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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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例年なら
仙藤 紫
は、このたぐいのイベントには妹の蒼と参加していたものだ。
マンネリだとか趣向を変えようとか、事前に蒼と話し合ったわけではない。
ただ「今年は大学の友人たちと行くから」と紫は言い、「私も同級生で水泳部の子といくから」と蒼は言った。
順番は逆だったかもしれない。ともかく、今年のハロウィン☆デイズは別々の参加となった仙藤姉妹である。
紫の衣装は貸衣装屋で見つけたものだ。一言でいうなら紫色のチャイナドレス、ただしサイバーパンク風というべきか、エナメルの膝当てやレザーベルト、スタッドの入ったシューズをあわせており一筋縄ではいかない。非日常感セクシーさ、それにクールさを兼ね備えていた。
電脳空間の亡霊って感じね。色が少し派手だけど。
これはこれでいいとしよう。蒼が見たら「ゲームのキャラみたい!」と喜びそうだ。
けれど紫のハロウィン☆デイズは幸先がいいとは言いがたかった。夜のシーサイドタウンを楽しんでいたはずが、パレードは人が過剰すぎて一時停止状態となり、通行止めも頻発、途中、怪我人が出たとかで救急車も通ったりもして騒然となった。(幸い、負傷者は命に別状なかったと後で聞いた)
「寝子島のハロウィンって、有名になりすぎたのかもしれないね」
友人のひとりが言った。
「中心街から離れない? 海辺に行ってみようよ」
別のひとりがいった。
いいけど、と軽い気持ちで紫は応じたが、これは彼女らの作戦だったのかもしれない。
あれよあれよという間に紫はイソラ・ガレッジャンテに連れてこられ、仮面コンに参加させられていたのである。
あまり気乗りしないな。
だが盛り上がっている友人ふたりを前に、ひとり「帰る」とは言い出せなくて、仕方なく紫は入場しベネチアンマスクを受け取った。
あれは十七歳の誕生日だった。
はじめて彼と唇を重ねたのは。
もう三年ちかく昔の話になる。
考えてみればはじまったときにはもう、終焉が予期できる恋だった。別れは劇的な愁嘆場ではなく涙すらなかった。最初からそういう筋書きだったかのように。だからすぐ記憶は煙になるのかと思いきや、軛(くびき)のように長く自分を過去につなぎとめた。
でもそれもふりきったとは考えている。
一応、私のなかであの恋は清算した。
けど。
じゃあすぐに新しい恋、という気分にはなれなかったりする。
「大学生?」
いかにも軽そうな男が話しかけてきた。紫が気のない返事でその男を遠ざけても、
「アウトドアスポーツ好きかい? 俺? 夏はサーフィンで冬はスキーで」
よく日焼けした黒牛みたいなのが、袖まくりしてやってきた。自分の話をしたいだけなのか、彼はとうとうとレジャースポーツの話をしていたが、やはり紫の反応が薄すぎて去って行った。
どうしようもないな。
友人たちを見てみる。
ふたりともそれぞれ、マッチする相手を見つけたらしい。楽しそうに会話しているではないか。
うちひとりなどは、つい最近失恋したばかりのはずだ。大泣きしてなだめるのに難渋した。だというのにもう立ち直っている。
切り替え早いな。
見習いたいくらいだ。
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土下座せんばかりの勢いだった。
「どうしても一人で行く勇気がないんだ!」
彼の名は
賢持 剣吉
(けんもち・けんきち)、
倉前 七瀬
からすれば大学の同級生にあたる。
特に親しいというほどでもないのだが、出席番号が自分のすぐ次ということもあり五十音順で着席する英語の講義などで顔をあわせる機会が多い。日ごろ剣吉は宿題を忘れたとか先週サボったとか言っては、拝むようにして七瀬に頼ってくる。便利に使われてるなあと思わないでもなかったが、七瀬はその都度こころよく宿題やノートを写させてあげていた。
しかし剣吉がこれほど真剣に、伏し拝んできたのははじめてだ。
一週間前、決死の形相で彼は言ったのである。
ハロウィン☆デイズの仮面コンに同行してほしいと。
「倉前は彼女いないよな? じゃあ行こう! 一緒に!」
正直気乗りはしなかった。そもそも興味もない。しかし七瀬の顔色から回答を予想したか、賢持剣吉通称ケンケン(※自分で名乗った)は必死でくらいついてきた。
「これから一週間ランチおごるから、あと参加費も出すから。な! な!」
「わかりました行きますよ。うん、わかったから」
そこまでせがまれては断り切れない。なにが剣吉をそこまで必死にさせるのかとんと判じかねるが、不承不承七瀬は応じたのである。
さすがに悪いので自分の参加費は払った。
あと、おごってもらうランチは気をつかって、きつねうどんとか安いものを選んだので毎回物足りなかった。
といったわけで執事の衣装をまとい、ファントムマスクで七瀬はイソラ・ガレッジャンテに来たのである。
ふむん、こういった服はあまり着慣れとらんけん、変な感じです。
落ち着かない七瀬ではあるが、剣吉は大いに七瀬のルックスを評価した。
「うおー、格好いいっちゃねー!」
クネクネと喜びを表現する。なお彼は、羽織袴に帯刀という侍スタイルだ。マスクが似合わないことこのうえない。
しばらく一緒に会場をうろうろしていたもののまもなく、
「美人がいる! 声かけないとやばい! オレ行ってくるっちゃ、倉前も頑張れよ」
などと言いケンケンはハートマークをまといながら小走りで駆け去ったのである。
置いていかれた七瀬としては、頬をぽりぽりとかくほかない。
うーむ、あれだけの行動力。彼、一人で来れたのでは……?
本日の首尾については、週明けの大学で聞くとしよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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