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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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ハロウィンパレードにあやかしが混じるのは例年のことである。
しかし今年は多いなと道哉は気づいた。年々増加傾向にあったとはいえ昨年とは比較にならないくらいだ。集団にまぎれたり山車に隠れたりするものばかりではなく、自分のように大胆に歩いている姿も増えた。人間をよそおう努力を放棄し堂々と闊歩するもの、徒党を組むものもちらほら見られた。
結構なことじゃないか。
それだけ不思議に対する人々の抵抗感が減ったと言えないこともない。あまたいる島民も観光客もじつに平然としたものだ。まあ、真実があきらかになればさすがにあわてふためくだろうが。
きなこも警戒はしていない。すくなくともここまで、人に害をなすたぐいのあやかしは見かけなかった。いたとしても人間のハンターが、こっそり始末しているのかもしれないが。
顔見知りに出会うたび道哉たちはあいさつをかわし、ときには立ち話もした。こうやって天下の往来で、あやかし同士堂々と情報交換ができるとは、やはり今夜は特別との想いをあらたにする。
「みちちかくん、あそこいきたい。ちぇっくぽいんと」
「いいね」
和菓子店にぶらぶらと立ち寄った。さて合言葉タイムだ。
「とりっく・おあ・とりーと!」
こちとら本職(?)である。道哉はうんと怖いとポーズをきめた。道哉のかげからはきなこが「がばぁ」と言って飛び出してみせる。
「おやおや仲良し親子さんですね」
ところが店員さんは怖がるどころか、ほほえましいといった反応だった。あやかしとしては少々プライドが傷つくところ、道哉は肩を落とすほかない。それに、
またも親子として認識されたのも悲しい。
言っても詮無きことではあるが、理解してもらえぬものだろうか。
「それに可愛いぬいぐるみだこと」
店員さんに言われて道哉は気づいた。たしかに自分の半衿の合わせ目から、丸っこい犬のようなものが顔を見せているのだ。愛らしい顔つきなのでぬいぐるみに見えてもいたしかたあるまい。
「ああ、坊やはいつぞやの」
小声で呼びかけると『彼』はうるんだ目で道哉を見上げた。すねこすりと呼ばれるれっきとした妖怪だ。いつの間にもぐりこんだのだろう。
「いいぬいぐるみでしょう?」
「でしょう」
ふたり口裏をあわせその場をとりつくろって、本物と気取られぬうちに道哉ときなこは和菓子屋を後にした。
「はは、坊やも一緒にまわろうか? ぱれーど」
すねこすりは言葉を話さないが、道哉の提案に全身で応じた。
和菓子屋で手渡された紙包みを手にして、道哉ときなこは休める場所を探す。やがて噴水のほとりが空いていることに気がついた。どこも人でごったがえしているのに、不思議とここはスペースがある。気にせずに座った。
「さて、よいものはもらえたかな?」
包みは三つだ。ちゃんとすねこすりの分もくれたのだ。さっそく開けてみよう。
「ほう、サンマさんの人形焼きだね」
ミニサイズのサンマさんである。道哉とすねこすりの包みはノーマルサンマさんだったが、きなこのものはハロウィン特別仕様、猫にくわえられたサンマさんだった。猫の頭がカボチャマスクだったりして芸が細かい。
「かわいいね」
きなことすねこすりは互いの人形焼きを見せ合っている。
「ふふ、魚型はついつい猫の性で惹かれてしまう。寝子島でしかこのばりえーしょんは揃えられないだろうねぇ。願わくば和菓子屋ならたい焼きを食べれないだろうか」
食べれば一口、ほんのり甘い。形のせいかガッツがわいてくるような気がした。
「やあ」
きなこが声をかけた。
古典的な白い着物の幽霊がやってきたのだ。頭には天冠(てんかん)と呼ばれる死装束をつけている。見事なコスプレに見えるが正真正銘の本物である。
「どうもー」
か細い声で告げて幽霊は隣に座った。
「みんな、げんきだった?」
他にもきなこの周囲には牛頭の巨漢に一つ目小僧、蜘蛛に人間の頭がついたようなもの、黒いシミのような存在までがわしゃわしゃと集まりはじめている。
そういうことか。
道哉は気がついた。噴水周りが妙に空いているのも当然だ。そこらじゅうあやかしだらけなのだった。人間は無意識のうちに妖気を感じて避けているのだろう。ごくまれに通常の人間も休んでいる。よほど霊感が鈍いのか、知ってて逆に落ち着いているのか。
「みんな、はろうぃんをたのしんでるんだね」
きなこが笑う。道哉も笑う。おっかない見た目のドクロすら、カタカタと歯を鳴らす。
仲間から耳よりな情報を道哉は得た。
「ほう、はろうぃん仕様のきなこもちが売られているそうだよ」
買いに行かないかともちかけると、文字通り跳び上がってきなこは応じた。
「いこういこう! うりきれるまえに」
早く早くと背中を押され、道哉は帽子をとってあやかしたちに一礼した。
「じゃ、また」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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