this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
<< もどる
1
…
75
76
77
78
79
…
85
つぎへ >>
「俺は……純潔だ……!」
あまり外では聞かないたぐいのフレーズが豪の耳に飛び込んできた。
いや、外でなくても。どこでもだ。
男の声である。豪は何気なく声の方向に目をむける。
「戯れ言はたいがいにしやがれ、ですわね」
こちらは女性の声だった。
ドラキュラらしきコスプレと、女性らしきコスプレが向かい合っている。女性のほうは青ざめているがこれはメイクのためらしかった。ドラキュラの仮装は完成度が高い。女性のほうも美女だった。
さすがハロウィン、客の仮装も決まってるな。
と思ったがまもなく、豪は血の池シェイクを吹きそうになってしまった。
え、まさか海原先輩!?
あやうく血を吐くところだったぜ。
まちがいない。さっきの声はたしかに
海原 茂
だ。でも茂が扮しているのはドラキュラではなく女性のほうだ。なんてこった。女装か。けっこう美人なことだけは忘れずに言及しておきたいが。
目をしばたいて同じ席のドラキュラを見る。
こちらも見知った顔だ。やがて『彼』が
剣崎 エレナ
だと豪は気づいた。
驚いたな。
ハロウィン探検に誘ったのに、茂が返事しなかったことを思い出す。
デートか? デートなのか? あのふたり、まさか付き合ってるのか?
先輩だけならともかく、さすがに声をかけづらいぜ。
メイド喫茶で性別逆転装をした海原先輩とエレナを発見、こんなシチュエーション、夢にすら思わなかったな。
でもな。
ストローで血の池をすすりながら豪は思う。
海原先輩がエレナの趣味とは思えねえけどな……男女のことはわからないからな。
そもそも海原先輩がシラフで女装するのも驚きなんだが、エレナに引っ張られたのか?
何がどうなっているのだろう。
やがてわかったことがある。エレナは楽しそうだが茂はその逆なのだ。苦虫を油で揚げたスナックを口に詰め込まれたような顔をしている。もしかしたら彼はエレナに何か弱みを握られて、こんなコスプレをさせられているのかもしれない。
だけどエレナが先輩を付き合わせているのは、やっぱ好意があるからなんだろうか。
気になる。
おかげでメイドに見とれる気もしない。甘酸っぱい血の池シェイクは美味だったが、途中から味がわからなくなってしまった。
間もなくエレナが席を立った。茂もだ。
おっと。
これは追わねばとあわててゼリーの残りをかきこみ豪も立った。
気取られないよう一定の距離を置いて立ち、茂たちが店を出てから急いでレジ前にむかった。もたもたしていたら彼らを見失ってしまう。
「悪い。急いでくれ」
店員に呼びかける。鳥の巣みたいな大きなカツラをかぶったメイドだ。
「あ、はい、えっと」
ところが急(せ)かしたせいかメイドはレジ操作を誤り、二度もやり直すはめになった。
早くしねぇと先輩たちいなくなっちまう。
店員に当たっても仕方がないのだが、どうしても豪は苛立つ。これを察したか、
「す、すいません。ごめんなさい……」
店員はおびえたように言った。彼女の胸の名札には『なるこ』なる名が描かれていた。
ようやく支払いが終わり豪は風のように飛び出したがすでに遅し、茂もエレナも姿を消していた。
もしかしたら逃げられたのか? 先輩は鋭いから気づかれちまったのかもな。
仕方がない。スタンプラリーを続けるとするか、と頭をかいたときである。
「あ、
あのっ!
」
出し抜けに背後から大声をかけられ豪はすくみあがった。
「うわっ! あ、さっきの」
小動物系というのだろうか、メイドは今にも逃げ出しそうな口調と物腰だ。年頃は豪と変わらないだろう。カツラは消えておりこざっぱりした髪型だ。上目づかいで豪を見上げている。
「すすす、すいません、これ」
お忘れです、となるこはスマホを差し出す。豪のものだ。急ぎすぎてテーブルに置き忘れたのだろう。
礼を言って豪は受け取る。そして深々と頭を下げた。
「申し訳ない! さっきは俺、態度が悪かった」
「そんなことないです、私が……私がのろかっただけで」
「ちがうちがう俺が急かしたせいだ。気にしないでくれ」
「お客さんこそ、気にしないでください。それと、『ねこのて』に……また来てくださいね」
メイドはほほえんだ。ほっとする笑顔である。笑ってれば可愛いのに、と豪は思った。
「ああ、うん。もちろん。えっと、『なるこ』さん?」
「成小です。成小 瑛美(なるこ・えいみ)、あ、やだ、フルネームまで必要なかったですよね?」
「いや」
ドジっ子ってやつなのか? ともかく豪は笑ってしまった。
「俺は龍目豪」
また行くよと言って手を振った。
海原先輩の真実はつかみそこねたが、ま、知り合いも増えたし。
いいとするか。
★★
★
★★
★
★★
★
★★
★
★★
★
★★
★
★★
★
★★
★
★★
★
★★
真瞭、理紗子に佳蓮と宗谷、アラサー女性三人と、幼児ひとりの道中は二日目に突入した。
昨夜はパレードから『プロムナード』に顔を出し、一夜明けて今日はメイドカフェにむかったのである。
名店『ねこのて』を訪れて、さっそく「おかえりなさいませ」の挨拶を受けて佳蓮はおおはしゃぎしている。
「寝子島ってまるで夢の世界ね!」
「でしょう? だから離れられないの」
真瞭も同様だ。
しかし理紗子はちょっと気後れしている。ハロウィン仕様の内装にも落ち着かない。お迎えのメイドさんに対しても、目のやりどころに困ってしまう。
私はちょっと恥ずかしい気がする。
と視線を逃がすと、やはり恥ずかしそうにしている宗谷と目が合った。
照れくさいね。
そうだね。
無言の会話をかわし仲間意識がめばえたか、宗谷はついに理紗子に笑いかけてくれたのだ。
わたしたち、気が合うかも。
パワフルな親友とパワフルな母に振り回される者、相通じるものがあるのかもしれない。
ちょっとした収穫を得た気持ちの理紗子である。
<< もどる
1
…
75
76
77
78
79
…
85
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!