改造版・ねこっこ☆モンスター｜リアクション

改造版・ねこっこ☆モンスター

「もしかして普堂もか？」
　八神修と逆巻天野が制作者について調べていると、普堂しおりに出会う。
「え？　八神君と逆巻君も気になるの？」
「ああ、まぁ」
「へえじゃあ私も一緒にいいかな？」
　三人寄れば……というが、実際そうだった。
　今まで全然見つからなかった隠し扉が、三人が力を合わせたことですぐに見つかったのだ。
　広場の端、花壇のすぐ横。
　そこに小さなくぼみ。
　それを押すと、扉が現れた。
「あっけないね……」
　あまりに簡単に見つかったものだから拍子抜けする。
「ここからが問題だ」
　慎重に八神が扉を開けると、煌々とした光が三人（＋パートナーたち）を包み込んだ。
「えっと、」
　光が収まるとまた景色が変わっていた。
「おそらくここが隠し部屋だね」
　逆巻がつぶやくとその言葉を待っていたかのようにゴシック体の文字が空間に浮かび上がった。

　ようこそー。ここはおまけコーナーだよ。
　メニューを選んでね！

　・あとがき

　・今後について

　・作者のこと　

「どれにする？」
「とりあえずあとがき、か？」
　簡潔な相談の後、三人揃ってあとがきを指差す。
　すると新たな文字が浮かび上がった。

　改造ねこモンをプレイしてくれてありがとうー！
　最初は自分が先生と遊びたくて作っただけだったんだけど、
　意外とこういうの好きな人いるみたいで、
　こっそり配布することにしたんだ。楽しんでもらえたかな？
　配布してみて初めてわかったんだけど、これは通信機能を使うと、ゲームの中に入れちゃうみたい。
　細かいことはよくわかんないけどさ！

「えーっと、」
「結局、なにもわからないな」
「じゃあ、次は……」
　そう言ったとき、再び三人を光が包んでいく。そして今度はパートナーたちは包まれていない。
「え、待ってよ！
　これを作った理由がお茶目や萌えだったら、友達になれるかもって……！」
　普堂の悲鳴も虚しく、彼らの姿は消えた。

「どうしてあんな無茶をしたの！」
　目にいっぱい涙を貯めたマユメード。
　彼女の膝の上には冴木竜司の頭が。
「だって、大事な後輩、それにねこモンだもんな……」
　冴木・後木の奮闘のおかげで、仇討ちは成功した。
　が、冴木の傷は深い。
　息も絶え絶えの彼を光が包んでいく。
「もしかして、お別れなのだ？」
　後木真央がシュンとした。
　もちろん冴木と、ではなく、この世界とである。
　ここに迷い込んだ人々全員が光に包まれていた。
「結局、服屋、見つからなかったね。ごめんね」
「青物、ありがとな」
　穏やかにお別れをする青物といき。
「現実に帰るなんてありえない！　帰ったら死んじゃう！　死んじゃ……」
　泣き叫ぶ桃原空音。
「グっ……儚い夢だったというのか！　だが……俺は現実でも頑張るぜ！」
　冴木の笑顔を最後に、光は彼らを消し去った。

　目が覚めると、そこはいつも通りの寝子島で――。
　違うことといえば、世界が歪んだときは朝だったが、今は空が赤く染まっているということ。
　あれは夢だったのだろうか。一体なんだったのだろうか。先までの出来事は、そんなおぼろげな記憶へと変わっていく。
「ああああああ！」
　響タルトが叫んだ。
「データがひとつも残ってない！」
　薄い本のために撮った写真が一枚も保存されていないと涙を流した。
「あのさ、改めて交流しないか？」
　時間はそんなにないけどさ。
　琴村嬢はからりと笑った。
「二次会と洒落込むか」
　すっかり酔いの覚めた頭を抱えて、ライレエ・アーレンスも誘いに乗る。
　帰宅するものもいたが、気の済むまで彼らの交流会は続いた。

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：つるこ。
ファンレターはマスターページから！

愛を、熱意をありがとうございました。
今回はこの一言に尽きます。
その熱意を描写できるように、頑張った、はずです！
参加者の皆様、読者の皆様、運営の皆様にそれがほんの少しでも伝わっていれば幸いです。

また、何人かの方に、面白いアイデアだ、二回目があれば是非。というようなご意見もいただきました。
一応、考えてはいます。が、予定は未定ですので、あまり期待はなさらないでください。

そして毎度のことではございますが、ご意見・ご感想・叱咤激励すべて大事に受け止めさせていただきます。
コメント欄、ダイアリーは拝見させていただいておりますので、気軽にコメントいただければと思います。

それでは、お疲れさまでした。ありがとうございました。

↑ページトップに戻る

改造版・ねこっこ☆モンスター

あとがき

シナリオ

シナリオデータ

シナリオスケジュール

参加キャラクター一覧