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星明かりの下できみとダンスを踊ろう
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◆
倉前 七瀬
の場合。
「星明かりの舞踏会……? 何ですと、それは」
強い光と音楽と、そして何やら楽しそうなたくさんの人の笑い声につられて、ふらふらやって来た
倉前 七瀬
は、道端で配られたビラを受け取って、頭にハテナマークを飛ばした。
ビラに書かれている文字をじっくり読み、そして人波の向かう先を見て、ああと納得する。
よくわからないけど、イベントをやっているようだ。これはそこへ向かう人たちなのだろう。
舞踏→踊り→夏祭りみたいなもの?
何か思い浮かびそうで、結局何も浮かばなかった。
「まあ、とりあえず行ってみるとですか」
なんかみんなが行ってるからー、その程度の軽い気持ちで駅前へ続く道を歩く。
特に何も考えず、ぼんやり歩きながらでも、人の姿は目に入るので。どうやら今の格好――ラフな普段着では浮いてしまいそうだと思った。
1人だし、特に踊るつもりもないから別にいいかとも思ったりするのだが。郷に入っては郷に従えとか、朱に交われば赤くなれとかなんとか、そんな感じの言葉があったような気がするので、やっぱり周りの人に合わせたほうがいいのだろう。
とはいえ、ここまで来て、一度家に戻って着替えてくるのもダルい。
もう一度ポケットのビラを見た。
裏面の簡単な地図に、どこに何という名前の店があるか、その配置場所と簡単な説明が添えられている。
「貸衣装店。これでなんとかするとですか」
一番最初に目についた店にふらふらと入って、中の店員にお任せで頼んだら。十数分後には黒艶のジャケットにスラックス、艶々の白シャツにネクタイ、靴と、その上髪までトータルで整えられて、ちょっとした別人になっていた。
「お客さまはもとの素材がよろしいですから。こちらも久々に腕が鳴りましたわ」
うれしそうな店員に見送られて、とにもかくにも店を出た。
いろいろあちこちつつき回されて、なんだかどっと疲れたような気がしないでもないが、とにかくもう終わったと自分に言い聞かせる。
気を取り直し、屋台で飲み物とちょっとしたスナックを買って見て回っていると、ダンスが始まるとのアナウンスが聞こえた。一斉に人が向かう方向へ足を向けると、噴水を中央にドーナツ型に踊るための会場が用意されていて、ロープが張られていた。踊らない者はそこから先へは立入禁止らしい。
踊っているときぶつからないよう、ある程度距離を開けて待機している人たちを順繰りに見回すと、中には七瀬も知っている者たちが何人かいた。
(へえ。彼らも踊るとですか)
スナックを口に放り込む。
そのときは、特に何も感じなかった。だけど盛装した彼らが、明るいライトの下で向かい合わせになって手を取り合い、楽しそうに踊っているのを眺めているうちに、だんだんと、七瀬の心も動きだした。
彼らみたいに踊ってみたくて、うずうずする。
周囲にいる人たち――踊っている人の家族や友人、知人たち――の会話に聞くともなしに耳を傾けると、どうやら事前に登録が必要とかそういうのはなくて、音楽が変わるときに数分の入れ替わり時間が用意されているから、そのときに出入り自由で交代していいらしい。
(けんども、無理とですよね。踊ってくれる相手がおらんけん)
どうせなら、1人者の自分のような者の相手になってくれるような者が待機しているとか、そういう気配り的なシステムがあればよかったのに。
……いや、知らない相手といきなりダンスとか、親密過ぎて無理か。
すぐ思い直し、諦めるか、と胸の中でため息をつき、空になったスナックや紙コップを指定のゴミ箱に入れていたときだ。
人混みの向こうに
ウォルター・B
の姿を見つけて、七瀬はぴたりと動きを止めた。
「先生! ウォルター先生!」
呼びながら駆け寄ると、ウォルターが振り返った。
見間違いじゃない。やっぱりウォルター先生だ。
「やあ、倉前。きみも来てたんだねぇ……って、そうか、きみ、この近くに住んでいるんだったねぇ」
七瀬だと気付いたウォルターは、彼がやってくるのを待って、にこやかに声をかける。
「はい。
先生こそ。いらしとったんですねぇ」
大きく深呼吸して息を整えていると、スピーカーから流れていた音楽がだんだん小さくなっていくのがわかった。終盤に入ったのだ。
「先生! いきなりで悪かとですが、僕と一緒に来てつかさい」
「ん?」
説明している時間はない。交代のための時間はほんの数分なのだ。
きょとんとなっているウォルターの手をつかんでロープの内側へ入る。そこで向かい合わせに立って、ようやくはっと気がついた。
(ついあせって勢いのまま引っ張ってきたけれど、先生の意思はどうなん?
こんな人目につく場所で、男同士で踊るって……僕はあんまり気にならんけど、先生はイヤかもしれんね……)
「あの、先生。僕、踊りたくて、つい……。けど、先生が嫌がることはしたくないけん、断っていただいても、よかです、よ……?」
へどもどに言う七瀬に、ウォルターは小首を傾げ。
「なるほど。倉前は踊りたいんだねぇ。それは、相手が誰でもいいのかい?」
「いえっ! 僕は、ウォルター先生がよかです!」
はっきりしっかり即答した七瀬に、ウォルターは頷いた。
「そう。じゃあ、いいよ。踊ろう」
「って。……ほんとに?」
「うん。他の人でもいいなら断るけどねぇ。僕がいいと言うなら、いいよ」
「でも……、人目につきますよ?」
「きみは気になるかい?」
首を振る七瀬に、ウォルターはにこやかにほほ笑んだ。じゃあいいよね、と。
そんな彼に、七瀬はほっと息を吐き――自分が息を止めて身構えていたことにようやく気付いた。
断ってもらっても構わないと言ったのは本気のつもりだったけれど、やはり断られるのはショックで、嫌だったのだ。
(でも、先生は断らなかった……先生と踊りたいっていう僕の気持ちを受け止めてくれた……)
肩から力が抜けて、いつもの七瀬に戻る。
そして、肝心のことを言っていなかったことを思い出して、言った。
「ウォルター先生。どうか僕と踊ってください」
「うん。よろしくねぇ」
差し出した手を、ウォルターが握り返した。
ウォルターと踊るのは、これが初めてではなかった。前にダンスのリードの練習として、ウォルターに女性役を務めてもらったことがある。
だけどあのときは練習で、今は言うなれば『本番』だ。
ウォルターは七瀬と手を合わせ、腰に手を添えて、彼の動きに合わせて動きながら、先生に恥はかかせられないとばかりに緊張してリード役を務めようとする七瀬の真剣さを感じとり、くすりと笑う。
とたん、びくりと七瀬の体が跳ねて固まった。
「何か間違ごうとりましたか!?」
「いや。間違ってなどいないよ、大丈夫。ただ、きみの上達ぶりがうれしかったんだ。教師として、生徒の成長を見ることは最上の喜びなんだよ」
驚かせてすまないねぇ、と言うウォルターに、七瀬もほっと緊張を解く。
「僕、うまくなっとりますか」
「うん。申し分なく、とても気持ちよく踊れているよ。これなら誰が相手でも、気兼ねせず踊れるねぇ」
「そうですか……。先生が気持ちいいなら、よかったとです。
じゃあもっともっと、先生を気持ちよくしてみせますね」
目指すは完璧なリードだ。
七瀬はさらに意気込み、教わったことを意識しながら踊る。そしてウォルターはいつもと違うそんな七瀬の姿を見られたことに、満足そうにほほ笑んでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月18日
参加申し込みの期限
2022年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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