けたんです!」
ナナオはののこの手を取り、なおも熱弁を振るう。
「ぼくはどうやら、他の人に比べてもれいびの見分けが得意のようです。その女は、ろっこんで男を騙す悪い奴でした。だから、ぼくが天罰を与えたんです! ぼくはののこ様に使える正義の使徒だから!」
「そこまでにしろや、クソガキ」
屍がナナオをののこから引き剥がす。
そこへ橘がののこの肩を叩く。
「ののこ、突然だが『ののこ消失マジックショー』の時間だ」
「唐突だね!?」
「ああ、こういうのはサプライズで行うと盛り上がるんだ」
ニカッと橘は笑うと、ののこに目隠しを施す。
「いいか? 誰かに触られるまで、目隠しは外すなよ?」
「分かったよ!」
こんな状況でも、ののこはワクワク。
橘はすこし胸の痛みを感じつつ、ののこを公園まで転送した。
消えるののこの残像を眺める一同。
「……邪魔をするな!」
ナナオの表情が一気に険しくなる。
明確な殺意が橘に向けられていく。
「事を荒立てるのはお互いにとって都合が良くないんじゃないか? セブン」
手にしているのは、スマートフォン。ハンズフリーモードで既に通話状態になっている。
「すぐに仲間が駆け付ける。警察も来るだろう。折角だ、お前の正体につながるヒントを出してくれないかな? どうせこのまま終わるつもりはないんだろう?」
「誰が言うか。言ったところで、“どうせ忘れる”よ」
そこへ、騒ぎに気が付いた桜庭たちが駆け付けてきた。
小山内の走り書きを見て、加瀬がにやりと微笑む。
「あなたがセブンですかぁ? てっきり手紙の主とは別だと思いましたが……」
「ぼくは学校見学や手続きで、ここ数日間、頻繁に寝子島高校に足を運んでたのでね。放課後、ののこ様の下駄箱に手紙を入れるなんて簡単だったよ。誰も居なかったしね。全てはぼくの正義のために!」
ナナオが胸を張って言ってのけた。
すると加瀬、おもむろにナナオの手を取り、その指をしゃぶりついた!
「ぅわぁあっ!? 何しやがる、この変態!」
「失礼ですねぇ? 俺はろっこんで嘘を付いているかどうか分かるんですよ~?」
加瀬のろっこん『真実の舌』は、味覚によって嘘を発見できるのだ。
「……そしてあなたはどうやら正直者のようですねぇ。おぇ……、なんですか、この苦さ!」
嘘は甘く、真実は苦く感じるらしい。
そして悶えるほどの苦さということは、混じりっけのない真実となる。
つまり、ナナオの狂気的な正義感も、真実である。
「やっちゃっていいですよねぇい? むしろやっちゃいますけどねぇ!」
目の前の告白劇を目撃した骨削、その手から竜巻を発生させる。
彼のろっこん『悋気の独楽』だ。
が、骨削のろっこんを見たナナオ、突然、鬼気迫る程の殺気を解放する!
「君は知っているかな? 『暴力と拳銃の弾丸は、放たれたら最後。標的を破壊するまで止まらない』ことを」
ギロリ、と睨まれて、思わず後ずさる骨削。
ナナオは懐からハンターナイフを取り出し、周囲に突き付ける。
「その竜巻を放てば、ぼくはここにいる全員を断罪するまで止まらない。それでもいいのかな?」
「ヒ、ヒィ!?」
自ら小物を名乗る骨削に、この重圧は耐えられなかった。
竜巻を解除し、床にへたりこんでしまう。
「ぼくは怪人セブン。右手に凶器、心に狂喜を持つ正義の使徒だ!」
「何が正義の使徒だ、この厨二病殺人鬼!」
業を煮やした御剣が木刀を構える。
「お前のやってることこそ、ののこのフツウを破壊しているんだ!」
ナナオは肩をすくめ、呆れたふうに言葉を掛ける。
「君は何を言っているんだい? 破壊しているのは、何も考えずにろっこんを使用している君たちじゃないか! 後先考えずに使用してたら、いつか本当にフツウが破綻するよ?」
「そんなこと、あるか……!」
必死に否定する御剣を鼻で笑うナナオ。
「雨の日の教会での事件。ぼく、実はあの一部始終を影から観察していたんだよね」
「!?」
「君たちは馬鹿かい? あんなにろっこんをバカスカ使って『フツウ』と言い張るのかい? おこがましいにも程がある!」
反論したい。でも、御剣は言葉がうまく紡げない。彼自身、無自覚のもれいびのため、尚更うまい言葉が浮かばない。
「ぼくはただ、世の中にいる悪人を懲らしめて、“真のフツウ”を実現させたいだけだ。ろっこんは世界を作り変える正義の力だ。そんなことを分からない君たちには死の制裁を!」
次の瞬間、遠方で轟音が響いた。
時間は少し遡り。
不破は怯えていた。
急に自分を数人が血相変えて追い掛けてきている。
自分はただ、頼まれただけなのに。
「止まれ! 止まるんだ、セブン!」
奈良橋がろっこん『トンビの飛翔』で舞い上がり、不破にタックル!
「捕まえたぜ! おとなしくしろ!」
「な、何するですか~!?」
不破は泣きじゃくりながら奈良橋を引き剥がそうとする。
「私はただ、セブンさんからそこの人へプレゼントを届けてほしい、と頼まれただけでーす!」
その言葉に、双葉をはじめとする応援班の目が点になる。
つまり、これは囮!?
「……でも、なんでプレゼントを私に?」
受け取った霧切が眉をひそめた。
「あ、メッセージカードがあるよ? どれど、れ……?」
シャルロットがカードに手を触れた途端、脳裏に鮮明な映像が流れ込んできた。
彼女のろっこん『超能探偵』が発動したのだ。
「……だめ、それ、早く捨てて!」
顔を青ざめるシャルロット。全身はガクガク震えだし、呼吸が荒くなる。
「どうしたの、オルメスさん?」
「そ、それは、ば、ば」
「ば?」
黒依が駆け寄るが、シャルロットの尋常じゃない怯え方に違和感を覚える。
「うーん、困ったでぇーすねー。セブンさんに連絡しまーす」
「おい、連絡先を知っているのか? 大手柄じゃないか!」
双葉の問いに、笑顔で答える不破。
「はい! ちょっと待ってくださいねー?」
スマホを操り、すぐにコールし出す。
――箱の中身から、着信音が鳴り響く。
「あれぇ? なんでその箱から流れてるのでしょうー?」
「携帯電話、その中にあるのでしょうか……?」
御巫が首を傾げる。
この時、双葉はふと思い出してしまった。
国際テロリストが使う爆弾の起爆装置に、携帯電話が使われる場合があることを!
「それは、ばく、だん! 逃げてえぇぇぇぇー!!」
シャルロットの裏返った悲鳴が響いた瞬間。
爆炎が辺りを容赦なく吹き飛ばした。
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推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月27日
参加申し込みの期限
2013年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月03日 11時00分
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