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九月の姫君(プリンセス)たち
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好天に恵まれた本日は日曜日、智依子は朝からバイト先に通勤している。試用期間はもう終わり、夏の間あちこちの売場をめぐったうえで、智依子は正式に女児向け玩具コーナーの配属となっていた。
ロッカールームで制服に着替え、名札をきっちりと胸につける。
タータンチェック柄のスカートデザインは、ロンドンはピカデリー・サーカスの本店開店以来五十年つづく伝統だ。かつて女性制服はスカート限定だったというが、二十年前からは男女ともにパンツルック・スカートを選択できるようになっている。日本国内ではまだスカートを選ぶ男性店員はいないそうだが、いつだって倉庫には男性スカートの在庫もあるのだ。もしかしたらグランド寝子島店にて栄えある第一号が御披露目されるかもと噂されている。
時計を見ればまだ勤務開始には十分以上間があった。新店長にかわってから五分以上の早出、サービス残業は禁止が徹底されているということもあり、智依子は休憩室でお茶でも飲むことにする。
仕事が始まる前の軽い緊張感をやわらげるひととき、わずか十分それでも十分、こうした時間がとれるようになったことを智依子は店長に感謝していた。
無料のサーバーからほうじ茶をいれてパイプ椅子に座ると、
「おはようございます」
ちょうど休憩室に入ってきた
クリス・高松
と目があった。頭のうしろでまとめたブロンド、見上げるほどの長身、均整の取れたからだつき。
あいさつを返してほほえみかける。最初会ったときよりはずっとやわらかく自然な笑みをクリスは返してきた。
この一瞬で智依子が読み取った情報がふたつある。
ひとつはクリスが、心身ともに良好の状態にあるということ。
そしてもうひとつは、彼女が
ナターシャ・カンディンスキー
ではないということだ。
ナターシャとクリス、ふたりの女性が、同じひとつの肉体を共有していることを智依子は知っている。ひらたくいえば二重人格ということになろうが、性格や言葉づかいにとどまらず、運動能力、目つき、黙っていてもただよう気配、そのすべてがナターシャとクリスでは正反対といっていいほど異なる。ナターシャによれば精神的な変化ではなく完全な入れ替わり、DUAL(デュアル)という現象であるという。DUALにはメイン人格とサブ人格があり、サブであるクリスはナターシャの記憶をもつが逆はないそうだ。しかし今や、ナターシャは少ない例外をのぞけば沈黙を守っており、彼女の肉体はサブであるはずのクリスがほぼ占有しているようだ。この夏智依子はナターシャに遭遇したが、それナターシャ自身にとっても意外なほど偶然的な『表出』であったという。
「涼しくなりましたね」
バスケットに入った子猫でも眺めるような顔でクリスが話しかけてくる。ハローニャックでクリスが一番親しくしているバイト仲間が智依子であることは、自他ともに認めるところだ。
「ええ本当に」
「楓さんはお元気ですか?」
「おかげさまで」
クリスは楓を知っている。正確には、『ナターシャ』が楓と会った記憶を共有しているのだ。
「もうすぐ保育園の運動会で」
智依子はスマホの待ち受け画像を見せた。事前に保育園側が撮影してくれたものである。体操服の上に明るい紫のはっぴを着て、頭に鉢巻きを巻いた楓が映っている。衣装が自慢らしくほこらしげな表情だった。
なんてかわいい、とクリスは声を上げた。
「この衣装は?」
「よっちょれって言って、ソーラン節というか……」
「よっちょれ? ソーラン?」
「ええと、いわゆる伝統的な集団ダンスです。みんなでお揃いの格好をして踊るんですよ。運動会、つまり保育園の小さなスポーツフェスティバルで発表してくれるそうです」
楓のことだからきっと一生懸命に踊るだろう。かわいい友達とそろって、ちゃきちゃきした動きでなごませてくれることだろう。その日を思うだけで智依子の胸はときめく。
「うらやましいです。私、見に行っていいですか?」
「本当に?」
「はい。お邪魔でなければ……ですが」
引っ込み思案のナターシャがここまで言うのだ。断るのも申し訳ない。それに楓に『
ナターシャの妹
』を紹介したいという気持ちもあった。
なので智依子は笑顔で答えた。
「来てくれれば楓も喜ぶと思います」
そろそろ時間だ。朝礼が始まる。
お茶の紙コップを捨てると智依子は小走りでフロアにむかうのである。もちろんクリスも一緒に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月21日
参加申し込みの期限
2022年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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