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<異世界アルカニア2>輝くは水晶の森、かざすは勇者の剣
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「グガァァァアアアアッ」
口から無数に細いホーミングレーザーを放った巨大な狼、クリスウルフが咆哮する。その背中には怪しい水晶が生えているようだ。
ナディスを狙って放たれた幾重もの光芒を彼女は光の剣を振るって打ち落としていく。だがそれも全ては無理な話で、数本は彼女の身を斬り裂き赤い血を流させた。
彼女の身体は長時間の戦闘でぼろぼろで、まさに満身創痍といった状態であった。そこに慣れない力の使用も合わさって疲労も積み重なっている。
「はぁ……はぁ……だいじょうぶ、私は、まだ……やれる……!」
彼女の背には水晶の樹の幹に隠れた少女がその身を震わせていた。伐採地であるこの場所で生き残ったのは木こりの娘である彼女ただ一人。後は全て、物言わぬ亡骸となっている。
ナディスは剣を振るうがその腕にもう力はない。
額から流れる血で見えなくなった右目と、ダメージと疲労からくるぼんやりとした視界が非常に戦い辛い。
だが彼女は明確な殺気を頼りになんとか少女への攻撃を防いでいるのが現状だ。
とはいえ、防戦一方であり攻め手に出るほどの余裕はない。
「どうにか、しなきゃ……私が、あの子を……ッ!」
クリスウルフが大口を開けて口内へ光の粒子を集めた。その光の収束を見たナディスは素早く光の障壁を展開する。
「お願い、あと一回でいい、防いでッ!」
無慈悲に放たれた極太の光が地面を割り裂きながらナディスを襲った。光の障壁と放たれた太い光芒が競り合い、激しい閃光が発生する。障壁は次第に鱗様にぼろぼろと剥がれ落ち、彼女の身体を徐々に焼いていく。
「ぐぅううああああ! まだっ! まだ終われないっ! 私は、あの子を守るんだ! 今度こそ、目の前の誰かを、救うんだあぁぁっ!」
光が収まるのと障壁が完全に消失するのはほぼ同時だった。
ナディスの身体は所々から黒煙を放ち、光の鎧は残さず消し飛んでいる。服はボロボロで体から流れる多量の血が痛々しい。
ほぼ光を失いかけている聖剣を杖代わりになんとか立っている……そんな状態だ。
震える手で剣を構えようとするナディスだが、その身体はがくりと前のめりに倒れそうになる。
(駄目だ、ここで倒れたら……あの子が……っ!)
その倒れていく身体が何者かに支えられる。それは彼女もよく知る腕だった。
「よく頑張ったな、ナディス。お前はちょっと休んどけ、それまでは俺に任せろ!」
「あ、あぁ……し、しょー……」
白い衣に身を包んだ
風雲児 轟
。寝子島のヒーローであり彼女の師匠“ザ・ストレイト”がそこにいた。
追いついてきた美野梨へナディスの事を任せると、轟はクリスウルフの前へと立ちはだかる。人差し指をクリスウルフに向け、彼はこういった。
「俺の弟子がだいぶ世話になったみたいだな。こっからは俺が相手だぜ、クリスウルフ!」
バネに押し出されるように飛び出した轟の素早い殴打がクリスウルフの頭部を狙った。だがその拳は展開された半透明の障壁に阻まれ、無効化されてしまう。
「くっ、やはりダメか! 自動展開するバリアなんて、だいぶ厄介なもんを持ってやがるな!」
振るわれる数本の尻尾による斬撃をバク転でかわすと轟はフットワークの軽さを生かし、クリスウルフの攻撃を誘うようにして持ち前の機動力で対抗する。
動き回る彼を撃ち抜こうとクリスウルフは無数のホーミングレーザーを放つが、それらは紙一重で全て回避され有効打にはなり得なかった。
「どうしたっ! 俺はここだぜ、クリスウルフッ!」
口を開け、少し光を収束させるとクリスウルフはレーザーを放つ。レーザを掻い潜る様に接近し、マキシマム・ブーストナックルでクリスウルフの胸部を殴りつけた。炸薬機構が作動し彼の拳の威力が爆発的に高められる。クリスウルフは衝撃に耐えられず、その巨体をぐらつかせた。
尻尾の先にある水晶の刃での刺突攻撃を飛び退きながらかわすと、轟はにやりと笑う。フルフェイスのマスクを被っているせいでその表情は周りには見えないが。
「ははっ! やっぱりな。完全な防御なんか存在しねぇ! お得意のレーザー撃つ時にはバリアは展開されない! 対処法が分かればこっちのもんだぜ! さあ、こっからが本番だ!」
轟がクリスウルフを惹きつけている間、美野梨は少女を保護した上でナディスの治療に当たっていた。
(火傷に裂傷、恐らく骨折も……酷い怪我だわ。普通じゃ無理だろうけれど、ちーあちゃんに貰ったこれがどの程度効くかよね)
ポケットからヤバイ味カプセルボックスを取り出す。これは味は大変よろしくないが、治療効果は高い。そういった代物だった。
「ナディスちゃん、凄い味がすると思うけど……頑張って飲んで」
「うっ、く……ごくっ……うげっ、なんですか、これぇ……」
酷い味に顔をしかめるナディスであったが、みるみるうちに彼女の傷は回復し完全とまではいかないが彼女の傷は回復した。
治らなかった部分の傷へ美野梨はガーゼを当て、手際よく包帯を巻いていく。
「あ、ありがとうございます。よし、これで動けるっ!」
立ち上がろうとしたナディスを支えながら立たせると、美野梨はヤバイ味カプセルボックスの注意事項を伝える。
