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幽霊だって恋をしたいッ!
893たちの夜
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『あなた……私?』
『そうよ。アタシはあなた』
『えっと、』
『あんたみたいにグズグズしてたらいつまで経っても男が手に入らないわ。アタシに任せなさい』
どうやら幽霊(分裂)は更に過激なお嬢さんらしい。
『愛し合うのに、性別なんて関係ないわ』
そう言って、幽霊(本体)を残し、シーサイドタウンの方へ戻っていった。
幽霊(本体)は(少し、落ち着いたほうがいいかもしれない)と、静かな場所を求めて彷徨うのだった。
そんなことなど露ほども知らない
八城 昌也
は、シーサイドタウン駅前で、ただただ自己嫌悪に陥っていた。
(さっきはナンパされたのに、やっちまったなぁ……)
軟派なくせに、女性恐怖症の彼。克服しようと日々努力をしているが、まだまだ成果は見えない。
女性と遭えば、
先の件
のように、固まってしまう。
「やっぱ学生たるもの恋愛の一つや二つしとかなきゃいけないっしょ!」と言うものの、女性恐怖症が簡単に克服できるわけでもなく。
どうしたものかとため息をついた。
「む?」八城はひとりの女性を凝視する。「あそこにいるのは年上のお姉さん!」
キレイめな人だが、どうやら誰を待っているわけでもなく、ひとりらしい。
その上なにか目的があるわけでもなさげな――要するに『声をかけやすい状態の女性』。
(ここは訓練と思って声を掛けてみようかな!)
彼女ならいけそうな気がする。八城は一念発起、声をかけてみた。
「ねぇ、お姉さん。いま時間あるかな?」
と言うつもりだったのだろう。しかし残念なことに緊張のあまり「ねぇお姉さん、かな?」となってしまう。
やはりそう上手くはいかない。八城はさっそく逃げ出したい衝動に駆られたが、自分から声をかけた手前、逃げることも許されない。
『……もしかしてナンパかしら?』
「あ、そ、そう。そうだよ」
思いのほか優しい反応が返ってきたため八城は急いで頷いた。
お姉さんはすっと目を細めた。
『よかった。アタシ、恋愛したいところだったのよ』
「なるほど」
なぜ恋愛がしたいのかなどまったくわからなかったが、あえて詮索せずに八城は頷いた。
「……よし! 俺が協力してあげますよ!」
『ありがとう』
お姉さんは嬉しそうに微笑む。
(俺も自分の体質治したいしね)
八城も笑顔を返した。
『じゃあさっそく、』お姉さんは笑うといきなり八城に抱きついてきた。
「え、ちょ、急ぎすぎじゃないですか!?」
当然、八城は焦った。
しかし彼女の行動は八城の予想をはるかに超えている。
(え。あれ?)
お姉さんは八城に抱きついたどころではなく、ズブズブと中に入り込んでくるのだ。
恋愛ごっこをするのだと思っていた八城は目を白黒させた。
「あ、あの、これはどういうことですかッ!?」
返事はない。その代わり、彼の胸が大きく膨らんだ。
「あれー?」
俺って女の子だっけ。
『ふふ、協力してくれるのよね? 体の提供ありがとう』
そんなお礼が頭の中に響いたや否や、八城は体の自由を奪われ、意思とは無関係に動き出した。
「ねぇ、アタシと遊ばない?」
もとい、意思とは無関係に恋人漁りを始めたのだった。
ここで、ようやく気がついた。
(これ、月詠ちゃんが言ってた幽霊だ!!)
気がついたときには時すでに遅し。
幽霊に完全に動きを奪われた八城に出来ることなど、せいぜいただ流れを見守ることくらいだろう。
幽霊がまず最初に目をつけたのは
六月一日宮 檸檬
と
吾妻 優
のふたりだった。
ふたりは『誰か取り憑いて男を襲う幽霊がいるから注意。ちなみに取り憑かれると巨乳になるぞ』という
霧生 深雪
のつぶやきを見て徘徊していた。
「ねぇアタシと遊ばない?」
幽霊は精一杯甘えた声を出してふたりを誘う。しかしどれほど頑張ったところで見た目はおっぱいの大きい
八城 昌也
だ。
「……八城、どうしたんだ?」
その上、胸に気がつくとも限らない。
ふたりは怪訝な目で八城を見るだけだった。
(あ~なんだこれ~なんで男とイチャイチャしようとしてるんだ俺~)
八城自身も訳がわからない。恋愛をしたいとは言っていたが、どうしてこうなったのだと思わずにはいられない。
(でもあれか~女の子からしたらBLってやつに見えるのかな~?)
もしかしてもなにもBLにしか見えないのだ。
(結構女の子はBL好きって聞くもんな~。喜んでくれるなら良いか~?)
すっかり幽霊に染まりきった八城。
(って良くないわ! ボケぇ~!)
