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「うわああああ! なんじゃこりゃああああ!!」
パニックになった
長谷川 凜
は商店街を走っていた。これは夢だ、夢に違いない、と自分に言い聞かせるも、どうやらこれが夢ではない事は間違いなかった。
「うわああああ!! 悪夢だああああ!!」
その商店街の路地裏、家と家の間に、
白柳 さえ
はしゃがみ込んでいた。
「ど、どうなってるの。なんなの、これ……」
耳を塞いでも音楽は聞こえてくる。
「ど、どうしよう……」
さえはねこったーで、何か助かる方法がないか、と調べる。すると、ヘッドフォンを付けている男子が、騒動に気付いていないとの情報が出てきた。
「もしかしたら別の音楽で掻き消せるのかも……」
そう考えて、歌を歌い出した。
実際、ヘッドフォンでの防御はこれまでも成功しているが、自分の歌となるとちょっと変わってくる。何せ、音楽は頭の中に流れてるのだから、自分の歌だけとなるとどうしてもそれに振り回されてしまう。
「ううう! 音が消えないよぉ!」
とその時、とんでもなく大きな音が傍で聞こえた。
「!?」
不破 ふわり
のろっこん『特大ガム風船』だ。ヘビメタで暴れる人たちに襲われ、思わず使ってしまったのだ。
耳を塞いで道路に倒れる人たちに交じって、ふわりも耳を塞いで目を回している。
「……耳がキーーンとします」
使用者と言えど、このろっこんの爆発音からは、逃れられないようである。
ただ、悪い事ばかりではなかった。若干、音楽に飲まれかけていた彼女は、大きな音のおかげで我に返ることが出来たのだ。どうやら、音に巻き込まれた人たちも同じらしくて、耳をキーーンとさせながらも、なんだなんだ、と正気に返っている。
「よし。今のうちに耳栓をして、犯人を捕まえに……」
ところが、すぐに音楽は戻って来た。
「え!」
一瞬、大きな音で意識をそちらに持っていく事は出来たが、音楽は直接頭に流れているのだ。音の余韻がなくなれば、耳がキーーンとしてても関係なく襲ってくる。
「わわわっ、また町の人たちが!」
再び町の人間は暴れ始めた。ふわりは一目散に逃げ出す。
ふわりを追いかける人の中に、
御鏡 聖
の姿もあった。
「く……こ、このままでは!」
沸き起こる破壊衝動の矛先を、せめて人間から物に逸らそうと、聖は壁を殴った。力一杯殴った拳には血が滲む。
「……い、痛い」
音楽はクラシックに変わった。聖は力尽きたように、その場に倒れ込んだ。
「何処かの民族音楽が流れたら、服を脱ぎそうになるし……。ダンスミュージックが流れたらへとへとになるまで踊らされるし……。ジャズになったら色んな人に口説かれるし……。もう何が何やら……」
満身創痍。けれど聖は砂を掴んで立ち上がった。
「でも、負けてられません。困ってる人を助けるのが保健委員ですから……!」
「そんなに肩肘張らなくてもいいんじゃない?」
そう言ったのは、路上で自宅のように寝転がる
骨削 瓢
だった。
「こんな奇天烈な経験なかなか出来ないんだからさぁ。風が吹くまま、雲の流れるまま、音楽に合わせて人生楽しむのも一興じゃないかねぇ」
「そ、そんなこと……」
よく見れば、瓢の傍にはボコボコにされて倒れてる人がいる。
「ああ。へびめたが流れて来たもんだから、身を守るためにしょうがなくねぇ。ああ、辛いわ〜、胸が痛むわ〜」
「ぼ、棒読みじゃないですか!」
音楽がダンスミュージックに変わる。
「……うう、また」
「楽しいダンスの時間だよぃ」
「ふ、ふざけないでください……」
「人生、楽しまなくちゃ損だよぃ」
「そうそう。エンジョイしなくちゃだにゃ」
そこに、
五百部 遥
が現れた。
「それそれ。フィーバータイムだにゃー。僕のナイスバディに皆釘付けだにゃ」
ろっこん『蛇足』で、女のひとのデカパイを生やし、ぶるんぶるん揺らして踊っている。とても楽しそうだ。
「げ、下品ですよ!」
「普段、こんなことしたらお巡りさんが来るにゃよ。ここぞとばかりにはっちゃけるにゃー。それ、君も一緒にぶるんぶるんするにゃー」
「嫌です!」
その時、通りに別の音楽が爆音で流れた。頭の中のダンスミュージックを掻き消してしまうほどの音で、聖も瓢も遥もダンスの衝動が止まった。
「な、なんだにゃー。このよりカオスな音楽はー」
知っている人は知っている。これは、日曜朝のアニメ『サンマキャッチ☆ネコキュア』のEDテーマ。EDでキャラクターが踊るネコキュアダンスが一部ファンの間で話題になっているのだ。
