【１０周年】吾輩は見た～週刊かぎしっぽのねこねこ記者｜リアクション

【１０周年】吾輩は見た～週刊かぎしっぽのねこねこ記者

●週刊かぎしっぽvol.XX062『ゆるゆるメロメロのひみつ』

　こんにちにゃ。読猫から「瑠樹くんのそばにいると不思議とゆるゆるメロメロな気持ちになっちゃう」という投書が複数届いたにゃ。そこで今日は寝子小に通う男の子、曖浜瑠樹くんの秘密に迫るにゃ。
　瑠樹くん専門家にもお越しいただいてるにゃ。

　記者　　：ふわふわな白猫のリコーダー入れのマティエさん、
　今日はよろしくおねがいしますにゃ。

　マティエ：……。

　記者　　：さっそくですが、瑠樹くんがじつはマタタビであるという可能性はないですかにゃ？
　人間みたいな形をした植物の精じゃないかという説が当誌に寄せられているにゃ。

　マティエ：……。

　記者　　：ふむふむ。猫だけではなく、人もゆるゆるメロメロになるから違うだろう、と。

　マティエ：……。

　記者　　：ふむふむ。周りにいる人がゆるゆるメロメロな気持ちになっちゃうとき、
　瑠樹くんはかならずぬいぐるみを抱っこしている、と。

　記者　　：それは重要な情報ですにゃ。たしかにぬいぐるみは和みますにゃ。
　すると、じつは……瑠樹くんの本体はぬいぐるみですかにゃ？

　マティエ：……！　……！

　記者　　：にゃー！　マティエさん、頭を振り回して叩くのやめてくださいにゃ！
　中にリコーダーが入ってるから硬くて痛いにゃー！

　マティエ：……。

　記者　　：ばかにゃことばかりいってすみませんでしたにゃ。
　そうなるとやっぱり瑠樹くん自身がいいこだからですかにゃ～？

　マティエ：……♡

　記者　　：そうですかにゃ！
　謎はすべてとけた！
　瑠樹くんいいこ！
　これからもイライラしたときは瑠樹くんに会いに行くことにしますにゃ。

「今日はカリカリが湿ってたにゃ。いらいら。瑠樹くんに会いにいくにゃ」
「今日は塀から落っこちたにゃ。かなしみ。瑠樹くんに会いにいくにゃ」