this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
桜花寮でパジャマパーティーをしよう
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
【ねころくをしよう】
シュークリームの辛さもひいて、若菜が落ち着きを取り戻したころ、小萩が気分をかえてねころくをしようと皆を誘った。
「ほらこれ、『寝子島名所一周すごろく』ですよ」
知らない人もいるだろうと、小萩はねころくを広げながらゲームの説明を加えた。
「島民にしかわからないような、ローカルネタが満載のすごろくなんです。小ネタが豊富で楽しいですよ!」
寝子島の名所や名物、地元の有名人などが登場するすごろくなのだ。
「ねころく! 羨ましいのだ、真央ちゃんも参加したいのだ」
「みみも! まぜてまぜてーっ」
ロシアンミニシューを食べていた女子勢が、わっとねころくを取り囲んだ。
「ビリだった人は罰ゲームね」
若菜の提案に、羽衣が首を傾ける。
「内容はどうしよう?」
「……抹茶白玉餡子ピザは、衝撃的なマズさなのだ。生クリームと餡子でふやけたピザ生地に、抹茶ととろけるチーズが絶妙に合わなくて、悶絶したことがあるのだ」
見た目が可愛いぶん味は凶悪だったと、真央は語った。
結局、簡単に用意できるものにしようと話はまとまり、ガムシロップの一気飲みをしようという小萩の案が通った。
「それじゃあ、さっそく始めましょう!」
時計回りにサイコロを振って、順番にコマを進めていくのだが、皆なかなかスムーズにはいかないようだ。
「
フジコちゃん
に遭遇しちゃったのだ? ええっと、5マス戻るのだ~。はい、次は若菜ちゃんセンパイ」
「よっと。……どれどれ? 寝子温泉でほっとひといき。一回休みね。はい、次、羽衣ちゃん」
「あたしは……、動物園からももんが脱走! 仲間のふりをして、ももんがを捕まえろ?」
指示通りにももんがの物真似をして笑いをさそいながら、なんだかろっこんを使ったときの自分によく似ていると、羽衣は親近感を覚えた。
「羽衣ちゃん、ももんがの真似が板についているのだ~!」
「そっ、そんなことないよっ!?」
満帆がサイコロを振ると、「寝不足につき高校の控え室で一回休み」のコマにとまった。
「これって、
さほりに行って
一回休みって意味やろ? さっきからまともなコマに止まれへんのやけど」
「小萩なんて、サンマさんの物真似をする、ですよ~! えっと、30秒続けられたら3マス進む、できなかったら3マス戻る、っと」
小萩は立ち上がって、精一杯の物真似を披露した。
「……サンマさんだぜ!」
「似てな~い!」
どっと周囲が笑って、小萩はしぶしぶ3マス戻った。
ももがサイコロを振ると、「沢山の猫達に囲まれお昼寝。一回休み」のコマに止まった。
「はぅ、お休み……。でも、猫さんたちとお昼寝なんて、素敵だね、なでなでしたいな」
うっとりするももに、真央は本気で悔しがった。
「ずるいっ、真央ちゃんもなでなでもふもふしたいのだ~っ」
「はい、次は姉様」
「ありがとう。えいっ……、犬に追われて前に逃げる。3マス進む、ですって」
コマを進めながら、どうせ追われるなら狼のほうがいいな、と冴来は思った。
(追ってくる犬の種類にもよるわね。……そういえば)
すごろくによっては、人生をなぞらえるようなものもあるはずだ。
(ねころくって、ローカルネタに偏っていて、結婚だとかそういうイベントの起こるコマはないのね)
べつに、そういうコマにぶつかりたいわけではないのだが、お年頃なこともあり、ふと気になってしまう。
「うわ、サンマさんの体にらくがきしたのが見つかって叱られる、ですか~。ダッシュで逃げて、10マス戻る……」
肩をおとす春哉からサイコロを受け取って、実々が振る。
「アウトレットの大観覧車に乗る、で、一回休み! え~っ、またお休みだぁ!」
実々はさっきも、「寝子電スタジアムでスポーツ観戦」のコマに止まって、一回休みだったのだ。
