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星明かりの下できみとダンスを踊ろう
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◆
吉住 志桜里
と
卵城 秘月
の場合。
ソシアルダンスなんて、高校では習わない。
そもそも日本にはモダンダンスを踊る習慣なんてないに等しく、そういうのは主に専門の教室に通うとかしないといけない。それだって、親が経験者の家庭ぐらいだ。
つまり、この歳になっても接点がなくて当たり前なのだ。
それは
卵城 秘月
とて例外ではない。
「私の場合、ダンスといえば中学時代に授業で習ったフォークダンスで培った経験くらいだね」
「そうなの?」
吉住 志桜里
は驚いて、ダンスを止めて秘月の顔をまじまじと見た。
とてもそうは思えない、と言うも同然の反応に、秘月は謎めいた微笑を浮かべる。
はたして先の返答は虚か実か。
志桜里はふふと笑い、再び動きだす。
「お上手だわ。……実はどこかのお嬢さまだった、なんて秘密でもあるのかしら、と思っていたのよ。でも、そうじゃないとしたら……日ごろのステップの応用?」
日ごろのステップ? 何をさしているんだろう?
秘月は一瞬考え込み、バスケのことかな、と見当をつけた。まあ、あれで反射神経は相当鍛えられたから、そのおかげで突然のバックステップや緩急についていけていると思えば、確かに応用といえるだろう。
「お嬢さまなのはきみのほうこそだろう。きみこそそれなりの家の出なのだろう?」
「それはそうだけど。でも、こんなに着飾って踊る嗜みを持つほどお高い所の生まれではないわ」
「そうか?」
「ええ」
「なら、性からのリズム感がいいんだろうな」
秘月の率直な褒め言葉に虚を突かれて、志桜里は一瞬遅れて頬を染める。
「秘ぃのほうが随分と手慣れているじゃない。もしかして、私と出会う前に良い所の子とお付き合いをした経験がある? それとも、口説くために練習でもした?」
その言葉に、秘月の表情が素に戻った。
「やけに今日は絡むじゃないか。
本当にそんなことが知りたいのか?」
聞き返されて、志桜里はとまどう。自分の心に問うて、首を振った。
「そうね。ばかなことを聞いたわ。ごめんなさい」
知り合う前のことについて聞くなんて。
秘月は謝罪を受け入れるように頷いて、何もなかったようにダンスを続けたが、志桜里はもう踊る気が半ば失せていた。
楽しさが薄れて、楽しさとは別の感情がわき上がってくるのを感じる。それはあまりにも感じ慣れた感情で、いつもならなだめて押し戻すか、気付いていないふりをして流せるのに、今日はなぜかそれがうまくいかなくて。
ちょうど音楽が終わりかけていることもあり、志桜里はするりと手を解くと一歩秘月から離れた。
「志桜里?」
「今夜は少し暑いわね……。ちょっと疲れちゃったわ。休みましょう」
「そうか。何か飲み物を買って、席につこう」
「ええ」
応じつつも志桜里が歩く先に店はなかった。
「志桜里」
「ごめんなさい。少し夜風にあたってくるから、先に行っててちょうだい」
振り返りもせずそう言う志桜里を秘月がいぶかしんでいるのが伝わってきたが、志桜里にはどうしようもなかった。今の自分を見られたくない。
とにかく今は1人になって、この感情をどうにかしなくては。いつものように押し込めて、封じて。それができたらあらためて秘月に詫びて、そしてだいなしにしかけた今夜を楽しんでもらえるようにしよう。
ただそればかりを考えて、人気のないほうを選んで歩いていく志桜里の背中を見つめる秘月。
志桜里が1人になりたがっているのは読み取れたが、秘月に、そうさせてやる気はなかった。
「志桜里、待て」
追いかけ、待てと後ろから肘をとる。
志桜里は振り向いたが、視線を合わせようとしなかった。
「……あとにしてちょうだい。今は――」
「何か気に障ることでも私が言ったか。だとしても、話をしよう。そうやって離れたりするな。話してくれないとわからない」
