吾輩は
ねこねこ。寝子島の猫にゃ。
白黒ブチのオスで、かぎしっぽ。知的な眼差しがチャームポイント。
猫が読む雑誌、
週刊かぎしっぽの記者にゃ。
にゃにゃ? 猫なのに雑誌? 猫なのに記者ってどういうこと、とおっしゃるにゃ?
――気にしちゃいけないにゃ。
吾輩たち寝子島の猫の暮らしは、人間の営みとは切っても切れない。
ゆえに吾輩は人間たちをひそかに取材して、人間の行事や生態を猫たちに知らせているのにゃ。
吾輩の取材ノートには特ダネがいっぱい。
今日も今日とて、独自の大スクープ「かぎしっぽ砲」を狙って日夜取材に勤しんでるにゃ。
たとえば春。
人間は桜の下でうまいものを食う。
ときどき吾輩たちにもおすそ分けしてくれるから春は大好きにゃ。
たとえば夏。
人間が好きな『花火』とかいう花はとってもキケンにゃ。
どーん、ぱらぱらっておっきな音がして、吾輩びっくりして、おめめがまんまるになってしまうにゃ。
お空いっぱいにピカピカって光るのもびっくりしちゃうにゃ。
にゃーって、掴もうと思っても、おっきすぎてぜんぜん掴めないのにゃ。
たとえば秋。
人間の若者が通う『ねここー』っていうところでみんな走り回るにゃ。
誰が早いか競争したり、人の上に人が乗ってハチマキを取り合ったりするのがおもしろくて、猫にも人気の行事にゃ。取材に行った吾輩もつい、猫友といっしょに走ったり見学したりしちゃうにゃ。
たとえば冬。
吾輩が気になるのは、ゴーンゴーンとお寺の鐘が鳴る夜に、どうして人間が『そば』を食べたりするのかにゃ。それから歌が流れるテレビにくぎ付けになって、赤とか白とか言ってるにゃ。へんニャの。
そんなわけで、春夏秋冬年がら年中、島のあっちこっちを取材して回っている吾輩は、寝子島の住人にすこぶる詳しくなっちゃったにゃ。
今日は、猫にも有名な蕎麦屋『すすきの』の
薄野 五月ちゃんのおうちのお庭へやってきたにゃ。
にゃにゃ。五月ちゃん、縁側で猫たちといっしょに眠ってるにゃ。
にゃにゃっ、これはスクープにゃ! 「かぎしっぽ砲」にゃ!
意気込んで取材ノートにメモメモしていたそのときにゃ。
「にゃっ、――にゃにゃっ!?」
にゃんてこと! 吾輩が、素っ頓狂な声を出してしまったわけを察していただきたいにゃ!
あろうことか吾輩の大事な大事な取材ノートがバラバラになって、あっという間に風に乗って飛んで行ってしまったのにゃ!
「ん……猫さん、何を騒いでいるのですかー?」
五月ちゃんが目を覚ましたにゃ。
しかも、落っこちていた吾輩の取材ノートが見つかってしまったにゃ。
「何ですかねーこれは。ちっちゃい紙きれに豆粒みたいな字が書いてありますねー。なになに……」
『
スクープ! 五月ちゃん、縁側で不倫!? お相手は白猫、ブチ猫、縞猫!』
「あはは、面白いですねー。『不倫』って、そもそも私、結婚してないですよー?」
しまったにゃ。吾輩のうっかり勘違いだったみたいにゃ。危うく誤報になるところだったにゃ!
いやいやそんなことより。
飛んで行った吾輩の大事な取材ノートを探さにゃければ!!
こんにちは。
ゲームマスターを務めさせていただきます笈地 行(おいち あん)です。
ガイドには薄野 五月様にご登場いただきました。ありがとうございます。
2022年6月9日は記念すべき、らっかみ!10周年記念日。おめでとうございます!
10周年ということで、どなたさまも気楽にご参加いただけるシナリオをご用意いたしました。
寝子島だからやっぱり猫で祝いたい!
