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怪人セブンの邂逅
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【そして、日曜日】
10時を回った。手紙の主はまだ来ない。
寝子ヶ浜海浜公園と一口にいっても広大だ。
ののこは宛もなく、しばらくブラブラと周囲を歩くことにした。
「どんな人なんだろうなぁ? 楽しみっ!」
『どうだ、怪しい人物はいるか?』
「今のところはいないわ。他の人からは異常は?」
『いや、ない。引き続き警戒を怠るな、黒依』
「了解よ」
芹沢、黒依に定期連絡。
今のところ怪しい動きはないようだ。
公園にはののこに気付かれないように多数の寝子島生が見張っている。
ののこの近くのベンチで読書する黒依。
母方の家に代々伝わる守りの刺青が彫られてる左手の甲を、包帯越しにおでこに押し当て、祈る。
(ママ……。只の憶測、勘違いって思いたいけど……、凄く嫌な予感がするの。考える程、怖くて堪らない。誤魔化しても、震えが止まらない)
恐怖で膝が笑っている事に気が付く黒依。
(でも、私、それでも友達を守りたい。月曜日も「おはよう」って、何も無かったように挨拶したいの……。ママ、お願い。私に勇気と、ホンの少しの幸運を!)
周囲で見張るのは屍、奈良橋、御巫、桜庭、御剣と笠原。
笠原、本来は行動の予定はなかったのだが、桜庭と御剣に押されて参加した。
そのちょっと遠くに控えるのはシャルロット。
アウトレットの2階から双眼鏡を使って監視するのは清秋院。
公園の高台には、【ミステリ研】の新井、神野、瞬城。
互いに意見交換を行いながら、ののこの周囲を警戒中だ。
そして、おもむろに神野がスマホで誰かに電話をかける。
「あ、八神さん。あれから何か分かったかしら?」
電話の相手は、図書館で調査中の八神だった。
「ああ、神野か。色々調べたんだが、ろっこんを使用した犯行ではないみたいだ。そもそも、ろっこんで殺人は行えないはずだ。フツウを乱すからな」
どうやら、男は真正面から一突き。逃げる女性を背中から数回刺しているようだ、と伝える。
「だとすると、もれいびって線は消えるのかしら? プロファイリングの結果はどう?」
「どうもこうも、一言で表すなら『異常』そのものだな。この犯人、やっていることと目的が矛盾している」
「どういうこと?」
「自己顕示欲だと、俺は見ている。ののこに自分のやったことを誇っているのかもな。でも、殺人を誇ったって嫌がられるだけだろうに……」
「……確かに矛盾してるわね」
神野も首を傾げてしまう。
目的がさっぱり掴めない。
「手紙の主の件は、すまん、手掛かりゼロだ。便箋の色に深い意味があると思ったんだが……、空振りだ」
「そう、本当は意味がないのかもしれないわ。御苦労さま、情報ありがとう」
「気を付けろよ。手紙の主はともかく、セブンって奴はかなりヤバい」
「ええ、気を付けるわ。それじゃ……」
通話を終えると、双眼鏡で再びののこの周囲を注視し始める神野だった。
猫村はろっこん『トランス・キャットピープル』で完全に猫化。
ののこの傍を付かず離れずの距離を取る。
既に周囲の野良猫たちに「危険な人間がいるかもしれない」と注意を促してあるので、なにかあったら知らせてくれると期待している。
「わー、この子、人懐っこい~」
ののこは寄り添う猫村の喉をなでると、ごろごろ~と気持ちようさそうに猫村は鳴いた。
(いやいや……、寛いでいる場合じゃないよね……)
同級生を守るため、猫村なりに考えた作戦だ。ここで遊んでるわけにはいかない。
「あれ、のーちゃん?」
ののこが振り向くと、霧切が偶然を装って声を掛けてきた。
「一人でどうしたの?」
「あ、翠子先輩だ! 奇遇ですねー! 私、今、友達を待ってるんです!」
「もしかして、デート? お邪魔じゃなければ、ご一緒してもいいかしら?」
「はい! もちろんですよ! まだその人、来ないみたいですし、とりあえずアウトレットへ行きましょう!」
「ふふふ、初デードならお勧めの場所があるから案内してあげる!」
にこにこと笑うののこ。その笑顔に安心しつつも罪悪感が湧いてくる霧切。
だが、彼女も努めて明るく振舞う。
(殺人犯が来るかもと思ったら逃げたくなったけども……、やっぱり体が勝手にここへ向かってたわ)
後輩を守りたい。
今はその一心で、ののこに単独行動をさせないように接近した彼女の選択は正しい。
「よう、こんなところでどうした? デートの待ち合わせかい?」
そこへ橘も偶然を装い、ののこへ接触。
「手紙をくれた人と遊ぶんだ! 橘先輩は?」
「俺はちょっと買い物に、ね。そうだ、いいもの見せてやろっか?」
取り出したるは500円玉。それを右手で握り込む。
「見てろよ、これが、こうなる!」
橘が左手で指を鳴らすと、いつの間にか500円玉が左の指先で摘まれていたのだ!
