改造版・ねこっこ☆モンスター｜リアクション

改造版・ねこっこ☆モンスター

「なんだ？
　先生達が生徒と一緒に……、というかむしろ従ってるのか？」
　ゲームを知らないのに、うっかり、すっかり巻き込まれた握利平は、周りの状況を把握するために広場を見渡した。
「アッチではバトルしてやがるッ!?」
　先生たちが目からビームを放ったりの大乱闘を繰り広げている。
　ショートしそうな頭を抱え込んで、握は自分に言い聞かせた。
（待て、落ち着け俺。大体こーいうのは、ろっこんやら神魂の仕業だ）
　大きく息を吐いてから、再び周りを見ると、先ほどよりはいくらか落ち着いて現実を受け入れることができた。
「実害は無えみたいだし、しばらく楽しむか」
　元来ポジティブな彼。
　より世界を楽しむために歩き出した。

　逆巻天野も巻き込まれた人だった。
　しかも実害を受けている人だった。
「なぜコイツなんだ」
　絶望にうなだれ、この現実を理解はすれど、受け入れることができずにいた。
　彼のもとに召喚されたのはフジコヤマ（モデル：富士山権蔵）。
「いや、僕は確かドラゴンが欲しいなって思ったんだけど！」
　僕は絶対ドラゴン（泉竜次）が欲しいな。それ以外は特に興味ないしな。あ、富士山先生もいるんだ。ここでも苗字で呼んだらブチギレるのかな。ま、僕には関係ないけどね。いや、それにしても富士山先生を選ぶ人なんているのかな？　僕は絶対嫌だな。
　自分専用の先生が目の前に現れるなんて、想像するだけでもゾッとしない。←今ここ。
　そう考えていたのがいけないんだろうか。
　ともあれ、彼はフジコヤマを召喚してしまった。
（というかなぜココにきた、それが問題だ）
　現実を受け入れられない彼はここに来た原因を考えてみる。
「キャットアイランド、みたいなものか？」
　口に出してみても答えてくれる人は――
「アタシはわかんないわぁ」いるけど、なんの役にも立たない。
（ゲームの中には入れるゲームって、確かあったな）
　逆巻はフジコヤマを完全に無視して、なぜこんなゲームができたのかについて調べることを決意した。