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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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もはやすっかり壁の花だ。柱にもたれてぼんやりと、仙藤紫は仮面コンの会場を眺めている。だが、
「もしかして?」
聞き覚えのある声を耳でとらえ顔を上げた。最初に目についたのはとんがり帽子、次に右手のホウキだ。視線の先には魔女コスプレ、
久保田 美和
が立っていたのだ。そればかりか隣には、女怪盗風キャットスーツの
相原 まゆ
までいるではないか。
「紫ちゃんも彼氏ゲットしにきたの?」
「ええと」
返答に困ってお茶を濁した。「ちがいます」と断じるのは難しいが、かといって認めるのはさらに困難だった。
なので反応の方向を変えることにする。
「寝子高の先生方も参加してるんですか?」
逆に問い返したのである。
わりとね、と美和は言いかけて「あ、やっぱその話はなしで!」と慌てて修正した。どういう意味なのだろう。
「ううう~」
まゆが大げさにうめいて涙目になっているのも、どういうことなのだろう。
「ごめんねこの子、鳶(とんび)に油揚げカッさらわれた状態なのよ」
美和は本当に申し訳なさそうに言った。だが詳細については、聞いてくれるなと暗に告げているようにも感じられた。
普通に解釈すれば、まゆが会場で狙っていた相手を他の女性に奪われたということになろうか。
なので問うまい。紫は地雷を踏まないよう気をつけてコメントした。
「いろいろ大変なんですね」
「うん、大変」
肩をすくめる美和と、
「あの赤い彗星め……許さん!」
むくれまくっているまゆはなんとも対称的だった。
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賢持剣吉の言葉がまだ、七瀬の頭のなかをぐるぐると巡っている。
倉前も頑張れよ、か。
このイベントで頑張れというのはつまり、頑張って恋人を見つけろということだろう。だがそんな頑張りは七瀬にはできそうもない。
恋人が欲しいとは思っとらんので、どうしたものか。
恋人どうこうは置いておいて、好きな人ならおるけど。
そうそう、背格好はあんな感じの。
七瀬のまなざしの先にブロンドの人物の背中があった。男性だ。華奢でモデルのような立ち姿、ノースリーブの赤い上下に緋のブーツ、赤ずくめなだけに肌の白さがなまめかしいほどだ。顔を伏せ気味にして目立たぬようにしている様子だが、それでも隠せぬ色気があった。
彼は白衣の男性の手首を握っている。そうして優雅に、されど有無を言わせぬ様子でもうひとりをリードしているのだ。会場から出て行こうとしているように七瀬には見えた。
白衣の人に話しかけたのだろう。ちらと赤い男性の横顔が見えた。
やっぱり!
七瀬の心臓が跳ねた。大きなサングラスをかけているし距離もあったが見覚えがあった。
あの赤い人、ウォルターさんに似とる!
それに白いほうの人は五十嵐先生のような。
いやいや、そんなまさか。
考え直そうとする。さっさと忘れてビッフェの料理でもつまんで、漫然と一定時間すごしてもいいかもしれない。楽しいかどうかは別にしても、ハロウィン☆デイズの夜らしいエレガントな空間に身を置いたことは思い出と、将来の話の種にでもなるだろう。
でも七瀬は確かめたかった。
「あ、あの!」
気がついたときにはもう小走りになっている。紅白のふたり連れに追いすがった。
「もしかして、おふたりは!?」
振り返った顔のひとつはおびえた様子だ。逃げる寸前のウサギを思わせた。派手なベネチアンマスクをしていても、もしゃもしゃした髪は見まちがいようがない。
五十嵐 尚輝
その人だろう。
「ああ」鷹揚に笑ったのは赤い男だ。「倉前じゃないか。いいのかい? 未成年がこんなとこに来て」
見くびるような
ウォルター・B
の口調に反射的に反発をおぼえ、七瀬の声は高くなる。
「うち、もう十九です! クレジットカードも作れるし選挙権もある成人ですけん!」
「だったねぇ」サングラスのウォルターはふふふと笑んだ。「悪い悪い。つい教え子のときの気持ちで話してしまった」
婚活イベントで男三人、あまり推奨される状況ではなかろうが、立食のトールテーブルを囲む。
「奇遇ですね、こんなところで会うなんて」
簡単ながら七瀬は自分が参加している理由を明かしてから、
「まさか両先生は『素敵な出会い』とやらを求めて……?」
と勢い込む。ふたりに尋ねているという形態こそとってはいるものの、目線はウォルターに向けたままだ。
そうじゃないよとウォルターは事情を明かした。
「五十嵐先生が強引に参加させられたと知ってね。白馬の騎士になって助けに来たのさ」
「はは、どうも。そういうことです。実際、若杉先生はそうそうに姿を消してしまったし、助かりました」
ちょっとホッとしました。
七瀬が胸をなで下ろすやいな、
「変な女に五十嵐先生がさらわれたら大ごとだからね」ウォルターは尚輝に流し目したのである。「五十嵐先生はほら、姫君だから」
そうなんですよと言いかけて、はっとして尚輝は抗弁するのだ。
「いやいや姫君じゃないですよ、おっさんですよ、僕っ」
「五十嵐先生がおっさんなら、僕だっておっさんでしょう」
回答になっているのかなっていないのかよくわかないことを言い、ウォルターは謎めいた笑みを見せる。
あまりこの会話、つづけるべきではない気がします。
思い切って七瀬は提案した。
「あの、いっそ抜け出しませんか?」
「そうしよう」
ウォルターは即答したが、
「いえ、僕は」意外にも尚輝は言ったのである。「このあと、約束がありますので……」
それは残念と言いながら、ウォルターはとくに固執する様子もなかった。
「じゃあ倉前、夜風にあたりながらハロウィンパレードでも観に行こうか」
「はい! それでお願いします」
仮面コンなんかよりずっと、いいハロウィンの思い出になりそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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