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<異世界アルカニア2>輝くは水晶の森、かざすは勇者の剣
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「ここは一体……? 見慣れない場所のようだけれど……?」
水晶の森を彷徨いながら
ルイセ・ミュレーズ
は自身の身体に起こった変化に戸惑っていた。
先程から浮遊する目玉のような怪物に遭遇するのだが、どうにもそれ相手にてこずってしまうのだ。
本来の彼女であれば、羽でふわふわ浮遊するだけの目玉の怪物など簡単に撃ち抜いて屠ってしまうだろう。だが、今は違った。
持っている愛用の弓を、なんと引くことができなくなっているのだ。
この弓は森の隠れ家に住まう者たちが使用する弓で、動物の腱や木を組み合わせて作られた複合弓、コンポジットボウ。引くには相応の筋力が必要となるが、通常の弓よりも高い飛翔速度と貫通力を備える代物だ。
彼女はこれの扱いには長けていたはずだが、この森に来てからというもののそれが全くと言っていいほどできなくなっていたのである。
更に走れば息切れは早いし、いつものように樹へするすると上る事すら難しい。
「はぁ、はぁ……どうなっているんでしょうか」
草むらに身を隠して呼吸を整えていると、ルイセの前にあの目玉の化け物――マルムの使い魔が飛来する。辺りを注意深く見回している使い魔は獲物を探しているようだ。
(力で引けないのなら、やりようはあるってもんです)
音を立てないように静かに弓を取り出し、足先で持ち手を前に蹴る様に押し出す。自分の足をボウガンの胴体に見立てる要領だ。後は弓の弦を身体と足、両手を使って引き絞る。ぎりぎりと引き絞られた矢の先端が浮遊する目玉の中心を狙っている。
次の瞬間、弓から放たれた聖銀の矢が風切音を鳴らして飛ぶと使い魔の目の中心をとすっと貫く。使い魔はもがくようにして苦しむとその場に落ちて溶けて消えた。
「ふう、なんとかなりましたね。まあ、不格好な感じですからあまり誰かに見られたくはないですが……」
彼女の言う通り、この撃ち方は威力は申し分ないのだが見た目に問題があった。腰から垂れる布で隠された下着が丸見えな上に、彼女の豊かな実りが反動で揺れる。それはもうこれでもかというほどに。この場に彼女以外の誰かがいないことが救いである。
草むらから草むらへと身を隠しながら進む彼女の長く細い耳に誰かの声が聞こえてくる。掛け声と殴打音。誰かがこの先で戦闘をしているようだった。
ひょこっと草むらから顔を出して辺りを伺うと、彼女の視線の先で可愛らしい少女が足を振り上げて背中に水晶の花を生やしたゾンビを蹴り飛ばしている場面が視界に映る。
少女……
姫神 絵梨菜
は、それはもう頼もしいくらいにゾンビたちを蹴り飛ばし、その手にはめたマキシマム・ブーストナックルでとどめとばかりに殴り飛ばしていた。傍ではダガーを構えた
ティオレ・ユリウェイス
も戦っているようだ。
「どっからでも掛かって来なさい! 全部倒してあげちゃうんだからっ!」
ゾンビの一体が彼女に噛みつこうと大口を開けて迫る。だが絵梨菜はそれよりも早く踏み込むとマキシマム・ブーストナックルを打ち込んだ。拳が命中した瞬間、内部の炸薬機構が炸裂し彼女の殴打の威力を何倍にも引き上げる。激しい火花と共にゾンビは吹き飛ばされ、回転しながら空中を舞った。
「ふう……格闘少女モノの撮影とかの経験が役立つ時が来るなんてね、何事も経験って大事だなぁ」
汗を拭う動作を見せる絵梨菜の背後に音もなくゾンビが忍び寄った。ゾンビが腕を振り上げるが、まだ絵梨菜は気づいていないようだ。
(危ないっ! あのままじゃ……!)
