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九月の姫君(プリンセス)たち
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桜咲くころに高校を卒業、同じ季節に就職をして、夏はひたすら研鑽にはげんだ。
九月に入っても同じだ。毎日が勉強、トレーニングの日々である。
まだまだ『新』のつく社会人一年生、ピカピカかどうかは知らないが、フレッシュなのはまちがいない。ようやく慣れてきたと言いたいところ。でも
森篠 琳子
は朝にときどき、寝ぼけて寝子高の制服を探しそうになる。とうにクローゼットからは外されているというのに。
……ちがうよね、こっちだ。
手にしたグレーの制服の、胸に刺繍された文字は『ねこしん』だ。これは通称で正式名は『寝子島信用金庫』である。琳子の担当はテラー係、すなわち窓口担当だった。笑顔がモットー、スピーディかつ親切な対応、不快感を与えず不快感を表にせず、求められた仕事をテキパキとこなす――少なくともこなそうとする業務だ。窓口といえば単調なイメージがあるかもしれないが、訪れる客はそれこそ多種多様で、ときにびっくりするくらい丁寧な人もいれば逆に居丈高な人もおり、いい意味でも悪い意味でも退屈することはない。だんだんおなじみの人も出てきて、『今日もありがとう』などと逆に言われてしまったりして、これがなかなか嬉しかったりもする。
出勤退勤はわりと規則正しい。朝の八時には出勤し九時に開店。十五時に窓口受付時間が終わり、現金と税金のとりまとめや伝票整理、さらに客から得た情報などを日誌に記入する。翌日の仕事の準備などを行い最後は軽く掃除などをして、十七時三十分に退勤だ。これが一日のルーティンで、遅く開店することもなければ早く店じまいすることもなく、残業になったこともほとんどない。通勤途上にあくびして、帰路でもまた小さなあくびすることも、なんとなくルーティンになってきた。
本日も退勤は十七時三十分ジャストだった。ベルトコンベアに乗っている気分で本日職場を出たところで、あれっと琳子は思った。
九月に入っても夏の延長線がつづいていた。今朝だってそれなりに汗ばんだりもした。まだまだ現役宣言のつもりか、蝉の鳴き声だって耳にしていたと思う。
なのに現在、琳子が目にしているものは、すっかり秋の夕暮れなのだった。
茜色の空、家路を急ぐカラスの群れ、サラリーマン諸氏もいつの間にか上着を着てネクタイまで締めているではないか。
この前まで残暑が厳しかったのに……嘘みたい。
心なしか肌寒ささえ感じる。
そろそろ衣替えかな……。
無意識のうちに琳子は腕をさすっていた。
パンプスでアスファルトを踏む。そういえば足音も、朝より水分を欠いたものになっている気がする。
徒歩通勤圏に職場があるのは本当に助かる。本土にもねこしんの支店はあるのでいずれ転勤もあるかもしれないものの、できればずっと同じ店で働きたいと思う。日が落ちる前に帰宅できるのだから。といってもこれからは、日没が早くなるのでそうもいくまいが。
空を見上げた。
――どうしてるかな。
ふと恋人
秋沢 覚
のことを思い浮かべた。
先週彼とは社食で一緒に食事をした。
覚は渉外担当、すなわち営業職なので店内にいる時間が短い。なのでランチのテーブルをともにできる機会も多くはない。というか滅多にないというほうが適切か。稀少な機会だけによく覚えている。
『入社早々コキ使われてたまらんわ』
あのとき覚はハンバーグをほおばりつつぼやいていたものだ。でもそれは言葉の上だけだと智依子は理解していた。社交的で外交的、人当たりがよくて挑戦意欲旺盛な彼にとっては、渉外はまちがいなく天職なのだから。覚自身、よくわかっているからこそのある意味贅沢なぼやきであったろう。よほどの人材難の組織は別として、ある程度以上の規模のある組織は期待しない人材を『コキ使』ったりはしないものだ。素質があるから覚には機会が与えられているのであり、彼自身理解しているから期待にこたえているのだ。実際に覚は、新入社員の中では上位の営業成績を上げているという。
智依子は想像する。今日も新規契約を獲得し内心ガッツポーズをとりながらも、喜色満面になることはなく常識的な範疇でさわやかな笑みだけ見せて、少々骨太ながらさわやかに取引先を辞す覚の姿を。ほんの少し右肩の上がった彼のストライプのスーツを。黒と緑のシルクネクタイを。
なお、そのネクタイは先日琳子が覚に贈ったものである。
営業職には定時があってないようなものだ。覚はまだ社用車のハンドルを握っているころだろうか。折悪しく渋滞につかまってため息をついているかもしれない。……いや覚のことだ。だったら渋滞を楽しもうと、好きなラジオ局にカーステのチューニングをあわせていると考えたい。贔屓の野球チームの試合実況を探しているころかも。
ところが琳子の想像は霧消した。
NYAINの通知が入ったのだった。覚からだ。彼も仕事は終わっていたらしい。
『今晩メシ行かへん? シーサイドタウン駅前で待っとるで』
短文のトークメッセージだった。書き文字と話し言葉は別というイメージのある琳子からすれば、NYAINのメッセージを関西弁で書く覚の行動は異文化そのもので毎度のことながら驚く。もちろん彼とて仕事の連絡は標準語で行うであろうから、おそらくこれは覚なりの親愛を示す行動なのだと解釈することにする。単に彼が、書き文字と話し言葉を区分しないだけかもしれないが。
OKの意味のスタンプと到着予定時刻を送ると、間もなく『ほな』なる二文字と、昔の少年漫画のキャラクターと思しき上半身裸の拳法家(?)が東大寺金剛力士像のような構えをとっているスタンプが到着した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月21日
参加申し込みの期限
2022年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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