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【ハロウィン】可笑しなお菓子な甘い島
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夢宮 瑠奈
はふわふわとまとめた髪を揺らしながら寝子島高校への道を歩いていた。
ふわふわ甘い香りのそよかぜに乗せて歌を口ずさむ。
綺麗な旋律のそれは、少し先を歩いていた
綾辻 綾花
の耳にも届いていた。
「瑠奈ちゃん」
「綾花ちゃん! 綾花ちゃんも寝子島高校へ行くの?」
「ののこちゃんたちの教室に何か手がかりがあるかなって思ったので」
「あたしも! じゃあ、一緒に行こっか」
ふたりは寝子島高校へと歩いて行く。
道中には真白な花が甘い蜜でふたりを誘惑していた。
「こうも甘い匂いばっかりだと食べたくなっちゃうねー」
「でも、なかなか道にあるものは手を出しづらいですよね」
「それは一理ある。あーもう! これが終わったら美味しいケーキと紅茶が食べたい!」
瑠奈の言葉に綾花はくすりと笑うと、
「今度のおやすみ、お暇でしたら猫鳴館へ遊びにいらっしゃいませんか? せっかくですしケーキでも焼いてみようと思うのですが」
「手作りケーキ! いいねいいね! じゃああたしはとっておきの紅茶を持って行くね!」
週末の予定が決まったところでふたりは寝子島高校の校門をくぐる。
校内も相変わらずお菓子にまみれていたのだが、そんな中で一際ふたりの目を引いたものがあった。
「アップルパイ……?」
「アップルパイですね……?」
グラウンドに鎮座していたのは、白いレースの器に乗った、大きな大きなアップルパイ。
日光を浴びてきらきらと光るのは上に塗られたアプリコットジャムだろうか。
綺麗に焼き色のついたその姿は、きっと寝子島高校生全員でも食べきれるかわからないくらい、ただひたすら“大きい”という表現の似合うアップルパイだった。
ふたりは顔を見合わせてグラウンドから視線を逸らす。
示し合わせたかのように同じタイミングだった。
「ああああああああ!!!!」
「えっ、なになに!?」
「なんでしょうか?」
突然響き渡った叫び声に、ふたりはびくりと警戒の姿勢をとる。
それ以外のモノ音がしないことを確認して、声の出所へと急いだ。
1年5組の教室の前でふたりは一度立ち止まる。
教室の中からは啜り泣きともうめき声とも言えないような取り乱した声が漏れていた。
「気を付けて、綾花ちゃん」
「瑠奈ちゃんも」
息を整えて教室の中に飛び込む。
「何をしているの!」
「動かないでください!」
ふたりの手には掃除用の箒が握られていた。
警戒するように声の主にその先端を向ける。のだが。
「……何を、しているの? 八神君?」
「ゆ、夢宮?」
思わず瑠奈が声を漏らす。
机の前に膝を折って座っていた
八神 修
がそんなふたりをきょとんとした表情で見返していた。
瑠奈の後ろから綾花が顔を覗かせると、修の手の中に可愛らしいクッキーが置かれているのが見て取れた。
「その、手に持っているそれは?」
「クッキー?」
修の手にひとつと、机の上にもうひとつ。同じような大きさの人型のクッキーが乗っている。
覗き込むと、そのふたつは見知った同級生によく似ていた。
「すごーい! ののこちゃんとあおいちゃんそっくりなクッキーだ!」
「これ、作ったわけじゃないですよね?」
「いや……」
修は困ったように頭を掻くと、自身がこの1年5組の教室に来た理由を離し始めた。
修も、テオの言葉で行動を起こしたのだが、この世界がどうこうというよりも「飴玉を食べたものはやがてお菓子になる」という言葉に引っかかったのだ。
元の世界で食べていたののことあおいも、もしかして、と。
いの一番に1年5組の教室へたどり着くと、机の上にふたりにそっくりなクッキーが落ちているのを発見。
思わず声をあげてしまったようだ。
「本当、よくできてるね」
「割れないように何かに包んでおきましょうか」
「実はあたし、リボン持ってるんだよね」
女子ふたりの手によって着実にラッピングされている様子をはらはらしながら見守る修。
「頼むから気を付けてくれよ!」
「わかってるよー。八神君は心配性だなー」
「夢宮よそ見しないでくれ!」
瑠奈と修のやりとりを綾花が優しい微笑みで見守っていた。
完成したラッピングは綺麗なハンカチと透明のフィルムでくるまれ、たくさんのリボンが施されている。
手早い女子ふたりのラッピング技術に、修はなんとも言い切れない表情でクッキーを受けとることしかできなかった。
「結局、ののこちゃんが好きな飴屋さんってどちらなんでしょうか」
「ああ、それなら」
修はスッと携帯の画面をふたりの前に差し出した。
そこには修のものと思わしきねこったーのアカウントで「おすすめのキャンディショップ“Candy LICORICE”」と表示されている。
「このキャンディショップ、知ってるよ! あたしも行ったことあるし」
「ああ、最近ののこがはまっているのもここだな。たしかキャットロードにお店があったはずだ」
「そっか、じゃあそっちに行ってみよっか」
「そうですね」
瑠奈と綾花は立ち上がると、ラッピングをしたクッキーののことクッキーあおいを手に取る。
その行動に修が慌てて止めに入った。
「ま、待て、そのクッキーをどうするんだ」
「え? だってもしこれがその飴屋さんのせいなら、自分が何をしたのか見せてあげないと」
「やめろ! 道中落として割れたりしたらどうするんだ!」
いつにもまして取り乱す修の姿に瑠奈はかすかに首を傾げる。
「なんでそんなに焦ってるの?」
「焦ってなんか……。いや、ただ持って行くのはやめないか。何が起きるかわからないのがこの世界なんだ」
修の様子に困惑する瑠奈の肩に手を添えて、綾花がいいじゃないですか、とクッキーたちを机に戻した。
「店主の方が動けるようでしたら、こちらに一緒に来てもらいましょう。修くん、クッキー見守っていてくださいね」
「あ、ああ」
瑠奈の背中を押して教室から出ていく時に、綾花は修に向かって一言。
「大切、なんですね」
そう言って教室を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月21日
参加申し込みの期限
2015年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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