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【マジコーネ:第4紀 冒険者の時代(3)】
冒険者とひと言で述べるもピンキリだ。伝説級の魔物の討伐を果たし英雄となる傑物もあれば、同業も的にかけるケチなコソ泥や火事場泥棒のような俗物も少なくない。
生業としては安定に欠け、職業柄ギルドの扉を開くような輩は大概が荒くれ者。そうでなくとも腕一本でのし上がろうというのだから、世の常識や規範からはいささか外れた者であったりもするものだ。
要するに冒険者
ココロ
は、そんな外れ者のひとりであった。
「なるほど、分かりましたおじいさん。さぞお困りでしょう。その依頼、私が引き受けて差し上げますよ! もちろん、格安でね」
「はあ、しかしクエストは冒険者ギルドの依頼を通すものでは……」
「いえいえ、お気になさらず! ギルドの冒険者などほとんどは鼻つまみ者、大した実力もなく口だけのバカばかりですから。ま、私におまかせを!」
などとしょっぱい仕事をタダ同然の報酬で請け負い、いちおう冒険者らしく鮮やかな手並みで解決しては見せるも、
「ええ!? いえ、そんなには払えませんよ。だってあなた、格安って……」
「そうは言っても、諸経費がねえ。ポーション代だってバカにはなりませんし、ほらこれ! モンスターとの激闘で、私の愛剣がポッキリと折れてしまいました。これはもう、弁償してもらわなきゃあねえ。おじいさん?」
「そんなこと……逆立ちしたって払えやしませんよ、そんな大金は」
「へえ? なるほど、踏み倒そうとおっしゃる。この私が親切にも引き受けた依頼の、正当なる報酬も支払えないと、そう主張されるわけですね。つまりあなたは、私をだましたわけだ。これは詐欺ですよ! いやはや……ならば仕方がありません」
「ちょ、あなた何を……ま、待ちなさい、やめ……ぎゃああああ!」
獲物がおとなしく法外に吊り上げた金を支払えば、それも良し。そうでなければ、ココロが称するところの『制裁』として、愛用のメイスで一撃食らわせ骨の一、二本も砕いてやってからゆっくりと家探しし、金目の物を根こそぎ回収すれば良し。
<かたがき>こそ『魔法戦士』だが、ココロは絵にかいたような小悪党であった。
時にはギルドから依頼を受けたりもする。ダンジョンに迷った冒険者の救出にあたっては、成功報酬を上回る法外な金銭やアイテムを要求し、断られれば制裁として『火球』の魔法をぶちこんだ上、身ぐるみを剥いでやった。ダンジョンに眠るお宝の発掘調査では、肝心のレアアイテムをどうぐ屋に売り払い、代わりに二束三文の駄品を渡して二重の報酬を得た。依頼主がニセモノに気づきクレームをつけるようであれば、制裁すればいいだけだ。
「あははは、ぼろ儲けだわ! マジメに冒険するなんてバカのすることよ。冒険者は賢く立ち回らなくっちゃね♪」
ココロの生業は実に順風満帆、懐は大いに潤った。
が……少々やりすぎてしまったらしい。適当なところでやめておけば良かったものを、欲をかいたのが災いした。
「君がココロか。その人を離したまえ」
「ふん? 何よ、あなた。邪魔しないでくれる? 私はこの人から依頼を受けるんだから」
いつものように街の者へ親切を装いたかっていたら、横やりが入った。
冷たいほどにクールなまなざしをした青年は、パーティメンバーだろうか、幾人もの美少女や美女を引き連れている。
「俺は勇者
シゲル
。君のような悪を放ってはおけないな」
「ゆ、勇者……!?」
ココロにとっては運の悪いことに、青年はなんと勇者であった。魔を滅し、人を救う勇者であるから、もちろん小悪党たれど見逃す道理もない。
とはいえココロにも、培ってきたやり方にこだわりと、いくばくかのプライドもある。
「へえ、勇者ね……なるほどなるほど。私を罰しようと? それはまあ、いくらか悪どいこともしてきたかもしれないけどね……」
「そうだな、おとなしく観念したまえ」
「でも、このココロさんはね……勇者の使命とやらにかこつけて、女ばっかりのハーレムパーティ作ってチヤホヤされて喜んでるような倒錯男にハイと素直に言ってやるほど、ヤワじゃないのよっ!!」
「ふんっ」
ぱきんっ。渾身の力を込め、バッチリなタイミングの奇襲であったはずが、ココロの愛用のメイスは勇者の剣の一振りにあっさりと折れてしまった。
「……あら?」
「その反抗的な態度、良くないな。実に良くない。勇者として見過ごすことはできん」
ごごごごご……勇者の手のひらに、巨大な火球が生まれて渦を巻く。ココロの使う同じ魔法など比べものにならない、圧倒的な力の差であった。
「ちょっ、魔法の威力おかしいでしょ!? いくら勇者だからって……い、いえ勇者様! まさかこのか弱い女に、その極大魔法をぶつけるつもりじゃあ……ないわよねえ?」
「問答無用。悔い改めたまえ」
ごごごごご、ごうっ!
