this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
秋色の、どこかの公園で過ごす日に。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
8
つぎへ >>
◆ここから始まる2人の時間。
夏の暑さを乗り越えて、冬の訪れを予感させる秋は、それでも穏やかで過ごしやすい季節だ。その、穏やかな日差しに誘われて
三折部 朝衣
と住沢 遥人は、近所を少し歩こうかと散歩に出かける事にした。
「休みが重なって良かったよね」
「おかげで部屋が片付いた」
どこかふわふわと弾むような足取りで、歩きながら朝衣がそう傍らを振り返ると、遥人がそう肩を竦める。実際、朝衣が引っ越してきてからしばらくは彼女の持ち物の入った段ボールや、同棲を始めるにあたって買い足した家具が、居場所の定まらないままあちらこちらに置かれていて、住人である遥人や朝衣の方が肩身の狭いような思いをしていたので、その気持ちはよく解った。
けれどもそれは、今朝までの話。2人での暮らしも少しずつ軌道に乗ってきたころに迎えたこの休み、逃したら次のチャンスはいつになるか判らないと、協力し合って家具の配置を変え、新たな家具を設置し、段ボールを片っ端から開けては潰してようやく、朝衣の長い引っ越し――遥人にとっては部屋の模様替え――が完了したのだ。
恋人――否、婚約者となった遥人と、結婚を前提に同棲を始めたのは、この10月の事である。新しく部屋を借りる事はせず、遥人が住んでいたアパートにそのまま居を移して始まった2人の生活は、朝衣にとって新鮮さと戸惑いの連続だ。
遥人の部屋に今まで行ったことがない訳じゃない、むしろ見慣れていると言っても良いその部屋は、けれども自分も暮らすとなったらまた違う色を帯びて見えた。泊まりに来たのではない、自分の家として遥人と夜にはお休みを言い合い、朝起きたらおはようと言い合う――その、まるで付き合い始めたばかりの頃に戻ったかのような初々しいくすぐったさ!
遥人への感情というか、心の置き所というか、立ち位置というか、そういうものがまだ自分の中で『恋人』から『婚約者』へと書き換えられていないせいも、あるのかもしれない。でもそれは違和感なんかじゃなくて、
(これから2人で生涯をかけて紡いでいく物語の、おずおずとした書き出しのようななんというか……ああ、自分でもこんがらがっちゃう)
うぅん、と心情を表す旨い言葉が見つからず、途方に暮れる朝衣である。そんな彼女を不思議そうに見てくる遥人に気が付いて、何でもない、と朝衣はひとまず頭の中の思考を全部、横に置いておくことにした。
ふわり、風に乗って潮の匂いが微かに鼻腔をくすぐる。遥人のアパートまでの道を歩いた事は幾度となくあるけれど、それでも遥人にとっての『ご近所』は、朝衣にとってはまだまだ初めての場所も多い。
サーファー魂が擽られたのか、風の吹く方へと知らず眼差しを向けていた朝衣に気が付いて、行ってみようか、と遥人が手を引いた。するり、自然と恋人つなぎになって手を引かれるまま歩いて行くと、微かに波の音も聞こえてくる。
ここが海に近いという事は知っていたけれど、これほどに海を感じられるというのは初めて知った。なかなかいい感じだ、とそれに嬉しくなりながら途中にあったお店を覗いたり、適当にぶらついていると、道の脇に小さな公園があるのに気付く。
「入ってみない?」
そう、遥人を促して足を踏み入れたその公園は、遊具らしきものもあまりなく、少し行けばすぐ突き当たってしまうような、本当に小さな公園だった。その先には海が見えていて、その景色を眺められるようにだろうか、ちょうどよくベンチが置かれている。
辺りにも公園内にも誰も居ないのを良い事に、朝衣達はそのベンチに座って少し、のんびりしていくことにした。腰を下ろすと全身が潮風に包まれて、まるで海の上に居るような気分。
その匂いを楽しみ、眼前に広がる海を楽しみながら、そうして話すのは他愛のない事だ。途中で見たご近所のお店の話や、最近見つけた安い食料品のお店、この前配信された音楽の感想も。
そんな朝衣に遥人もまた、いつもよくいくスーパーの情報や、朝衣が好きかも知れないと思っていたという喫茶店の話など、取り留めのない話を紡ぐ。いつもと違う場所、いつもと違う時間を過ごしていると、不思議と、いつもとは違う話題が次々と出て来た。
遥人の言っていた喫茶店はこれから行ってみる事にして、朝衣が教えた新しい配信曲は、帰ったら一緒に聞いてみる事にする。後は喫茶店の帰りにスーパーで夕食の材料も買っていこうと、これからの予定をゆるりと決めて、2人はベンチから立ち上がった。
公園には相変わらず、人気はない。公園の外を歩いている人も居ない。
「――遥人」
それに悪戯心にも似た何かを擽られ、呼んだ朝衣に呼ばれた遥人が、うん? と振り返る。その刹那、不意打ちに彼の唇にキスをすると――驚いたように動きを止めた遥人の瞳が、甘やかに緩んで朝衣をそっと抱き締めたのだった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
秋色の、どこかの公園で過ごす日に。
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年11月30日
参加申し込みの期限
2022年12月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!