「すごい! 瞬間移動マジックだ!」
目を輝かせるののこ。
「俺、最近手品にはまってるんだ。今度、ののこを瞬間移動させてやるよ」
「本当に!? 楽しみにしてますね!」
笑顔のののこへ手を振って立ち去る橘。
実は、彼は最近『ステルラ・トランスウォランス』という名のろっこんに目覚めたばかりなのだ。
(これで瞬間移動使っても手品と思ってくれるかな……?)
橘なりに考えてのろっこんの使用。
何もしないよりも、これなら却って普通っぽいはず。
橘と入れ替わりにやって来たのは、
「うにゅ、ののこ? 偶然だねっ」
天馬 ひびき
がランニングウェア姿で通り掛かる。
どうやらランニングの途中らしい。
「ひびきちゃんも偶然だねー! なんで走ってるの?」
「うにゅ、甲子園の予選前に体力つけとかないとだからランニングなぅなの! マネージャーだって体力勝負なんだ!」
「うわぁ! ひびきちゃんはいいマネージャーさんになれるよ!」
ののこが笑顔で感心する。
「じゃあ、もうちょっと私は走り込んでくるね! また戻ってくるかも?」
そう言うと、霧切に丸めた紙を手渡す天馬。
「捨てといてねー!」
そのまま天馬は走り去ってしまった。
「何、あれ?」
ぽかーんとする霧切がおもむろに丸まった紙を広げる。
『ののこのフツウ、みんなのろっこんでこわさないでね』
天馬からの忠告だった。
ろっこん自体が超常能力であるということに、改めて思い知る霧切だった。
「……行きましょ?」
霧切は紙をカバンに入れると、素早く鈴木へこの内容をメールで知らせる。
「あれ? そのリボン可愛いですね!」
霧切の肩に付けてある赤いリボンに気が付くののこ。
「え、えぇ。今、学校で流行っているみたい」
「へぇー! いいなぁ~!」
また、嘘を重ねる。
霧切の胸がチクリと痛む。
でも、ののこに気付かれてはいけない。
それがののこのフツウを守るため、なのだから。
ちなみにこのリボンは、鈴木お手製のリボンである。
仲間同士の識別に役立ててほしいと、鈴木が1つ1つ丹精込めて作ったのだ。
赤はののこを守る【ガード】班。紫はセブンと対峙する【対セブン】班。
しかも、それぞれ付ける人の名前まで入っているこだわりよう。
「なに、ぬいぐるみ作りが趣味の私にすれば造作もない。ククク……」
霧切がののこ接触の一報とともに、リボンが褒められたことを受け、鈴木は得意そうにそう返したという。
現在、鈴木と芹沢はアウトレット敷地内の飲食店に在中。
敷地内の地図を広げながら鈴木が情報を受信、2人で行動指針を練り、芹沢が発信という効率的な手段を講じていた。
これにより、情報の混線を大幅に回避していた。
見事である。
しかし、それにしてもこの2人、妙な威圧感がある。
店員も心なしか気圧されているようだ。
「そういや、用務員さんの証言が気になるよな」
芹沢が前日までに集めた情報になかに、気になるものがあったのだ。
「1年の下駄箱の場所を訪ねてきた部外者がいる。その件だな?」
鈴木もここに来る前にその話は聞いている。
無論、他の協力者たちにも連絡済みだ。
前日までに協力者のリストアップを完了している鈴木に隙はない。
「ああ、おそらくそいつが手紙の主だ。今度、寝子島高校へ転校してくる、と言っていたそうだ」
「転校生、というところが気になるな。野々の接点が一層ないではないか」
「そこもそうだが、もっと気になるのは……」
苦虫を潰したような表情で、芹沢は口にする。
「そいつ、超美少女だったらしい」
「なんとっ! 今日は朝からヒジョーに天気が良いのですー。 まさに絶好の写生日和ですねー」
寝子ヶ浜海浜公園に来たのは、
不破 ふわり
だ。
9時頃に到着し、既に1枚を描き上げた。凄いスピードである。
(今日はなんだか冴えているのでぇーす♪)
出来上がったのは観覧車。その出来栄えに満足し、次の写生物を探す。
「さーてぇ、次は何を描こうかしらぁ~」
キョロキョロと周囲を眺めると、何か違和感に気が付く。
「…………………………?」(キョロキョロ)
(おやおやぁ?)