「も~っ、みみはお休みばっかりだよう!」
「ふっふーん♪ 盛り上がってるみたいだねぇ! ねねっ、一緒にラムネ飲まない?」
「ゲーム中のみんなに差し入れだよーっ、まあまあ、ほらほら、おいしいよーっ」
ねころくで遊んでいる面々のところへ、空音とタルトと葵の三名が、ラムネ入りのグラスを持ってやって来た。
「これが終わったら飲むわね、ありがとう」
サイコロを振りながら若菜がこたえると、葵が笑顔でごり押しをした。
「何言ってるの、勝負事のときこそ、炭酸で景気づけだよー」
「そうそうっ、シュワーってなって、スカーッってなるよ!」
「さあさあ、一人一杯ずつ、ぐーっといこう♪」
「空音ちゃん、なんだか笑顔が怖いよ……?」
羽衣がぐいぐいと押しつけられるグラスを受け取りながら、警戒の眼差しを向ける。
「大丈夫、大丈夫だよ~っ、きっとこれはおいしいよ~♪」
「乾杯しようかー。一気に皆でぐいっと飲もうよー」
隣のテーブルでカレーライスを食べている柳司にまでグラスが行き渡ったところで、タルトの合図で皆が乾杯をした。
「かんぱーい♪」
「乾杯~!」
ごっくんごっくん。普通にラムネを飲み干す人の中で、再びむせたのは若菜だった。
「うっ、けほっ、何これっ!? 辛っ、辛い!!!」
「大成功~♪」
ハイタッチする三人の視線をあびて、若菜は水をごくごく飲んだ。
「やだもう、二回目っ!」
「ロシアンラムネでした~! 当たりの人だけ、キムチ味~♪」
いたずらの成功を祝して、空音とタルトと葵は拍手喝采。
さっとグラスを回収して、キッチンへ撤退した。
「……まだ辛いよ~! わさびの次はキムチ? どうして私ばっかり当たるのよ~!」
「……災難やったな、若菜先輩」
カレーにラムネはよく合うと、おいしく飲み干した柳司が、なぐさめの言葉をかけた。
ねころくもゲームの終盤、つぎつぎと皆があがっていくなか、若菜と満帆はゴール付近でうろうろしていた。
「やだ、星ヶ丘のホースクラブで馬に蹴られる、3マス戻るだって!」
またゴールが遠のいたと嘆く若菜からサイコロを渡されて、満帆が振ると、こちらも止まったマスには「5マス戻る」の文字があった。
「夜のシーサイドタウンに
熊が出没
!? バカタコアタックされる……やって」
結局、僅差で先にゴールを決めたのは、若菜のほうだった。
「やったー!」
「……まけてもうた。しゃーない、罰ゲームのシロップどれやった?」
「これですよー!」
小萩に渡されたシロップを、ぐいっと満帆は飲み干した。
「うっわ、甘すぎやて! 水、水っ!」
「よかった~、シロップだけは回避できたわ、私」
水を飲む満帆の隣で、若菜が胸をなでおろした。
楽しかったね~、と言いつつ、ねころくをしまう小萩を見て、柳司がぼそっと言った。
「……あれ? なあそのパジャマ、サイズがあってないんやないのか?」
「えっ、小萩ですか!? これはちゃんとサイズがあってるんですよ!」
「どこが? 全然……あ、あー!」
胸部のサイズだと合点がいった柳司が、ぽんと手をたたく。
「なるほどなー、確かにそうやな! それより小さいサイズやったら、ボタンはじけ飛びそうやもんな」
つい先日体験したばかりの恥ずかしい記憶がよびさまされて、小萩は取り乱した。
「なんっ……!」
言葉に詰まる小萩に気づかず、柳司は冗談めかして言った。
「やー、胸はほどよい大きさがええよなー。こう、こんくらい?」
両手をわきわきさせる柳司に、周囲の視線が突き刺さる。
「まったくないのもなー、寂し……って、なんでやね……んっ!?」
急に背筋がぞくっとして、柳司は口をつぐんだ。
「って、ノリ突っ込み……あれれ!? 俺、超すべった? 皆の目、怖ェ……? ひっ!」
背後に忍び寄った満帆が、殺気とともにハリセンを突きつけた。
「フフ、フフフ……、浅沼はん、そないな話をしはって……覚悟はよろしおすやろなぁ?」
なぜか口調も京言葉になって、柳司にプレッシャーをかけてくる。
