幽霊だって恋をしたいッ！｜リアクション

幽霊だって恋をしたいッ！

　音海なぎさを介抱し終えて、ようやく帰路に着いた御剣。
「恋か、恋ね～」
　疲れきった頭で今晩の出来事を思い返していた。
「あの時感じた気持ちが恋？」
　自分の胸が大きくなったとき。
　胸の大きくなった音海に会ったとき。
　どちらも思い浮かべて、御剣は首を振った。
「……うん、暫くはいいや」
　弱々しく放たれた言葉には、『あれが恋でたまるか！』。そんな思いが痛いほど詰まっていた。
「まあ、俺もその内に誰かと……」
　クシュンとしたくしゃみに大事な言葉はかき消された。

「これは困ったねぇ……」
　幽霊（分身）に睨まれかれこれ一時間強。
　骨削瓢は身動きひとつ取れなかった。
　許されているのはまばたきのみ。
　それ以外の行動は完全に制御されている。
『ふふふ、反省したかしら？』
　しかも幽霊の声も聞けない、姿も見えないわけなのでまさに『困った』としか言い様がない。
「そろそろ許してやってくれないか？」
　なんだかんだと最後まで見届けようと、旅鴉月詠はジッとそんな様子を眺めていた。
『あんたが最初に騙したのよねぇ～？』
「別に騙してなどいない」
　そんなこんなの一時間。
　いつまで続くのかと旅鴉はため息をつく。
『……え？』
　突然幽霊が涙を流す。
　そして消えた。
　いったいなにがあったのか旅鴉はもちろん骨削はこれっぽっちもわからなかったが、それを知る術はもうこの世にはなかった。

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あとがき

担当マスター：つるこ。
ファンレターはマスターページから！

皆様お疲れさまでした！
それぞれの立場による、それぞれのアクション、楽しませていただきました。
アクションを拝見した瞬間、
この方の設定はあの方のアクションにぴったりだ！　
このアクションとあのアクションは噛み合うかも！
のような感じで、あっという間にプロットが出来上がってしまいました。
それからは個人的な事情で、少々お時間をいただいてしまいましたが、
なんとか皆様のもとにお届けすることができました。

感想、叱咤激励、その他もろもろ大歓迎ですので、ぜひダイアリーやコメント欄に書き込んでみてください。
よろしくお願い致します。

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