咄嗟に草むらから立ち上がりながら、ルイセは聖銀のダガーを抜くとそれを投擲。それと同時に走り出した。
投げられたダガーはゾンビの足に突き刺さり、がくりとその体勢を崩す。ぐらついたゾンビに接近したルイセはもう一本のスペアの聖銀のダガーを振り抜くとゾンビの身体を一閃する。祝福された銀で製作されたダガーの一撃はゾンビには強烈だったようで、その身体はあっさりと両断され溶けるように消えた。
突然の事に驚いた絵梨菜であったが、ルイセの手を取ると彼女は笑顔でお礼を述べる。屈託のない笑顔につられてルイセも笑顔となった。
「ありがとうっ! 私は
姫神 絵梨菜
。えっとあなたは?」
「いえ、どういたしまして。私は
ルイセ・ミュレーズ
……って、そんなにまじまじと眺めて……私の顔に何か付いてますか?」
ルイセはじっと眺める絵梨菜の視線に気づき、首を傾げて頭にハテナマークを浮かべたような顔をしている。
「あ、ごめん! エルフさんって中々見たことないから綺麗だなぁって思って」
「綺麗だなんてそんな……ふふっ。それと私はエルフ? ではないですよ。星幽塔に住む民の一人です」
「ああ、ほしびとさんなんだねー。あはは、見た目がエルフってファンタジーな種族に似てたからついつい……っと話してる場合じゃなかったよね! まずはこいつらを片付けるよっ!」
「ええ、微力ながらご協力させて頂きます」
背中合わせとなった絵梨菜とルイセは互いの死角をカバーしながら迫ってくるゾンビたち相手に奮戦する。
マキシマム・ブーストナックルを振るい、絵梨菜は襲い来るゾンビの顎先を打ち砕いた。ぐらっとふらついたゾンビの隙を見逃さず、華麗な回し蹴りを叩き込む。ゾンビは堪らずその場に崩れ落ち、動かなくなる。
攻撃後の彼女を狙ってゾンビが爪を振るうが、絵梨菜はそれをしゃがんで回避すると立ち上がりながらアッパーカットを決める。綺麗なアッパーカットが決まった。ゾンビは憐れ、錐もみ回転しながら吹っ飛んだ。そのまま樹に叩きつけられ、ぐしゃりと鈍い音が響く。
「よっし! 決まったぁッ! いやー“格闘少女ケルナちゃん”の動き、まだ覚えているもんだなぁ。よしよし、この調子でばしばしいこうか!」
ケルナちゃんとは彼女が以前、グラビアの撮影時に演じたことのある格闘少女モノのヒロインである。カメラマンのこだわりにより、実際に格闘技がある程度レクチャーされたのだとか。
「私も負けていられませんね。はぁっ!」
素早く走り出したルイセはゾンビの攻撃を跳躍してかわすと、頭上に伸びていた木の枝を掴み、自らの太ももでゾンビの頭を挟み込んだ。次の瞬間身体を太ももごと、ぐりっと捻ってめきめきっとゾンビの頭部の骨を折る。頭を太ももから解放するとゾンビはその場に崩れ落ちた。流石に首の骨を折られてまで動き続けるわけではないらしい。
地面へルイセが着地するとその瞬間を狙ったゾンビの一体が猛然と突っ込んできた。
慌てることなくルイセは聖銀のダガーを抜くと、走り込んでくるゾンビの首筋を狙う。きらっと白刃が煌めき、ゾンビの首がごとりと落ちた。首を失った身体は前のめりに倒れ込むようにして溶けていく。
「さーて、これであらかた片づけたかな。後は……っと」
一見、何もいない空間を見た絵梨菜はある一点目掛けてにっこりとほほ笑みながら、鋭い回し蹴りを放った。音速を超えた彼女の足の一撃が何かを打ち落とす。
「どこから覗き見てても、お見通しなんだからっ! 女の子ってのは、いやらしい目線には敏感なんだよ!」
彼女が見つめる視線の先には黒く、小さい目玉の魔物が目を回して地面へ墜落していた。マルムの使い魔のようだ。
「これは……先程から辺りを飛んでいる黒い怪物? ですね。やはり何か監視のような物をしていたんでしょうか」
「多分きっとそうだよ。これはマルムっていうとっても酷いことをする悪い奴の使い魔だろうね。遠くから見てたんだろうし、コレを持って帰れば八神君やちーあちゃんが情報を引き出してくれるかも?」
ルイセと絵梨菜の二人は話し込みながらあることに気が付いた。
それは微かだが、紫色の粒子がどこかへと線のように伸びているのだ。それはちーあたちのいる小型飛空艇の上空……その“あるポイント”に向かって繋がっているようだった。
「これはマルムとかいう相手の使い魔、なんですよね。だったらこの伸びた先には……」
「……マルムがいるってことだよ! あいつ、ちーあちゃんたちの近くに隠れてるんだ! こうしちゃいられない、早く八神君に知らせないと!」
そう言って絵梨菜はスマホを取り出すのであった。
◆
ゾンビの囲いを早々に突破し、ナディスの下へ向かった
風雲児 轟
を少し遅れて
神野 美野梨
は追いかけていた。
「確か、この先の筈よね。それにしても……」
スタミナを温存しながら足を急がせる美野梨は辺りに倒れているゾンビを見る。どれもが一撃の下に倒されており、轟がいかに急いでいたかが窺い知れた。
転がったまま蠢いているゾンビに捕まらないよう気を付けながら美野梨は森の奥地を目指した。
「弟子のナディスちゃんが一人で戦っているんだもの……そりゃ急がないわけないわよね」
ふと、美野梨の足が止まる。彼女の視線の先にはマルムの使い魔が浮遊しているようだ。見つかれば、たちまちゾンビを呼び寄せられてしまうだろう。そうなれば、ナディスの下へ向かうことは不可能となる。
咄嗟に近場の草むらへ身を隠し、美野梨は使い魔の様子を窺った。
使い魔はふわふわと飛びながら周回するようにその場をぐるぐると回っている。どうやら警備兵のように一定の範囲を監視するタイプらしい。
(参ったわね……あれじゃ通り過ぎるまで待って、やり過ごすってわけにはいかないじゃない)
手近にあった丁度いいサイズの石を拾うと、美野梨は少し離れた位置目掛けてそれを投擲する。山なりに飛んだ石はそのまま地面へ落下。鈍い音が響く。
その瞬間、使い魔がそれに反応し、石が落下した地点へと飛んでいった。その背中に死角ができる。
(通るなら今ね……このまま、こっちを向かないでよ)
ぱたぱたと小さな羽を羽ばたかせ、使い魔が見当違いの方向を探している間に美野梨はその背後を気配を殺して、ゆっくりと抜ける。
使い魔を何とかやり過ごし、美野梨はナディス、轟の下へと急ぐのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月17日
参加申し込みの期限
2022年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月24日 11時00分
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