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星明かりの下できみとダンスを踊ろう
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◆
八神 修
の場合。
舞踏会会場へと続く道に停車した車から、タキシード姿の
八神 修
が降車した。
そのまま歩道側に回って、後部ドアを開く。
「あおい姫、お手をどうぞ」
かしこまった様子で言う修に、
七夜 あおい
はくすっと笑った。
「ありがとうございます、ミスター」
と彼女もノリ良く格好をつけて、差し出された手に手を預けて降りたものの、すぐ我慢できないと笑いだす。
「修くん、うれしいけど、ちょっとやり過ぎじゃない? 車まで……」
視線を後ろの車に流すと、車は役割を終えた様子で走り去るところだった。
「男の責任というやつだよ」
あおいが今着ているドレスも、実は修がレンタルしたものだった。
八神家の教育の一環、教養としてダンスひととおり習っており、盛装も持っているが、あおいはそうでない可能性が高い。そうであったとしても、一緒に行くのだから合わせた衣装でいたかった。
だから前日のうちに店に予約を入れて、2人で選んだこともあり、靴やアクセサリー、髪型までばっちり決まっていた。
「おいしそうな屋台がいっぱいあるね」
今夜は人が多すぎて、駅前に続く道路には臨時的に駐停車禁止の看板が立っていた。本来ならもう少し入れるこの道も、あまりの人出に運転手がこれ以上は進めないとの判断をし、途中降車することになったわけだが、意外にもそれが功を奏して、会場までの道のりを楽しく散策することができていた。
「いろいろ目移りしちゃう」
あおいは通りすがりの出店に並んださまざまな商品にしばしば目を奪われては立ち止まっている。
フルーツカナッペ、ラスク、チョコやチーズのフォンデュ。おいしそうなにおいが漂っていた。
「先に軽く何か食べるか?」
と問うと、あおいは少し考え込んで首を振った。
「ゆっくり座りたいから、あとでいいかな」
「そっか。じゃあ踊ろう」
「うん」
応じたものの、修と共に会場に出たあおいは、急に周りから人が少なくなって、観客から注目されていることにちょっと萎縮してしまったようだった。
「みんな踊らないのかな」
「見に来てるだけの人も多そうだな」
ダンスをたしなむ修には慣れたことだが、あおいはそうでもないらしい。
「なんだか緊張しちゃうね」
あははと軽く笑うあおいに硬さを感じて、修は彼女が安心できるように言った。
「心配しなくても、ダンスの大会ってわけじゃないから。他のみんなも素人だし、点数付ける審査員もいないし。平気だよ」
その言葉にあおいは周囲を見渡して、中学生くらいの子から壮年までと幅広い年齢層で、服装もポーズもいろんな人がいるのを見ると、ほっとした表情になった。
「そうね」
「それに、三寮祭でも一緒に踊っただろ?」
「うん。でも……」
あのときとは違うと言いたげだ。
彼女を励ますように、優しく言った。
「俺はあおいとまた踊れて嬉しいよ。
もしどうしても人の目が気になるなら、踊っている間、俺だけを見ていたらいいよ。俺も、あおいしか見ないから」
それは思いつかなかった、という様子で「えっ?」となるあおいの手をとって。
「さあ踊ろう」
と、修はタイミングをとって、流れ始めた音楽に乗った。
「待って、修くん。私、言っておきたいことがあって。
私、あまりうまくないの」
あせり気味に言うあおいに、何が、と訊き返さなくても彼女が言いたいことはわかった。
まだ踊り始めたばかりだが、あおいの踏むステップはぎこちなく、距離感もわかっていない様子だ。
修の足を踏んだり、つまずいたりして転ぶことを気にしているのか、足元を気にして俯いてばかりいる。
(たぶんここで俺が、踏んでも構わないから、とか言っても、「うん。ありがとう」と答えはするけど、あおいは気にするのをやめないんだろうな)
わかっているから、修は別の手段に出ることにした。
多少強引にはなるが、ぐっと腰を抱き寄せて適正の距離を教えて、強引なリードでステップを体に覚えさせる。最初は振り回すことになるけど、そこはしかたない。
そしてその動きに慣れると、今度はもう少し複雑な動きを取り入れる。それがうまくできると、その次へ。
ここはこうだよ、ここはこうするんだ。
そんなふうに体に覚えさせていく。そして覚えたそれを繰り返せばいいとわかってからは、あおいの顔が上がって、笑顔が見えるようになった。
楽しそうなあおいを見て、よかった、と修は思った。
「ごめん。ちょっと強引だったな」
終わった後で謝った修に、あおいは「ううん」と首を振った。
「最初はびっくりしてとまどったけど、でも修くんがわざと意地悪をするはずないってすぐに思ったから。それからは、修くんに任せればいいんだって思って、とにかくついていくことに集中したの。
ついていけてよかった。教えてくれてありがとう。ダンスってわかると楽しいね」
「そうだな」
あおいが楽しんでくれたとわかって、よかった、と修も安堵する。
そのとき、次の曲が始まった。
「じゃあおさらいも兼ねて、さっきのを踊ろうか」
「うん!」
彼女の手を取りかけたところで、ふと思いつく。
「それではあおい姫、もう1曲俺と踊っていただけますか?」
かしこまっておじぎをする修に、あおいはスカートの端をつまんで
「こちらこそ、ご教授よろしくお願いします」
と応えた。
2回3回と繰り返し踊って、完全にマスターしてからは、曲が変わっても、あおいも新たなステップを覚えることに気後れすることはなくなった。修を信頼して、彼のリードする通りに手足をのびのびと動かす。
こみ上げるように彼女の口からこぼれた笑い声が、修の耳に心地よく響いた。
「あおい、上を見て」
「何?」
「月がきれいだ」
手をつないだまま空を見上げる。
今2人、同じ月を見ていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月18日
参加申し込みの期限
2022年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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