すこーしメモリアルな要素もあれば、というシナリオとなっています。
<プレミアムなおしらせ>
10周年を記念して、このシナリオはブロンズ価格で、
シルバーシナリオのようにシナリオ内にイラストが挿入されるサービスつきです。
イラストはマスターの好みで選んで挿入させていただきますが、
もし使ってほしいイラストがあれば、アクションにイラストのURLをご記載ください。
ねこねこ記者と、週刊かぎしっぽについて
このシナリオでは、ねこねこ記者の書く週刊かぎしっぽにみんなが登場したり、
ねこねこ記者に勝手に(ときどき任意で)取材される側だったりします。
ねこねこ記者の書く記事は、猫視点なので
ときどきめちゃくちゃだったり、誤報があるかもしれませんが
なつかしいあの出来事や、人間だったらニュースにしないあんな日常なんかが書かれていたりすることも。
ねこねこ記者……週刊かぎしっぽの記者。
記者とかいっているが、見た目は普通の猫。実際も普通の猫。
不思議だけれど気にしちゃいけない。
記事の題材を集めるため、日夜寝子島のあちこちを歩いており、
「人間っておもしろい」とか「人間って不思議なことをする」とか思っている。
うっかりや勘違いも多いけれど、ご愛嬌。
ときどき猫の本能に負けてお昼寝しちゃったり、じゃれちゃったりする。
週刊かぎしっぽ…寝子島の猫が愛読する週刊誌。
猫の週刊誌? とか、そのへんはあまり気にしてはいけない。
猫サイズ(人間の手のひら大)の紙の雑誌だと思っていただきたい。
寝子島の人間たちの日常をメインに取り上げており、
時事ネタ、グラビア、インタビュー記事、
人気スポットの紹介や、料理に関するコーナーなど
雑多なネタが詰め込まれている。
猫社会を揺るがす大スクープは「かぎしっぽ砲」と呼ばれ、
猫記者たちはいつかモノにしたいとあこがれている。
(猫視点で大スクープは、人間からみると微笑ましいものも多い)
猫集会の場などで入手可能。
名前の由来は、かぎしっぽは幸運をひっかけてくれるという言い伝えから。
読んだらいいことがありますように、という願いが込められている。
シナリオとアクションについて
このシナリオは、ガイド本文のようにねこねこ記者などの猫視点で描かれます。
アクションは、次の【1】~【3】からどれか1つを選んでください。
(選んだ番号をアクション冒頭に記載してください)
【1】ねこねこ記者の取材ノートを探せ
風に乗って飛んできた手に収まるサイズの小さな紙きれが、偶然あなたの目に留まりました。
そこにはなぜか、豆粒みたいな字で、自分に関するメモが書かれています。
・あなたはノートをどこで見つけましたか?
・どんなことが書かれていますか?
・それをみてあなたはどう思いますか?
・探しにきたねこねこ記者との交流
などをご自由にアクションにお書きください。
紙きれはバラバラになった取材ノートの切れ端。
どういうわけか遠くまで飛んでいるページもあるようです。
<飛んで行った場所>
・参道商店街のほうに何枚か
・寝子島高校のほうに何枚か
・キャットロードのほうに何枚か
・エノコロ岬のほうに何枚か
・そのほか、島内のこんな場所でみつけたよー も歓迎。
ねこねこ記者は人間との交流も大切にしています。
撫でられたりごはんを貰えたりすると喜びます。
猫と会話できる方はねこねこ記者と雑談したり、インタビューを受けたりもできます。
【2】週刊かぎしっぽのバックナンバーを読む
猫集会で猫たちが「週刊かぎしっぽ」のバックナンバー号を読みながらわいわいしています。
そこにはあなたのことが記事になっていて……。
こちらを選んだ場合は、
あなたのこれまでのらっかみ!での体験が、
猫の『ねこねこ記者』が猫の視点で書いた記事 という体でリアクションになります。
季節の行事や、学校での出来事、友人との思い出やいっしょに挑んだ事件、
家族と過ごしたあの日のことや、あのお店……。
あのときの思い出を振り返ったり
あのときの前日談・後日談など お寄せください。
アクションには
・<いつ>の<どんな行事・日常>だったか
・参考リアクションのURL(あれば)
・その当時の人間関係でマスターに知っておいてほしいこと
・記事を読んだ猫たちの感想など(あれば)
(うちの飼い主今幸せみたいにゃ とか じつはあのあと~(猫だけが見ていた事実) とか)
などご自由にお書きください。
【3】アドリブ
【2】に似ていますが、具体的なアクション不要。基本的に、マスターにおまかせなコース。
どんなあなたの日常が、週刊かぎしっぽの記事になっているかお楽しみ。
(イラスト指定があれば、そのイラストに沿ったものになります)
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写です。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
それではっ、寝子島らしく猫なねこねこ記者といっしょに10周年を祝っていきましょう!
ご参加お待ちしております。