と思いきや、わずかに残った理性でツッコミを入れる。
そんなこんなで当然ラブラブには至るわけもなく。
『これじゃ、恋愛体験なんてできないじゃない!』
「そ、そんな無茶言わないでくださいよ……!」
ついに幽霊は八城を責め出した。
『もういいわ……次はあの可愛い子にしましょ』
可愛い女の子という理由で声をかける。つまり、次の体を探し始めたのだ。
(お、俺って……)
八城は内心涙目になりながら、その子に声をかけた。
「ねぇ、アタシとちょっと遊ばない?」
同時刻。
幽霊(本体)は寝子島神社の隅に座っていた。
『愛し合うのに、性別なんて関係ないわ』
そういう分身の言葉が頭を離れず悩んでいたのだ。
彼女の目の前には鍛錬に勤しむ
御剣 刀
。
実体があれば、間違いなく迫るところだったが、いまは彼以外の人影もない。
(どうしようかしら)
幽霊が悩んでいると御剣がガバっとシャツを脱ぎ始めた。
若い男の裸体。
女が理性を飛ばすには十分すぎる出来事だった。
雨に打たれての剣術鍛錬。心身ともに負担の大きい稽古だ。
なので早く帰って風呂に入ろう。切り上げるつもりで御剣は着替えていただけだった。
ぞわり。御剣の背に冷たいものが走る。
「誰だ!」
『ひぃッ!』
射抜く視線を携え振り向いた。幽霊はその眼光に怯える。が、御剣は彼女を視認できなかった。
(何だ?)
彼の背中は冷たいまま。本人はともかく、体は幽霊の存在に反応しているのだ。
幽霊はゆっくりと御剣に触れて――体を重ねた。
『こ、怖いことはしないから……』
幽霊のくせに御剣に怯えながらその体を借りる。
御剣は大きく震え、思考が麻痺していった。
(ヤバいな風邪を引いたか?)
風邪ではなく憑依ゆえ。
気がつかないまま御剣は急いで帰ろうと、新しいシャツを羽織った。ここで彼は気がついた。
「おい、なんで胸が大きくなってるんだよ!? アレか? 神魂か? また神魂の仕業か!!」
投げやりになって叫んでから、ため息をひとつ。「他に被害が出ているかもしれないし、街中を散策してみるか」
『そこならイイ男が見つかるかも知れないしね♪』
「ん?」
頭の中で声がするわけはない。このときはそう思い込んでいた。
午後九時をまわり、少しずつ街の色が変わっていく。
学生たちは身を潜め、会社帰りのサラリーマンをはじめとした大人の時間がはじまった。
その象徴たる男・
神無月 文貴
。
女をはべらせ酒を煽らんと街を歩いていた。
(な、なんで……)
御剣はその男を見て体が熱くなる。
(ってオイ、俺は何て言ってここに来た? 何だよこの気持ちは!?)
『本当にいい男が見つかって嬉しいわ』
御剣の頭の中に響く。(俺の中になにかが居る)今度こそはっきりと自覚した。
自覚した瞬間主導権を握られてしまい、御剣の中のなにかこと幽霊は、嬉々として神無月に声をかけた。
「ねぇ、私と飲まない?」
「……」
神無月はギロリと御剣を睨みつけた。
どう見たって御剣は男。胸が大きくなってもやっぱり男。
(これ神魂じゃないのか? ただの幽霊なのか!?)
御剣はただものではない男に睨みつけられてダラダラと汗を流した。
「ナメてんのか?」
「いいえ、本気よ」
勝手に幽霊が喋るたびに、御剣の心臓が跳ねた。
(いや、もう頼むから黙ってくれ。とにかくいますぐ俺の中から出て行け!)と気合いで追い出そうとするが、疲労のため上手くいかない。
「あ?」
神無月は凄んで、御剣の胸ぐらを掴んだ。
御剣は恐怖を感じると同時に、気持ちが昂ぶるのを自覚した。
(確かに男も惚れるようなイイ男には間違いないけど、)だけど、相手が悪すぎる。
御剣はとにかく幽霊を追い出すことに集中した。
「お前、女か……?」
胸ぐらをつかんで気がついたのだろう。神無月はニヤリと笑った。
「……まぁそんなに言うなら一晩くらいイイぜ」
「嬉しいわ……」
(ああ、これはマズイ)
この相手と剣を交える分には恐怖などないが、こんな形で交わるのは勘弁願いたい。
御剣は必死の抵抗の末……神無月に頭突きをかました。
「あ゛!?」当然、神無月はブチギレるが、『痛~ッ』どうにか幽霊を追い出すことに成功した。
「すみませんでした!」
御剣はすかさず頭を下げて、ろっこんを使い全力でその場から立ち去った。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月07日
参加申し込みの期限
2013年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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