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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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歩く。
シーサイドタウンを歩く。
深倉 理紗子
と
深林 真瞭
は肩を並べ歩く。
せっかくのハロウィン☆デイズだ。そろって幻想的な衣装に身を包んだ。
理紗子は悪魔、赤い角もつ帽子に長く赤い尾、トライデント(三つ叉の槍)のかわりに手にあるは赤革張りの楽器ケースで、中身のフルートも入っている。なぜって理紗子の仮装イメージは『フルート吹きの優しい悪魔』だから。誰かを威(おど)す意思はまるでない。帽子と尾のほかは黒の夜会服だ。生まれながらの柔和な表情もあって、地獄より水晶の森が似合う姿といえた。
真瞭は理紗子よりはアグレッシブで、女吸血鬼(ヴァンピレス)のイメージだった。コルセットでウエストをうんと締め、深紅のマントで背を飾った。口元からのぞくのは白い牙だ。手にする楽器ケースは棺桶風にデコレートしていた。中身はバイオリン、それは真瞭が『バイオリン弾きの吸血鬼』だから。誘惑のまなざしのかわりに、眩惑の旋律を刻む夜の支配者である。
なお今宵は他に同行者もあった。ふたり。
ひとりは真瞭の友人
由良 佳蓮
だ。影のように長い裾の装束をまとい、ひきずるようにして歩いている。最初はドクロのお面をかぶっていたのだが、視界が狭いのでやめて後頭部にまわしていた。手には大鎌、しかし刃はピアノの鍵盤になっている。題して『ピアノ弾きの死神』、死後の世界のミュージシャンである。
もうひとりは佳蓮の息子、母の手を引っ張るようにして「あれ見たい! あれも!」と興奮気味にねだる
由良 宗谷
だ。宗谷は『死神の子』ということで、佳蓮と同様の扮装をしている。もちろん鎌もミニサイズである。
真瞭はなごんで仕方がない。
宗谷君、何度かスマホで見せてもらったけど、実物見るとやっぱりかわいい。
理紗子はもちろん真瞭にとっても、宗谷と会うのはこれがはじめてだ。
いまの佳蓮は刈り込んだ短髪で豹を思わせる容姿だが、音大時代はロングヘアでお姫様のようだった。髪を長くしているせいか、宗谷は音大時代の佳蓮そっくりなのだった。なお彼の父親は不明である。佳蓮も話そうとしない。
真瞭にとって残念だったのは、宗谷がなかなか心をひらかず、はにかんであまり話してくれなかったことだ。だがパレードをに加わって興奮したのか、だんだん緊張の角もとれてきたように見える。スーパーヒーロー系のコスプレを見ては、「すげー!」「かっけー!」なんていうあたり、やっぱり男の子なんだね~と真瞭は感慨をいだくのである。
「元気ね宗谷君、やっぱ若いわぁ」
「なに言ってるのまーちゃん、自分だって若いじゃない」
「ていってもねぇ」わざとらしく真瞭は理紗子にため息をついてみせた。「私ら三十代だから」
「そう。私も今月四日に突入したばかり」佳蓮が会話にくわわる。わざと間を開けてつづけた。「三十路に」
「わ、わたしだって……」
理紗子は口ごもりつつ言った。
「わたしだって、もう残りあと二ヶ月だから! 二十代!」
「ようこそ」深い感慨とともに真瞭は言うのである。「『中年の世界』へ」
やめてよと理紗子は言う。
「三十ちょうどで中年だなんて。平均寿命で言ってもあと六十年くらい人生残ってるんだから」
「そう、まだまだこれからよね」佳蓮が助け船を出してくれた。「少なくとも宗谷が私たちの年齢になるくらいまでは、おちおち大病にもかかれないわ」
悪かった悪かったと真瞭は笑った。
まだまだこれから。たしかにそうだと真瞭は思う。齢(よわい)三十にしてようやく人生のスタート地点に立った気がしないでもない。
音大出たころはもう人生わかったような気でいたけど、全然ヒヨっ子だったもんね、いまにして思えば。
あと十年したらやっぱり、この時代も幼かったと思うことになるのかな。
パレードは楽しいがだんだん混み合ってきた。小さな子もいることだし、と理紗子が提案する。
「スタンプラリー、どこか店に入ってみない?」
「そうね、どこにしようか?」
と真瞭が言ったとたん、佳蓮が挙手をして告げた。
「真瞭が一日キャバ嬢やってたプロムナードって店に入ってみたい! この前言ってたとこ」
「子ども連れなのに!?」
さすがに真瞭も驚くほかない。
なんと大胆な。
しかし真瞭は知っているのだ。佳蓮は一度言い出したら聞かないということを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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