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【彼と彼の戯れ】
シグレ・ナイトウォーカー
が、サイドテーブルに脱いだ上着を置くのを、
弥逢 遊琳
は表情を動かさずに見ていた。
スポーツブランドのロゴが入ったジャージを脱げば、引き締まった肉体を覆うのは、スポーティーなビキニの水着一枚だ。
黒と濃紺のバイカラーの水着は、シンプルながらもスタイリッシュで、シグレにはよく似合っていた。
(……僕にはこれははけないな)
身体のラインを強調する水着は、人を選ぶ。
そもそも遊琳は、水着より着衣のままで泳ぐほうが好きだった。
今日も水着は着用せず、七分丈のYシャツとショートパンツ姿で来ていた。
色白で体つきの薄い遊琳がまとうはかなげな風情を、さらりとしたシャツが強調しているようだった。袖からのびる腕も細い。
遊琳は自分が他人からどう見えるのか自覚していたし、それはシグレも同様のようだ。
誰もが陽気な笑顔を浮かべて楽しげに振る舞っているこの場に、シグレは溶け込んでいた。
(楽しそうだな。皆、希望と自信に満ちて、悩みなどないような顔をしている)
気だるい目を向けると、そこには同じ学校の生徒の姿が目立つ。
(現在が永遠に続くと信じているような顔。……どうしてそんなふうに思えるんだろう?)
自分との距離を感じて目を伏せる遊琳の様子を、シグレが見ていた。
その表情に呆れたような色が浮かび、肩をすくめた彼は、サイドテーブルに置かれたグラスの中から、氷をひとつ手に取った。
「何でお前は明日にでも死にそうな、そんな顔してんだよ」
唇の端に笑みをのせて、シグレは遊琳の襟首に、手にした氷を放り込んだ。
「ひにゃんっ!? ちょ、何……、ぅあぁぁあっ……っ!」
憂鬱な表情など吹き飛ばして身もだえる遊琳を、シグレは笑い飛ばした。
「目が覚めたか?」
「何すんのっ!」
怒って手を伸ばす遊琳から逃れようと、シグレはそのままプールへ飛び込んだ。
「シグレ!」
「お前も来いよ」
「ひゃっ……」
プールサイドを覗き込む遊琳を、シグレの手が捕まえた。そのまま水の中へと引きずり込まれて、悲鳴とともに遊琳はプールへ転がり落ちた。
声をあげて笑うシグレを、遊琳は半眼でねめつけた。
「……そう。そういうことしちゃうんだ」
シャツを身体に貼り付けて、水をしたたらせた遊琳が髪をかきあげる。
顔は赤らみ、怒りをはらんだ眼差しは鋭い。
「よくもやってくれたね。覚悟はいい?」
そういえば、
先日の遠足
の仕返しもまだだった。
両手で盛大に水をすくって、シグレにかける。
「ちょっ……、ばっ、やめろって!」
「お互い様だよ」
かぶりを振るシグレに、遊琳は手を伸ばす。
「ほら、シグレ、頬に髪が貼りついてるよ。じっとして」
「ん? ああ」
遊琳は髪を払ってやるふりをして、シグレの耳を指先でなぶった。
「わ……っ、おいっ!」
盛大に顔をしかめて腕を払いのけるシグレの剣幕に、遊琳はふっと笑った。
よほどくすぐったかったのだろう。シグレは鳥肌をたてている。
「……弥逢、泣かす」
うなるような声とともに、シグレは遊琳に飛びかかった。
「わわっ」
シグレに水の中に沈められて、気泡が上がった。
水の中に潜ったまま互いを追いかけ回し、隙を突いて背後をとった。
(チャンス!)
シグレの首筋を指の腹でそっと撫でると、彼は面白いほどに動揺した。
「ばっ……!」
水から飛び出し、首をすくめるシグレが、恨めしげな目を向ける。
息継ぎをする遊琳の顔面に、思い切り水をかけてきた。
「ひどっ」
「ひどいのはどっちだよ!」
両手でがしがしと首をこするシグレがすぐにまた距離を詰めてきて、かっと頭に血が上った。
「あーもう! ホント煩い子だね、この子はっ!」
「いい声が出るじゃないか」
鷹揚に笑うシグレが、遊琳の全てを受け止めてくれるように見えて、遊琳はじりじりと後ずさった。
「ほら、来いよ。泳ぐんだろ」
シグレの差しのべる手から逃れるように、遊琳は叫んだ。
「何だよその手、そんな顔して! 手なんてつかめるはずないだろ、……甘え方なんて知らないんだよ!」
「ったく、お前は本当に世話が焼ける奴だな」
半ば強引に腕を引かれて、シグレを見上げた。つかまれた腕が熱かった。
遊琳の目が揺れる。
(シグレ、ごめんね……)
こんなふうに八つ当たりをするつもりなどなかった。
内面をさらすつもりがないのなら、こんな態度を取るべきではなかったのだ。
(やっぱり……、甘えてるんだろうな)
一体何をしているんだと自分に反省をうながしたかったが、一方で腕から伝わる熱はなんだか心に染みた。
「……僕ら、何でプールで熱くなってるの」
苦笑を漏らして、遊琳はざぶんと水に潜った。
上手に距離がとれない自分に腹が立ったが、水から顔を出したら、笑顔を向けようと決めていた。
(――よし)
「ほらシグレ、悪ふざけに下らない話してたらお腹空いちゃったよ。ホールで甘い物でも食べたいな」
「ん? そうだな、行くか」
遊琳の気持ちの浮き沈みに気づいているだろうに、シグレには気にした様子もない。
微笑みかける遊琳の誘いにもすぐに応じる。
「おいしいデザートがあるといいね……」
シグレとの関係に名前をつけることはできないが、彼と一緒にいて心地がいいのは、真実だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月15日
参加申し込みの期限
2014年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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