何やら公園内が妙に何かが緊張してるように感じる不破。
「………気のせいですねー♪」
にぱっと笑って再び書きたいものを物色する。
と、そこへ。
「こんにちわ、お嬢さん」
「……?」
首を傾げつつ、声がした方を振り向く。
オレンジ色のキャスケット、白地のTシャツの上にカーキー色のスプリングコートを羽織り、デニムを履いた人物がそこにいた。
不破の書いた絵を覗きつつ、柔らかい笑顔を浮かべていた。
「君は絵が上手いんだね。すごく筋が良い。ぼくも絵を描くんだ。だから気になって、つい声を掛けてしまった」
「おやおやぁ? これって、ナンパですかぁー?」
不破がおおっと感動の声を上げる。
「イケメンさんにナンパされましたー! ドッキドキですねー!」
「ははは、残念だけど、ぼくには彼女がいるから」
「……そうなのですか?」
キャスケットを被った人物はニコニコしながらそう伝えると、不破は無邪気に首を傾げて、その顔をじっと見ていた。
「モテる男は罪なのでーす!」
「罪、ね……。ぼくは彼女一筋だよ?」
「わぁ、彼女さん、羨ましいですねー!」
思わず頬を染める不破。
「でもね、ちょっと困ったことがあって……、不躾で申し訳ないけど、協力してくれないかな?」
「お安い御用です!」
大きな胸を揺らしながら、えっへんと更に胸を張る不破。
「実はぼくは、“あそこ”にいる女の子の彼氏なんだ。でも、急に用事が出来てしまってね……」
苦笑いするキャスケット帽の人物。
「これ、代わりに彼女に渡してほしいんだ。あ、サプライズでぼくが彼女に電話で種明かししたいから、君は彼女の前はネタバレしないでくれないかな?」
そう言って、不破に小さな箱を手渡す。
「わっかりましたー! 任せてください!」
にこっと微笑みながら快諾する不破。
「ところで、あなたのお名前はー?」
「ぼくかい?」
ふむ、と一拍子おいたあとに名乗る。
「ナナオだよ。あだ名はセブンって呼ばれてる」
「ほえっ? セヴン?」
(どっかで聞いたことがあるような……?)
しかし、不破はののこの手紙のことも知らなければ、怪人セブンの事件も全く知らなかったのだ。
「じょわっちぃ、とか言う巨人さんでしたっけ?」
「違う違う」
ナナオは不破の天然ぶりに思わず苦笑する。
「そうだ、何かトラブルが起きたら、この番号にかけてほしい」
ナナオは不破のスケッチブックのページに連絡先の番号を書き込んだ。
「それじゃ、よろしくね」
ナナオは手を振ると、公園の出口へ向かっていく。
不破はそれを見送ると、“あの子”を探そうと動き出す。
「あれぇ? どこ行っちゃったんでしょうーねー?」
しばらく彼女は公園を彷徨っていた。
(……来てみたはいいけど)
小山内 海
は1人で、ののこを探してアウトレット内を歩いていた。
(……一緒に待ち合わせするように、約束しておけばよかったかな……?)
声が出せない彼女は、心の中でちょっぴり後悔する。
(怪人セブン……、殺人犯……。遺体に書かれた暗号……)
思考しながら、ひたすらののこを探す。
(あの暗号はよくわかんない。original sinは原罪で、数字の方は寝子島で日曜っていうのはわかったんだけど、他がよくわかんない。身体中にかかれた7とか原罪が意味することとか。原罪はカップルをアダムとイヴにみたててるのかな? でもなんでそんなことを?)
宛てなくののこ探す小山内。
少し歩き疲れ、休憩所のベンチで腰を下ろす。
そこへやってくる、オレンジのキャスケット帽を被った人物。
ナナオだ。
「君は、もしかして寝子高生?」
急に声を掛けられ、驚く小山内。
すぐにスケッチブックを取り出し、筆談を開始。
『そうです』
『あなたはだれ?』
「ぼくはののこちゃんのクラスメイトだよ。一緒に遊んでいた彼女とはぐれてしまってさ。で、探しているうちに君に出会ったってわけ」
優しい笑顔のまま近付くナナオ。
『わたしも ののこちゃんさがしてる』
警戒しつつも、柔和な雰囲気の相手に思わず包み隠さず話し始める。
『ののこちゃん あぶないひとにねらわれてるみたい』
『ともだちがたくさん まわりでみはってる』
『あなたもそうなの?』
「ん……、そんなところかな?」
ナナオはスプリングコートの懐に手を突っ込む。
「でも、ののこ“様”の周りにいっぱいいると困るんだよね。まぁ、ことごとく裁く予定ではあったけどさ」
そこから取り出したのは、刃渡り13cmほどのハンターナイフ。
刃の厚さは5mmほどで、鏡のように輝いている。
その刃に、恐怖の色に染まった小山内の顔が映った。
悲鳴を上げたい。でも声が出ない。
今すぐにでも逃げたい。でも恐怖で体が竦んでしまっている。
「声が出ないなら都合がいい。君はここで脱落だ」
さようなら――。
ナナオがナイフを突き立て、小山内の胸元に飛び込んだ!
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推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月27日
参加申し込みの期限
2013年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月03日 11時00分
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