「雨じゃのう」
「雨だねぇ」
「毎日降るのう」
「降るよねぇ~」
昼休みの廊下で、しとしとと降り続ける雨を眺めて、
夏神 零と
三ヶ島 葵はため息をついた。
「何か面白いこと、ないかなぁ」
そこへ、
桃川 圭花と
夢宮 瑠奈、
桃原 空音もやってきて、立ち話に加わった。
「私も、こうも雨続きだと、さすがにうんざりするわね」
「うーん……、お部屋の中でできる、楽しいことって何かないかなぁ?」
「とっても楽しい本を読むとか、どうかなぁ!」
空音は提案するが、皆の賛同は得られない。
「どうせなら、大勢で楽しめることがいいよねぇ」
「それもそうじゃな」
「みんなで歌を歌うとか、どう思う?」
今度は瑠奈が提案してみたが、圭花は静かに首を振る。
「もっと気楽に楽しめることがいいわ」
「ゲームはどうかなぁ。……いや、大人数じゃ無理だよねぇ」
葵も良いアイディアが浮かばないようだ。
「家の中で、というより、皆は寮の中で、じゃのう」
「気楽で……っていうと、パジャマだよねぇ」
ぽつりと葵がつぶやいた。
「それよ」
圭花が身を乗り出した。
「それ?」
「パジャマパーティーをしましょう!」
わっと空音が歓声を上げた。
「たのしそーっ! せっかくだから、皆でやろうよ!」
「でも、どこでするのじゃ?」
瑠奈と圭花が顔を見合わせた。
「それはもちろん、桜花寮で!」
こんにちは。
今回の舞台は、桜花寮の食堂。
皆で楽しく、パジャマパーティーの開催です。
ルールは簡単、パジャマを着用すること!
時間は金曜日の16時から21時。
放課後から、桜花寮の門限の時間までです。
(片づけも含めて、21時です。門限厳守!)
寮母さんの許可をとってあるので、寮生以外も参加できます。
ただし、必ずパジャマを持参してください。
桜花寮の管理スタッフのマサエさん(47歳)が、着替える際に宿直室を貸してくれます。
(寮母のトシコさんはお休みです。出番はありません)
男女ともに参加できますが、異性の側の寮に入ることはできません。
男子は男子寮と食堂、女子は女子寮と食堂のみです。
寮生以外は、食堂のみです。(宿直室は除きます)
羽目を外しすぎると、マサエさんに放り出されてしまいます。
この日のパーティーメニューは、皆様で好きな物を用意してください。
キッチンは開放してあります。
作ってもいいですし、デリバリーしてもいいですし、お菓子しか食べないなんていうのもありです。
飾り付けをしたり、音楽を流したり、おしゃべりをしたり、ボードゲームをしたり、怪談をしたり。
気ままにお友達と過ごしてくださいね。
梅雨の憂さ晴らしです。すかっとしましょう!