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シネマカフェ『クランク・イン』 幕間の二
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【ミスティック・ネイチャー】
雄大な大地。抜けるような青空にそよ風。遠くにそびえる山の威容。風光明媚な観光地、海辺の街には自然がいっぱいです。
しかしながら、勘違いしてはいけません。確かに自然は美しいけれど、それらは決して、人間に従順ではありません。恵みをもたらしてはくれても、味方ではないのです。
「……それはいいとして、私はなぜ水着姿でビーチに?」
しゃら~ん
いつのまにやら、デッキチェアで日光浴など楽しんでいた
マリエッタ・ラシュリエ
。
唐突なこのリゾート気分は悪くないものの、明らかに見知った寝子ヶ浜海岸ではない白浜に、どうやらいつもの『気づいたら巻き込まれてた』パターンだとなんとな~く、察しましたけれど。
「つまりこの後、なにか危険なことが……」
「に、にににに、逃げてくださいまし~!」
つんのめって転がりそうになりつつ、ばたばたと駆けてくるのはシネマカフェ店員、エマ。
「どうしたの? そんなに慌てて」
「あれあれ、あれ! あれを見てくださ~い!」
といって指さした先を眺めてみますと……ぴしり。マリエッタは思わず固まってしまいました。
ずずずずず、ずごごごご。
「う、うそ……!?」
ごごごごご! 超・巨大竜巻、襲来! 美しい海辺の街並みを根こそぎ破壊し尽くすべく、悠然とこちらへ迫ってくるところです。
あんなものに巻き込まれたら、天高くまで舞い上げられて、ボロぞうきんのようにぎゅぎゅっと絞り上げられて全身バラバラ、超高度からふっ飛ばされて地面に激突。とても生きてはいられないでしょう。
「逃げないと! あなたもほら、行くわよ!」
「は、はいい~……!」
エマの手を引いて、マリエッタは駆け出します。とにかく遠くへ行かなくては!
竜巻は浜辺へ上陸し、ビーチチェアやらパラソルやら、サメ型のフロートやらを巻き込みぐるぐるぐる。その進行速度ときたら恐るべき速さで、全力で駆けているにも関わらず追いつかれてしまいそうです。
「あ、あぶないっ!!」
マリエッタはとっさにエマを抱きかかえ、地面へダイブ!
それまで走っていたところに、すっ飛んできたカンバンがどごんっと突き刺さるのを目の当たりにして、ふたりは震えあがりました。
「ひいい、あんなのに当たったらイッパツでオダブツですわー!」
「分かってる! けど、どっちに逃げたらいいの……!?」
初めての場所ですから、土地勘なんてものには頼れません。竜巻に追われるまま路地へ入り、行き止まりのドアを蹴とばして建物の中へ転がり込みます。
土壁の古い小屋ですけれど、この中にいればなんとかやり過ごすこともできる……かも? といったはかない安全性に希望を託し、
「しっかり捕まって!」
「ひぃぃ~!」
ふたりは身を寄せ合い、柱にしがみつきます。
窓ガラスは割れ、扉は吹っ飛び、室内へも吹き荒れる暴風! 豪風!
ずごごごごごご!!
しばし猛烈な風に耐えていたら、そのうち徐々に、渦巻く勢いも弱まってきた様子。
ぱちりと目を開くと、室内にはもうもうとホコリが舞い、家具やらなにやらしっちゃかめっちゃかに荒れてはいるものの、どうやら嵐は収まったようです。
「は~。助かりました……おケガはありませんか?」
「ええ、大丈夫。あなたは?」
「おかげさまで、わたくしもブジに……はっ!?」
しかしながら、彼女らの受難はまだ終わっていなかったようでして。
再び、ごごごごごごっ!
「こ、今度はなんですのー!?」
「地震……!?」
マグニチュードいくつやら、直下型大地震に足元は揺らぎ、みるみるうちに地面は避けてゆき、
「ここを出るわ!」
「は、はいい~!」
たまらず建物を飛び出したマリエッタとエマ。
ふたりが目にしたものは、まばゆく輝く真っ赤な川。灰に黒ずんだ空へと向かって、焼けた岩をとめどなく吐き出す、山の姿でした。
「火山の、爆発……」
「も、もしやこれは、『イントゥ・ザ・ハリケーン』や『ニャンテズ・ピーク』の再現なのでわ……!?」
噴煙によって暗闇に覆われた街を横切り、こうこうと輝く溶岩流や、まさしく自然の営みの壮大な顕現たる大噴火は、マリエッタの瞳にどこか美しくも映ります。
一瞬、はっとして、見とれてしまいました。けれど、
「……行かないと。ねえ、さっき言っていたわね。これって、さっき見た映画の世界なのかしら?」
「は、はい。あの作品に、なんだかそっくりなのですわー」
シネマカフェ『クランク・イン』にて、マリエッタもまたホラー映画鑑賞会に参加しておりました。
思い返せばなるほど、先ほど観た災害パニック映画のシチュエーションに、確かに似ています。
「あの映画のラストは、どんな感じだったっけ? 最後はどうやって脱出を……」
マリエッタは思考をめぐらせつつ、素早くあたりを見回します。なにか使えるものは? 脱出の糸口は?
いまや溶岩流に区切られた町で、残された可能性を見い出すため、正しい行動とは?
「そうだわ。あっちへ!」
指さし、向かった先には、民家がありました。なかば溶岩流にのまれ、燃え上がっていますけれど、マリエッタは勇気をもって踏み込みます。
「ガレージに、きっと……あったわ!」
そうして見つけたのは、一台のワンボックスカー。ガレージはまだ燃え移ってはおらず、まったくもってギリギリでしたけれど、無事に残っておりました。
キーは刺しっぱなし、ガソリン残量を確認してみると、走るのに十分な量が残っているようです。映画では、住人が今まさに脱出しようとしたところで家族が噴石に打たれ、悲しみに暮れているうちに溶岩流にのまれてしまい、無人となった車を主人公が発見する……なんて筋書きを、マリエッタは覚えていたのでした。
「乗って! すぐに出るわ!」
「お、置いてかないでください~!」
すぐさまエンジンをかけ、アクセル全開!
どっかん! ガレージのシャッターをぶち破り、飛び出した車は溶岩流と併走しつつ坂道を猛スピードで駆け下り、街を抜け、やがて乾いた荒野の向こうへと消えてゆきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月29日
参加申し込みの期限
2022年09月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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