「違うわ。あなたのせいじゃない。私の問題なのよ。誤解させてごめんなさい。あとでちゃんと謝るから――」
「謝ってほしいわけじゃない。話をしようと言ってるんだ」
まっすぐ覗き込んでくる強い瞳に、ああ、と志桜里は絶望に泣きたくなる。
秘月はいつも正しい。まっすぐで、目をそらさせてくれない。そのまぶしいほどの強さが彼女の魅力の一つ。だけど今だけはほうっておいてほしかった。
でないと、今まで必死に押しとどめてきた暗い本性があらわになってしまう。
(いえ。もう手遅れなのかもしれないわね……)
だってこんなにも彼女が愛おしい。
「追ってきたあなたが悪いのよ、と言いたいけれど。悪いのは、やっぱり私ね」
自嘲するように呟き、笑った志桜里に、秘月はいつもの彼女らしくないとの不審さを感じる。直後、秘月は志桜里に肩をつかまれ、強く引き寄せられた。
有無を言わせない力で強引に秘月を暗い路地へと連れ込んだ志桜里は、壁に彼女を押し付けるやいなや唇を奪う。強引に歯を割って、深く口付けた。逃げられないよう顔を固定した手を秘月がつかんでも、気にせず続ける。もう片方の腕は先に背中へ回して壁と腰で固定してある。逃げようとしても身動きできない。
こんな、体格差に物を言わせて相手の了承も得ずするなんて、獣じゃないかと非難する声を頭のどこかで感じながらも、一方で、ずっとこうしたかったと歓喜する自分の声もしていた。
長い口付けで息を切らせた秘月の喉に唇を這わせる。胸に重ねた手の下で、彼女の強まった鼓動と熱を感じながら、志桜里は満足げに吐息を吐いた。
「そんなに知りたいなら、教えてあげる。
秘ぃ、私はいつだって、あなたを見ると、その場であなたを縮めて飴玉のように弄んでみたいし、あなたが壊れそうになるギリギリまでめちゃくちゃに抱いてみたいし、持ち帰って人形のように着せ替えて遊んでもみたいし、私以外の誰の目にも触れない場所で一生閉じ込めておきたくなるのよ」
逃げられないように鎖でつないで、いつでも愛し合っていたい、というのはさすがにちょっと自重した。
「お姫さまのように、大切に大切にしたいのに」
ああ、とうとう言ってしまった。
大切にしたい想いと、めちゃくちゃにしたい想いと。どちらも志桜里の真実の想いだった。
秘月は何と思っているだろう。ずっと無言で、拘束から逃げようとする素振りもない。
怖いけれど、向き合わなくては。
詫びるように鎖骨に軽くキスをして、頭を上げる。
秘月はきっとかんかんになって怒っているに違いない、そう思っていたのに。
なんと秘月は、今まで見たこともない、複雑な表情で固まっていた。
暗くて気付けなかったが、全身真っ赤になっている。まばたきもしていなくて……。
これは、と思ったとき。秘月の唇が動いた。
「わ……私も。いろいろ、隠してたりは、するんだけどね……。
さ、さすがにこれは、情熱的すぎかな……?」
少し高めの裏返った声で、口調もなんだかおかしくて。でもなんとか取り繕おうとして、意地を張っている様子が、もうたまらない。
ああ、なんてかわいらしいの。
たまらなくなって、志桜里は頬にキスをした。
秘月がびくっとしたのを唇に感じる。
「驚かせちゃってごめんなさい。でも、もう隠し事はなしよ。今は十分満足したから……これで、倒錯の限りを尽くすのは家に帰るまでおあずけしておけるわ」
(家? 帰るまで!?)
胸の中の動揺を隠せず、目が泳いでいるのを見て、志桜里は思わずぷっと吹き出してしまう。そしてそれが引き金となったように、こみ上げてきた笑いが収まらず、腹を抱えて笑ってしまったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月18日
参加申し込みの期限
2022年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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