「フゥ! フゥ!」
ネコキュアダンスを踊りながら、
追分 義一
がこっちにやってくる。全力ダンスで飛び散る汗が宝石のように輝いて、なんだかちょっと神々しい。
この音楽は彼の携帯音楽プレーヤーから流れているようだ。
「頭の中に流れるダンスミュージック。この自然と身体が動き出す衝動。これはきっとネコキュアダンスを俺がもっと上手く踊れるように、親切な誰かがサポートしてくれてるに違いねぇ!」
「あの、完全にダンスミュージックはこの音楽で掻き消されてますけど……」
「うおお、今までにない、このキレのある動き! 輝いてる、俺は今輝いてるぜ!」
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソンってねぇ」
「ネコキュア爆乳ダンスを見せてやるにゃー。そぉれ、ぷるんぷる〜〜ん」
瓢と遥もダンスに加わり、楽しく青春の汗を流す。
「「「フゥ! フゥ! ぷるぷる! よぃよぃよぉーぃ!」」」
「……ま、まともな人はどこに?」
聖は頭を抱えた。
「……今日は、いつになくお客さんが少ないです」
茶屋『紗之香』の看板娘、
紗乃恭 玲珂
はいつものように店番をしていた。
「お茶屋だし、いつも繁盛してるわけじゃないですけど……、そこまで忙しくなることは少ないですけど……でも、なんだか不穏な気配がします……」
盲目の彼女には、商店街の惨状は見えなかったが、危険な空気は察したようだ。商店街の有線でかかっているのかな、と思った音楽も、選曲が異常で不気味だった。
「なんだか、イライラしたりやる気がなくなったり……、私もどこか変ですね」
ろっこん『瞽女の御渡り』で視力を回復させ、商店街の様子を見る。目の前に広がる荒れ果てた商店街の姿に、玲珂は唖然としてしまった。
「ど、どうしてこんな事に……!」
その時、息を切らせ、
瑚野上 栞凪
が走ってきた。
「た、大変! 大変なのよぉーーーっ!!」
「ど、どうしたんですか?」
「そ、それが……はぁはぁ……ご、ごめん。なんか飲み物……」
「は、はい」
出されたお茶を一気に飲み干す。
それから、落ち着いた栞凪は、少しずつ見たものを話し始めた。
「……島がこんなことになってるでしょ。ねこったー見ても、どこもかしこも大変なことになってて。で、ふと気になったのよ。じゃあ寝子島の外はどうなってるのかなって。それで寝子島大橋を見に行ったの」
「橋を……。それで、どうなってたんですか?」
「それがね」
栞凪は息を飲む。
「橋は雑巾でも絞るみたいにねじれて、途中でブッツリ途切れてたの。その先には、紫色の海が広がってて何もなかったわ」
「そ、そんな……!」
「何かの間違いかと思ったんだけど、目の前で見間違えるはずもないし……」
突然、外から大きな音がした。
なんだなんだ、と二人が外に出ると、隣りの店の屋根を突き破った
橘 敦志
が、残骸を布団のようにかぶって地面に倒れていた。
「だ、大丈夫!?」
慌てて抱き起こす。彼は何故だかガチガチに凍り付いていた。
「そ、空からこの音楽……この謎のろっこんの射程を計ってたんだ……」
ろっこん『ステルラ・トランスウォランス』で、上空1500mに瞬間移動し、自由落下しつつ、音楽の効果範囲を調べようとしたのだ。能力が、能力者を中心とした球形に広がっていれば、何度か落下を繰り返すことで、能力の起点、即ち犯人の場所を割り出せると踏んだのである。
けれど、能力の範囲は広大だった。上空1500mも射程内。更に上に飛んで範囲の測定を始めたのだが、何度も繰り返すにはあまりにも空は寒かった。二、三回落下したところで死にそうになったため、何度か瞬間移動で場所を刻んでクッションを挟みながら、ここまで落ちてきたのだった。
「あ、危なかった……。もう少しで冷凍人間になるところだった……」
「割りとなってると思うけど」
「あの、寝子島の外はどうなっていました?」
玲珂が尋ねると、敦志は凍った首をきりきりと回した。
「な、何もなかった……」
「!?」
「島のまわりには海しかなかった……!」
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担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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