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なるほど。
ティオレはようやくこの場の趣旨を理解した。
音に聞く『合コン』というやつらしい。ひとり身の男女が出会いを求めて……というたぐいの。
参加者すべてが顔を隠すのは、容姿ではなく性格でマッチする相手をさがそうということだろう。趣向としてはそれなりのものだと思ったが、やがてティオレはがっかりすることになる。
つまらない奴らばっかり。
あきれてしまう。
「ぼ、僕公務員で」
といきなり職業紹介から入る男がいた。『コームイン』が何かはよくわからないが、堅い職業だと言いたいらしい。
「夏はサーフィン冬はスキーだね」
とか言いながらやたら太く日焼けした腕を見せようとする男がいた。強さを誇示したいのか。
「将来のことを考えて」
などといきなり未来を語ろうとする男もいた。数分先のこともわからないのによく言う。
みんなつまらない。それがアピールのつもりだろうか。『ハズレ』ばかりだ。一夜限りの相手に選ぶ気すらおきない。
なのでコームイン男には、
「そうかあたしは盗賊だ」
と言い捨てて追い払い、日焼け男には無言で腕相撲を挑んで瞬殺、自信をへし折ってやり、未来語り男には、
「やろうと思えばあたしはこの瞬間にも、あんたの『将来』を終えてやることができるよ」
薄笑みを浮かべてみせると男は青ざめて逃げていった。ここで「終えてくれ!」ととどまるようなタマなら評価もしたのだが。
こういう手合いばかり対応し、人数を数えるのもバカらしくなったころ、また軽薄そうなのがやってきた。
「探したよ。君さっき『盗賊』って名乗ってなかった?」
またずいぶんと軽薄そうなのが来たものだ。ふくらんだ袖にネッカチーフ、星幽塔ならどこかの総督がかぶりそうな黒く大きな二角帽、黒い半仮面もつけている。
鬱陶しそうな奴だ。
無視して立ち去ろうとしたが男は食い下がった。
「この仮装さ、カルトゥーシュがイメージなんだ。知ってる? 十八世紀パリに実在した大盗賊、金持ちから奪って庶民にばらまく義賊で、アルセーヌ・ルパンのモデルとも言われてる」
「全然知らない」
「そう? 映画にもなってるよ。僕海外ものあまり観ないんだけどこれが名作でさぁ~」
鬱陶しそう、ではなく本当に鬱陶しかった。
「盗賊ならそんな目立つ格好はせん。見つけてくださいと言っているようなもんだね」
吐き捨てるようにティオレは言った。これで尻尾を巻くかと思いきや、
「うおっ鋭い指摘! でもこれはカルトゥーシュが貴族のパーティー会場にもぐりこむときのイメージだから問題ないのさ」
ところが蛙の面に水どころではない、自称大盗賊はむしろ大いに喜んでティオレに話しかけてくるのだ。
「なにその細かい設定は」
ティオレはつい口元を緩めてしまった。軽薄そうだがヤワではないようだ。少しだけ話につきあってやってもいいと思った。
最初はさしさわりのない会話をしていたが、
「今夜はカルトゥーシュに扮したけどさ、俺本当は日本史が専門なんだよね」
男はだんだんと日本史の戦国武将やら幕末の話をはじめるようになった。
「……で、その赤松小三郎はイギリス式兵制をとりいれるよう幕府に力説したってわけなんだ。当時としてはすごい先見の明だよ。でも暗殺されちゃったんであまり功績が残らず、坂本龍馬みたくキャラ立ちしてる人の陰に隠れちゃってるけど大いに評価したいな。見た目も格好いいんだよ~、洋服に刀っていう取り合わせで。今日、赤松小三郎の仮装とカルトゥーシュの仮装のどっちにするか悩んだけど、会場がイソラ・ガレッジャンテなんでフランスを選んだというわけでさ……」(※作者注:“isola galleggiante”は『浮島』を意味するイタリア語である。フランス語ではない)
男が何を話しているのか、ティオレにはまったくもって意味不明だった。
ただ、なんとなくだが気に入った。
無理矢理にでも相手を自分のフィールドに引っ張り込もうという熱意がある。必死すぎるところも面白い。
「話、長くなるかい?」ティオレは窓から見える岬を指さした。「ならつづきは外で聞こうかね」
あそこなら仮面を取っていいと聞いている。
「マジ!?」
カルトゥーシュは跳び上がらんばかりにして言ったのである。
「あっ、俺、若杉勇人って言うんだ。改めてよろしく」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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