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【ハロウィン】可笑しなお菓子な甘い島
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騒がしくする表の入り口から見えない位置で
十朱 此方
は佇んでいた。
建物の影に隠れた、人から認識されない場所。
誰にも気づかれず、静かに土に還るであろう花が咲く場所。
「このまま、お菓子になってしまえたら」
道中、幾度となく頭をよぎった考えが再び浮かんでくる。
しかしその考えを振り払うように頭を振ると、胸元のペンダントをぎゅっと握りしめた。
「ちゃんと、帰らないと」
すぅっと息を吐いて、目を閉じる。心の湖の水面が、一切の波紋すらも生まれないような静寂をイメージする。
「……消えたい」
此方の想いに呼応するかのように、此方の姿が背景と同化していく。
やがて完全に見えなくなった此方は、誰にも気づかれることなくそっと2階へと続く階段を上り始めた。
2階は居住スペースとなっており、キッチンや洗面所など、シンプルながら生活しやすそうなデザインの部屋が続いていた。
此方は迷わずに寝室に入ると、机の上のものをひとつずつ開いて行く。
それは飴玉のレシピや新作のアイディアだったり、上得意様の情報だったりと多種に渡った。
そのすべてを開いては戻しと繰り返し、此方はようやく一冊のノートに目を止めた。
青い表紙のそれは、どうやら日記帳のようだ。最初のページはこのショップを開くずっと前の日付。そう、それは落神がこの島に落ちてくるよりも前の日付だったのだ。
「自分でお店を持ちたい、って思っていたのね。ずっと昔から」
ぺらぺらと捲っていくと、確かに落神が落ちてきたあたりから飴を作ったという内容が増えていた。
最初の頃はいろいろなケーキや焼き菓子、和菓子まで幅広く作っていたようだが、どれもそんなにいい出来ではなかったようだ。
しかしそんな中で飴だけが人に認めてもらうことができた、と。
彼の日記にはそう綴られていた。
此方はレシピが書かれたノートと日記帳を脇に挟むと、ろっこんを解除し階段を下り始める。
ちょうどそのころ、階下からは女の子の泣き声が響いてきていた。
「やだぁああ! こわいよぉおおおお!」
冴来の腕の中で泣きじゃくっているのは海美。その右手には、小さな砂糖菓子の左腕が握られていた。
そして海美の左腕は、肘のあたりから先が無くなってしまっていた。
どうやら海美の体も少しずつ砂糖菓子に変わっていき、とうとう左腕が折れてしまったのだろう。
お菓子の体とはいえ、自分の体の一部が欠落してしまったことに、海美は怖くなって泣くことしかできないでいた。
冴来がそんな海美を宥めている。
「大丈夫よ海美。ちゃんともとに戻るから。これは甘い夢なんだから」
落ち着いた冴来の話方に、次第に海美も落ち着いて行く。
そして泣き疲れたのか、眠そうな表情で冴来の腕に身を任せた。
「さーて、そろそろ見えてきてもいいと思うのよねん」
額に汗を滲ませながら一月がため息をつく。
店舗側の飴は大体外に出すことができたのだが、肝心の湊の姿が見えない。
「すごいのだ! 飴の洪水なのだ!」
「踏んだらこけちゃいそう……ひゃっ」
「だ、だいじょうぶなのだ!?」
店の外が何やら騒がしい。
一番入口の近くにいた凛が外を覗くと、そこには飴玉に足を取られて尻餅をついてしまったいおねと、がおーを抱いたままの真央がいた。
「真央ちゃん!」
「凛ちゃんなのだ! って、凛ちゃんのお顔が白くなってるのだ!?」
もう顔の半分くらいがバニラアイスに変化してきている凛をみて、真央は思わず声をあげた。
「あはは、テオが言ってたこと、本当みたいだね」
「笑っている場合じゃないのだ! 綺麗な黒髪がべちゃべちゃなのだぁ……」
心底寂しそうに言う真央に凛はえへへ、と笑顔を見せた。
いおねは立ち上がって店内に入ると、眼鏡の蝶番に指をかける。
いおねのろっこん“レントゲン・ラブ”を発動させ、ぐるりと見渡す。
今、いおねの目にはすべての生き物が“骨”として認識されている。そのためたとえ障害物に阻まれていても、視界の範囲にある限り骨として認識できるのだ。
「いましたです!」
いおねが指差した方向は、店のさらに奥。いつも湊が飴玉を作っていたであろう製造場を指していた。
しかしそこもまた入口の扉と同じく固いお菓子で閉ざされている。
「しゃーなしやで。もういっちょお見舞いしたるわ」
ちかが再び足をドリルに変形させると。
「あちょー」
と、いともあっさりその壁を突き破った。
「人に向けたらふにゃん、てなんねんこれ。せやから向こう側に人が居っても安心なんやで」
誇らしげに胸を張るちかを、梢がいいこいいこと撫でてやる。
「さて、それじゃあご対面なんですよー」
梢の言葉と共に、皆の視線が一気に壁の奥へと向けられる。
そこには、
再び飴玉の山が待っていた。
「うん、そうだよね、お兄さんそんな気がしてた。うん。わかってた」
「もうひと頑張り、行きましょうか」
半分泣きそうな一月と、やや呆れ気味の刀が再び飴の山を崩す作業へ集中し始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月21日
参加申し込みの期限
2015年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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