「いい、ナディスちゃん。あの回復薬はスタミナまでは回復しないの。だから体力には注意するようにね。ああ、女の子のことは任せてくれていいわ。私が責任をもって保護するもの」
「わかりました、そちらは任せますっ!」
再びその右手に顕現させた光の剣……聖剣には眩い光が舞い戻っていた。
「せえりゃぁぁああっ!」
クリスウルフが攻撃するタイミングを見計らって、カウンターするように攻撃を繰り返す轟によってクリスウルフの傷は着実に増えていた。
苛立ちが募っているのか、クリスウルフは咆哮するとやたらめったら撒き散らすようにレーザーを放射状に放つ。
後方へと飛んだ轟の身体をナディスの光の障壁が守った。障壁はレーザーを弾き、彼の身体を完全に守る。
「遅くなりました、ししょー!」
「おお、復帰したかナディス! よし、行くぞナディス! ここからが俺達の本当の戦い……クライマックスバトルだ!」
「はいっ! お供しますッッ!」
轟とナディスは同時に走るとわざとクリスウルフの障壁を拳と聖剣で叩く。勿論、障壁に防がれてダメージは通らない。
クリスウルフはその攻撃後の隙を狙ってホーミングレーザーと尻尾の斬撃を組み合わせた連撃を放つ。
だが轟とナディスはほぼ同時に障壁を蹴り飛ばすと上空へと跳んだ。身体を錐もみ回転させながらクリスウルフの攻撃をかわすと、二人は同時に上空から鋭い蹴りを炸裂させた。背中にあった水晶の花が衝撃で砕け散る。その瞬間、クリスウルフのバリアが溶けるように消失した。
ここが頃合いと攻勢を強める轟、ナディスであったがバリアが消失した為か、クリスウルフも戦い方を遠距離中心に弾幕を張るという戦法に変えてきたのだ。
流石の二人も雨のように降り注ぎ続けるレーザーの前ではそう易々と攻め手には出れない。
「ちっ、こうも撃ちまくられたらタイミングがねえ!」
そこに響いたのは美野梨の声だった。彼女は後方からクリスウルフの攻撃パターンを分析していたのである。
「二人共、よく聞いて。あいつのレーザーを撃ち方には法則があるの。拡散する細いレーザーを2回、太いレーザーを1回、その後には必ず5秒は撃ってこない時間があるの。きっと無制限には放てないんだわ」
「5秒の隙か……それだけあれば問題ねえ! いけるよな、ナディス!」
「勿論ですよ、ししょーッ!」
ナディスの良い返事を聞いた轟は自らの拳同士を打ち付ける。
「恐らくこっちの仕掛けられるのは一瞬、そこに全力を叩き込む! 行くぜぇぇッ!」
左右に分かれるようにして轟とナディスはクリスウルフ目掛けて走り出す。
二人を狙ってクリスウルフはホーミングレーザーを放つ。尻尾の斬撃を織り交ぜたその攻撃を二人はフットワークを生かしてかわしていった。
(一回、二回……よし、あいつの口に光が収束してるな、次がタイミングだっ!)
轟の予測通りクリスウルフは極太のレーザーを放った。地を削りながら進むそれを轟とナディスは横っ飛びに避ける。
「行くぜ、ストレイトッ! バァァスト・トラァアーーンスッッ! マキシマム・ブーストナックル、リミッター解除ッッ!」
走りながら轟はろっこんの進化能力を発動する。彼の身体を赤い光が包み込み、稲光を纏った彼の身体能力は劇的に向上する。
リミッターを解除されたマキシマム・ブーストナックルの装甲が開き、赤いアビス粒子が吹き上がる。赤黒いラインが走りリミッター解除を視覚的にも知らせた。
「光よ、私に力を……! ブレイブゥウ・トラァアーーンスッッ!」
聖剣に祈りを込めたナディスの身体を再び眩い光を纏った白銀の鎧が包み込む。その姿はまさに勇者だ。
轟とナディスはほぼ同時に左右から挟み込むように、クリスウルフに襲い掛かった。光の刃と赤い粒子を噴き上げる拳が迫る。
「喰らえぇッ! ストレイト・マキシマム・ブレイクゥウ・スマッシャーァァアッッッ!」
「斬り裂けぇッ! ブレイブ・エクス・セイバァアアァァアーーッッ!」
師弟が放った紅き拳と光の刃がクリスウルフの身体を両断する。光の粒子と赤い粒子が嵐のように吹き荒れる。
体を完全に両断されたクリスウルフはその場に崩れ落ち、動かない骸となり果てた。
轟は動かなくなったクリスウルフを見て勝利宣言をする。
「よし! 俺たちの勝利だっ! う、ぐぁあっ!?」
「ししょーッ!?」
がくりと膝を折って、しゃがみ込んだ轟の右腕が震えている。ひびが入ったマキシマム・ブーストナックルが粉々に砕け散る。
見れば彼の腕は腫れあがっており、白いスーツが破れ、ズタズタの腕が見えた。赤い血が腕を伝って地面に落ちる。
「ししょーの腕がっ! えっと、ど、ど、どうしよう!?」
「はは、慌てんなよ。弟子と少女を助けるのに腕一本……安い代償だぜ」
痛みを堪えて笑う轟を心配し、ナディスは彼に寄り添っている。そこに美野梨が少女と共にやってきた。
彼女はヤバイ味タブレットから三つほどタブレットを取り出すと轟に渡す。轟はそれをごくりと飲んだ。
「味の保証はできないけど、ちーあちゃんの作品だもの。効果は折り紙付きよ」
「本当だ……うへぇ、マジでヤベェタブレットだな。だがよ……これは良い、まさに――――勝利の味って奴だ」
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月17日
参加申し込みの期限
2022年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月24日 11時00分
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