「いや、今のはさすがに冗談っていうか、どんな胸でも個性があっていいっていうか……」
ちらっと視線を向けられた羽衣が、両腕で胸元を隠した。
「どうしてこっち見たの、今!? あ、あたしはどうせお子様だよっ、うわーん!」
「え、いやっ、他意はなっ……」
「……まあ、おそらく柳司君も悪気はなかったんじゃないかと……思わなくもないんだけど……」
後輩の失言をフォローしようとした若菜だったが、コンプレックスを刺激するたぐいの発言だったこともあって、歯切れが悪くなってしまう。
「若菜先輩、顔が怖いんやけど……、先輩胸のこと……あっ、いや、これはほんまに何でもない! 俺なんも言ってへんよ!」
「そう、わかったわ。柳司君、口は災いの元って言葉知ってる?」
冷え冷えとした視線を向ける、若菜の笑顔が怖かった。
「いやっ、冗談だったんです、ウケる思うたんです、すみません……っ!!」
もう何を言っても墓穴を掘ることになると察して、柳司は素直に土下座した。
「どうしたの、何かあったのー?」
そこへ、騒ぎを聞きつけたるるかと凜が来て、うずくまる柳司に気づいた。
「ちょっと柳司、パジャマ姿の女の子に囲まれてなにやってるのよ! このスケベ!」
どう見ても謝罪をしている柳司の姿と、ちらっと漏れ聞こえた「胸」という単語を結びつけて、るるかは避難をあびせた。
「まさか、お触りしちゃったんじゃないでしょうね!? それって最低よ!」
「るるかちゃんのお友達? いけないことしちゃったの?」
「口が滑っただけなんやけど……、あ、いや、反省してます! すみませんっした!」
謝る柳司に、若菜はため息をついた。
「……じゃあ今度、ここにいる女子に甘い物を差し入れすること。いいわね?」
「はいっ! もちろんお供えさせていただきますー!」
お供えは違うだろうと笑い飛ばす人も出てきて、ふっと空気がゆるんだ。
「それじゃ、俺は皆が使った食器でも洗って……、あれ?」
立ち上がろうとした柳司の身動きが、なぜかとれない。
柳司をじっと睨んでいた実々のろっこん『ミミューサ』が発動していたのだ。
そのおかげで、迫り来る脅威から柳司は逃げそびれてしまった。
「聞~こ~え~た~よ~……。今、君、とんでもなく余計なこと言ってたよねぇ~?」
土下座ポーズのままの柳司にのしかかるように、いつしか空音が背後にせまっていた。
「だぁれがちっぱいだって~!? あー、そっかー、君かぁ! ふへへ、ちっぱいはどこかなぁ~?」
柳司のTシャツの裾をたくしあげて、空音が胸元に手をはわせた。
「ふへへ、ふへっ……、いい肉付きしてんじゃん……、ちょっとおっぱい揉ませてよ~!?」
「ひぇっ……、ちょ、なんで俺の!?」
ろっこんの効果はとけて体は自由に動くようになっていたものの、柳司はここであらがったら再び女子の反感をかうかと考え、自制した。
「ふっ、ふへへ、抵抗しないってことは、触っていいってことだよねぇ~? ふへへへへ」
鍛えられた肉体の手応えに、空音は喜んだ。
ちょっと理性が飛んでいて、相手が三次元の男子だという意識が薄れているようだった。
必死で耐えている柳司の葛藤する表情に、空音は浮かれた。
「はぁうう、いい表情! もしや逸材なんじゃないのかなぁ、君ってば!」
立ち上がった空音が、柳司の腕を引っ張った。
「ちょっとこっちにおいでよ! 一緒に遊ぼう! 逃がさないよ~♪」
「えっ、ちょっ、なんや怖いから嫌やぁ~っ!」
「ふへへへへへへっ」
ずるずると柳司を引きずって空音が向かったのは、葵やタルトと一緒にいる璃人のところであった――。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
桜花寮でパジャマパーティーをしよう
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月25日
参加申し込みの期限
2013年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!