火球は狙い違わずココロを直撃し、炸裂した衝撃に哀れココロは吹き飛ばされ、
「お、覚えてなさ~~~いっ!!」
三下らしい捨て台詞とともに、空へきらめく星となったのだった。
勇者シゲル。彼は見目麗しい美丈夫にして冷徹な瞳と冴え渡る知能、多彩な魔法と巧みな剣術、人望と正義感を武器にダンジョン踏破、民を害する魔物退治に邁進する稀代の戦士である。
と、表向きには言われてはいるが実のところ、彼は正義の勇者を名乗るにしてはいささか、問題ある人物でもあった。
「ここが噂のダンジョンか。近隣の村人に話を聞けば、凄絶な美貌を持つサキュバスの女王が住み、あらゆる者をその美の虜にしてしまうという……」
「で、そのうつくしーサキュバスをあわよくば仲間に加えてやろうってわけね」
呆れたように、
アリサ
はつぶやいた。
<かたがき>は『ビキニアーマーの女戦士』。平時は城下町の酒場で荒くれ者を相手に見事な踊りを披露し、時おりクエストを受注しては愛用の『深紅剣』を手に取り、冒険者らのパーティの一員としてその腕を発揮する。このあたりでは舞踏家のごとき華麗な剣士として名が知れていた。
今回は他ならぬ勇者に請われクエストに参加したわけだが、ダンジョンの入り口にたどりついた時には既に、アリサは辟易としていた。
「俺は勇者だ、悪に屈するわけにはいかん。人間だろうと魔物だろうと、俺のハーレ……いやパーティへ迎え入れるに値する強者なら選り好みはしないさ」
「で、出来上がったのがこの『勇者以外全員女パーティ』なわけね。ていうか今、ハーレムって言わなかった?」
「言ってない。では突入!」
真面目に不真面目な勇者を先頭に、数名の女たちがダンジョンへ入り込む。男は勇者ひとり、他にはいずれも『やましいみずぎ』やら『天女のレオタード』やら露出過多な装備ばかりを身にまとう美女・美少女冒険者たちである。
ビキニアーマー戦士なアリサも今やその一人なのである。彼女は深くため息をつくも、一度受けた依頼を投げ出すわけにもいかない。足取り重くも彼らの最後尾を守ることにする。
ダンジョン……サキュバスの城は広大な敷地内に強力な魔物がひしめきあい、魔法のトラップが張りめぐらされた難所だ。苦戦は必至と思われたが、
「勇者さまのために、いくわよー! <スキル>『マンボウ斬り』ー! きゅうっ!」
「風魔法『ミヤコエアー』! 食らいなさいっ」
「隙アリ! 勇者さまーん、今よぉー!」
「うむ、ゆくぞ! 勇者魔法『シゲルサンダー』!!」
「「「きゃあーっ、勇者さまかっこいいーっ!」」」
さすがは勇者とその一行、決して名ばかりではなく、確かに強いのだった。並みいる魔物たちを次々に撃破し、ずんずん奥へ進んでゆく。
「あたしも負けてられないわね!」
勇者の人間性はさておき、仕事はこなさねばなるまい。アリサもエメラルドグリーンのビキニアーマーに包まれた見事なスタイルを惜しげもなくさらしつつ、剣を振るう。
「うなれ、深紅剣!」
無色透明の刃を持つ美しい水晶剣へ魔力を込めると、刀身やまばゆく赤い輝きを放ち、破壊力は増す。
魔剣をもって繰り出す必殺の<スキル>が、敵陣を切り裂いた。
「『残像踏斬』ーっ!!」
体さばきと魔法の合わせ技だ。残像を残すほどの超高速で無数の斬撃を放ち、防御をこじ開けて懐へ飛び込み、渾身の一撃を叩き込む。巨体に豪腕の魔物は手もなく翻弄され、致命打を刻まれて地に沈んだ。
「よっし、大物撃破! そろそろ敵のボスが出てきてもいい頃ね……」
「あらあら。悪いコたちねえ」
背には蝙蝠羽。尖った尾。頭には黒光りする角が生えている。そしてアリサに勝るとも劣らない、何とも凄絶な色香の持ち主でもあった。
「私がサキュバスの女王、
レミー
よ。勇者さん、私のお城に何の用かしら?」
女王と名乗るだけあり、レミーの堂々たる立ち姿にはさしもの勇者パーティも息をのむ。
しかし勇者シゲルその人だけは怯むことなく、女王のたぷんと揺れる胸元へびしりと指を突きつけながらに言い放った。
「サキュバスの巨乳、いや女王レミーよ! 悪を見過ごすことはできない。この勇者シゲルが貴様を更生してやるから、我がハーレム、いやパーティに巨乳、加入するのだ!」
「ええ~? うん、いいわよ」
「いいの!? てゆーか勇者あんた、もはやハーレム隠す気無いわよね! ダダもれじゃん!」
アリサのツッコミも空しく、女王レミーはあっさり勇者パーティに加入してしまった。だって暇してたし~、とのこと。
戦わずしてクエスト達成である。
「うむ、ではレミー、よろしく頼む。さてそれでは……ビキニアーマーの女戦士・アリサくん。君とはここで別れようか」
「……は?」
勇者の発した言葉の意味が分からず、アリサはぐいんと思いきり首を傾げた。
「貧乳・美乳・巨乳・爆乳と揃えたが、巨乳枠は入れ替えることにしよう。レミーのほうがエロくてタイプだし。君、いちいちツッコミがマジメでうるさいし。俺のことチヤホヤしないし」
「はあーーー!?」
臆面もなく言い捨てて、勇者はあっさりアリサとのパーティ契約を解除し、すたすたと立ち去ってしまった。
なお、主を失ったとてダンジョンはダンジョン、危険な魔物はまだまだわんさと蠢いている。
そんな中に、アリサはぽつねん。たった一人。
「あ……あのクソ勇者……」
わなわなと震える肩もふつふつと沸き上がる怒りのオーラも、さっそく押し寄せ始めたモンスターたちの知ったことではないだろう。
奥歯をぎりりと噛みしめ、ふっふっふ。くっくっくっ。いつしかアリサの顔には、剣呑な笑みが浮かんでいた。
「次に会ったら、シメてやる」
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2022年04月01日
参加申し込みの期限
2022年04月08日 11時00分
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2022年04月08日 11時00分
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