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スタンプ台は島じゅうで百カ所超設置されているという。しかも設置場所は飲食店ばかりではないのだ。店ですらないスポットも少なくない。九夜山展望台、落神神社の境内はもちろんのこと、星ヶ丘の乗馬場にすらぽつんと置かれていた。
さすが寝子島、やるときはとことんやるな。
豪は感心してしまう。
さて昨日土曜日の報告を簡単にしておこう。昼から行動を開始し、遠方を中心に探検しスタンプを集めた豪は、日没後はシーサイドタウン、さらにはキャットロードに足を向けた。
ところがこれがふるわなかった。街はパレード開催中のためすさまじい混雑で、朝の山手線のごときすし詰めだったのである。津々浦々までスタンプを集めるはおろか、まともに回ることすらできなかった。おかげでスタンプの『押しそびれ』がかなり出た。痛恨のきわみである。行くならキャットロードを先にするべきだったか。
それでも豪がスタンプを獲得できた数少ない店のひとつが『プロムナード』なるクラブだった。きれいなお姉さんがたくさんおり呼び止められたが、スタンプだけ押して逃げるように後にした。
危なかった。あの店って、キャバクラだよな。
寂しいからといってキャバクラに入ってしまえば、それはもう立派な浮気ではないかと豪は考える。入ったことはないのでよく知らないが、お姉さんたちと疑似恋愛を楽しむのがキャバクラだというイメージなのだ。危機一髪で虎口を脱した気分だった。
さて本日は最終日だ。日曜日も仮装者中心の人出は多いが、さすがに昨夜パレード時ほどの異常事態ではない。
迷った。
道に迷ったのではない。入るかどうか迷った。
メイド喫茶『ねこのて』、入るべきかよすべきか。
いやまて、昨日のキャバクラとはちがうだろう。メイド喫茶なら恋愛要素はない。やはりスタンプラリーの一環でもある。
だから浮気じゃないからな!
手早く結論を出し、豪は『ねこのて』をくぐった。今日もだいぶ歩いた。スタンプを押すだけではなく、アイスティーでも頼んでゆっくり休んでいこう。
おや、今日の『ねこのて』は暗いな。ハロウィンデコってわけか。
出てくるメイドもやはりハロウィンだ。店長代理の桧垣万里もゾンビ装である。
「おかえりなさいませ、呪われた海賊様」
やあやあ万里さん、と普段のような大声を出しかけた豪だが、軽く咳払いして調子を変える。
「ああ。戻った」
低音を心がけた。古いライブハウスで奏でられるジャズベースのように。
渋い海賊はこうでなくっちゃな。
別にコソコソしてるわけじゃないぞ、と、誰に弁解するでもないが心のなかで付け足す。
間もなく席に通され、ご注文はと万里に尋ねられた。
「血の池シェイクを」
アイスティーはまた今度だ。やはり限定ドリンクを楽しみたい。ただこのシェイク、名前はもちろんメニューの写真を見るだけでも、なかなかにグロいものだとわかる。
でもせっかくの機会だし、海賊には合ってるかもな。
間もなく運ばれてきたシェイクは、メニューよりもずっと生々しくおどろおどろしかった。しぼりたての血のようにどろどろだ。浮いている目玉ゼリーがまたリアルでおっかない。
「……」
とっぷりと眺めたのち、豪はスマホを取り出した。
記念写真、撮っておくか。
接客しながらも万里は、あるテーブルにちらちらと目をやってしまう。
例の謎カップル(?)の席だ。
ドラキュラ伯爵に扮した女性と、そのしもべないし虜らしき貴婦人に扮した男性という異色の組み合わせである。
どう呼ぶべきだろうか。万里としては悩むのである。
ドラキュラのお嬢様とドレス姿のご主人様……あ、あ、いえ、ドラキュラのご主人様とドレス姿のお嬢様、と言ったほうがいいのかしら?
さすがに声に出しては言わないものの、ややこしいなというのが正直な気持ちだった。
オホホホと笑う声が聞こえた。ドラキュラ伯爵が笑っているのだ。声はまんま女性でありかつ上品、伯爵というよりは伯爵令嬢と言いたくなる印象だ。
一方でドラキュラの連れの(女装の)ご婦人は、芋でも丸呑みしたような表情でせっかくの美貌を台無しにしている。
わけあり?
どうしても気になる。
ドラキュラの方はともかくとして、ドレス姿の方は楽しんでいるようには見えないし。
いっそのこと給仕のついでに「どういったご事情で?」と尋ねたいという衝動に駆られたがさすがに万里は自制した。
メイドたるものプライベートなことに踏み込むわけには……!
だがこのとき万里の耳はとらえた。
「満足か?」
ボソッと貴婦人がつぶやくのを。男性の太い声だった。暗い口調だった。やはりハロウィンのコスプレを楽しんでいるとは思えなかった。
「いいえ、まだまだですわ」
ドラキュラはまたオーホッホと笑う。彼女の『いいえ』の発音は『いーえー』と表記したほうが正確だろう。
「この程度、つぐないには全然たりなくってよ。パレード参加までたっぷりつきあっていただきますからね」
つぐない? お嬢様(ご主人様?)はなにかやらかしたので?
「あのな、俺は別に見ようとしたわけではないんだ」
「むっつりで有名なあなたがですか?」
「ゆ、有名じゃないっ、というかむっつりでもないっ。俺は……純潔だ……!」
またオホホと伯爵が笑った。
「戯れ言はたいがいにしやがれ、ですわね」
これで気持ちがへし折れたのか、貴婦人は下を向いてブツブツ言うばかりになってしまい、同じテーブルに座っているわけでもない万里にこれ以上の事情はうかがい知ることはできなかった。
といっても、どうやらこれが一種の罰ゲームだということだけはまちがいなさそうだ。
お気の毒さまでもあるけれど、彼の女装はなかなか似合っているし、別にいいのではないかと思わないでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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