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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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亜美佳は小学校教師で、仕事となればエネルギーの塊となる。太陽のように快活なイメージがジェイドのなかにあった。
だから、不思議だ。
今宵の亜美佳は貴婦人のようなドレスをまとい、退屈しているのか口元を扇子で隠して、半仮面の目をなかば閉じている。一言でいえば『憂い』、太陽ではなく月の印象だ。それも、ヴェールのごとき雲をしたがえた月である。
悪い虫(ジェイド視点ではそれ以外の表現は思いつかない)がまだついていないことにもほっとした。
「亜美佳」
声をかけジェイドがフードを外すと、驚きでも怒りでもなく、ただ戸惑ったような色が彼女の目に浮かんだ。
「変な仮装」
「ご挨拶だな!」
ここまで来るのにどれだけ苦労したか、と言いたいのをぐっとこらえる。
だが、次になんと言えば。
ジェイドは硬直した。
まったく言葉が出てこない。
計画はあった。でもそれは仮面コンとやらの会場に潜入するまでの計画でしかなかった。あとはせいぜい亜美佳を見つけるだけというノーアイデアぶり、見つかったらどうするのかなど考えてもみなかった。
「とにかく」
ジェイドはローブから手を差し出した。
「俺と一緒に来てくれ」
人間の姿をとろうともジェイドの手の甲には緑色の鱗がある。ブローチのように光沢があって、冷たいがしっとりとやわらかな鱗が。
「いいよ」
亜美佳は微笑してジェイドの手をとった。
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少し前のことだ。
御巫 時子
は五十嵐尚輝をハロウィンの夜に誘った。パレードに参加しませんかと呼びかけたのだ。
ところが期待に反し、五十嵐尚輝は歯切れの悪い回答をしたのだった。
「その日はですね、ちょっと用事がありまして」
あまり、というより思いっきり気がすすまない話らしく声が沈んでいる。
「もしかして親戚のかたのご容態でも……」
時子がとっさに思ったのは尚輝の姪五十嵐 ともかのことである。いえそんなことは! と尚輝は早口で否定して、
「ちがうんです。若杉先生と出かけることになってしまいまして」
外出の用件があること自体は悪いことではないだろう。とりわけ、引っ込み思案で友人づきあいなどほとんどない尚輝とすればなおさら。だが『なってしまいまして』なる語尾になにか事情が感じられた。
一緒に行けないという寂しさもあった。尚輝の声色も気になった。でも心を押し殺し、できるだけ明るく時子は言ったのである。
「いいことじゃないですか。楽しんでらしてください」
本当は、『嫌なことなら理由をつけて断ったらいいんですよ』とでも言ってあげるべきなのかもしれない。だけど時子は言い出せなかった。嘘を勧めて、自分が尚輝にどう思われるか気にしたからではなかった。仮に方便だとしても、嘘をついてしまったという罪悪感を尚輝の心に残したくなかったからだ。
いろいろ心配です。
尚輝の無事を祈った。
結果、予定の空いた時子はアルバイトをすることにした。高校生活ももうじき終わる。いましかできない社会経験をしておきたいとの理由だ。イソラ・ガレッジャンテの一日バイトだ。一言でいえばウェイトレス、仮装して仮面もつけて給仕するという。寝子島町が協賛しているというから怪しいものでもないだろう。
まとったのはナースのようなメイドのような格好、渡された仮面はサイズがあわず視界が狭かった。仕上げに『係員』とかかれた黄色い腕章を渡されて巻く。そこでようやくこのイベントが、仮面をつけた婚活イベント通称『仮面コン』であることを時子は理解したのである。
高校生なので早番だ。ビッフェの調理や盛り付けを手伝い、ときには受付も手伝った。
受付をしていたときである。
「クリス高松さん?」
「そうらしい。いや、そうだよ」
妙な受け答えをする女性がいたが、ちょうど仮面がずれてしまい時子は相手をじっくりと見ることができなかった。海外からこられた方のようですねと時子は考える。きっと日本語が苦手なだけだろう。
給仕すべく会場に戻って、見覚えのある背中に時子は気づいたのである。
尚輝先生!
ぼさぼさ頭で猫背気味、落ち着かないのかやたら頭をかいている。仮装が思いつかなかっただろうか、尚輝はいつもの白衣姿だった。婚活を意識しておしゃれしている参加者が多いだけに、薄汚れた白衣は浮いている。
その隣、やけに浮ついた声で尚輝に、
「楽しみですよね!? 五十風先生!」
と呼びかけているのは
若杉 勇人
にちがいない。こちらは欧風の時代がかった正装、アダム・スミスみたいな帽子が目立つ。
「は、はぃ……」
と尚輝は返事しているが時子にはすぐわかった。
尚輝先生、まったく楽しそうじゃないです。
勇人が女性に話しかけるべく離れたので、時子は盆にカクテルグラスをのせて尚輝に近づいた。
「どうぞ」
「あ、えーと、僕、お酒は得意じゃなくて」
「ノンアルコールカクテルですよ。白衣姿がお似合いですね」
みっ! と尚輝は小さな声を漏らした。
御巫さん、と言おうとしたのは想像がつく。どうしてここに!? とも言いたいにちがいない。けれど驚きと焦りゆえか尚輝の言葉は言葉にならなかった。
いいんです。
時子は言ってあげたかった。許されるのなら、彼の頭を胸に抱いて。
もしかして、婚活イベントに参加してること知られたくなかったと思ってらっしゃいます?
でもわかってますよ、私。先生が自分から参加したがったわけではないってこと。
話すかわりにうなずいてグラスを手渡し、その短い一瞬に時子は尚輝の耳に唇を寄せた。
「バイトが終わったらお誘いしますので、一緒に来ていただけますか? 尚輝先生」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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